劇場公開日 2024年10月11日

「この人生ではじめて自分を必要としてくれる人に出会った。」ジョーカー フォリ・ア・ドゥ 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5この人生ではじめて自分を必要としてくれる人に出会った。

2024年10月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

この続編の評価がけして高くない理由がわかった気がした。ときたまミュージカル仕立てになるのは意味があるからいい。それよりも、刑務所の堕落、裁判所の規律の緩さ、これがゴッサムという街なのか。服役してもいまだあれほどアーサーの熱狂的な支持者がいるってことは、街が混沌としている証拠なのだろうけど、残念なことにそこがいまいち描き切れておらず、刑務所と裁判所だけの狭い世界で物語が終結してしまってる気がした。おまけに、リーの設定がいまいち理解し難い。アーサーの支援者、理解者としての人物設定が物足りなかった。終わっても、全然カタルシスを感じない。口直しに前作を見て、アーサーに改めて思いを寄せるべきか。

栗太郎