「裏をかくチャレンジャブルな設定は評価したい」ジョーカー フォリ・ア・ドゥ カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
裏をかくチャレンジャブルな設定は評価したい
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ジョーカーはDCのスーパーヴィランであり無慈悲な悪のカリスマという鑑賞者の強い固定観念を真っ向から否定してみせ、賛否覚悟で誰も思いつかなかった新解釈で表現しようとした意欲的な作品。
タイトル通りハーレクインとは妄想を共有する関係になるのだが、ジョーカーが徐々にズレ?を感じはじめ、最後はリアルな自分を見せようとして彼女や熱狂的な信者達に見限られてしまう。
まさにこれってトッド・フィリップスが我々に仕掛けた罠であり、ハーレクインはじめ殺人鬼ジョーカーの支持者達を我々鑑賞者の目線と同じにする事で、我々もがっかりし裏切られたという感情を共有させられる。
予定調和の安心感も良いが、全く想像できなかった展開も刺激があって良いと思う。
ただ歌と長尺なのは緊張感を持続しにくいため、もう少し何とかならなかったのかとは思った。
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