「ジョーカーになりきれなかった男」ジョーカー フォリ・ア・ドゥ おじさんの映画レビュー(感想・評価)
ジョーカーになりきれなかった男
まず最初に言っておきます。作品としての出来は傑作だと思います。
では何故酷評が多いのか?それは求めていた物語ではなかったから。
落胆して拒否反応で批判的な感想が多かったのでは?
ハーレイ・クインも私たち観客達も「ジョーカー」を期待していた
だけどアーサーはそれになる事を降りた。
だから彼女も観客達も彼のもとを離れてしまったのだろう。
ジョーカーというよりジョーカーになりきれなかった男の話
物語はほぼ妄想ミュージカルと法廷劇
「Folie à Deux」(フォリ・ア・ドゥ)はフランス語で「二人狂い」という意味
文字どおりアーサーはハーレイ・クインとの妄想に思いを巡らす
法廷では証人として前作の登場人物たちが証人として出廷
裏で母親がアーサーをどのように言っていたか等、
アーサーが知らぬ現実を突き付けられ精神が崩壊していく・・・
精神を保つ為に、自らジョーカーになるが・・・
ある1カットで俺には容易にラストが想像出来てしまった。
実際に想像どおりになった。
このカットは要らなかったと個人的には思いました。
(どの1カットかは分かる人には分かる)
ホアキン・フェニックス
相変わらずの上手さ!狂気!飛び抜けている!素晴らしい!
レディー・ガガ
ワザと下手に歌ってくれと監督に言われた
それでも歌唱力は抜群!演技も素晴らしかったです!
もっと評価されてもいいのでは!?
純粋に作品として楽しめれば
前作程ではないけど、個人的には傑作だと思います!
ただ「ジョーカー」を期待して行く人にはお勧め出来ないかも?
追伸:全編IMAX撮影だと思ってたけど、
妄想ミュージカルの部分だけがIMAX撮影で
他のシーンは下部が黒くマキシングされています。