「ジョーカーはいない・・・感応精神病その物語。」ジョーカー フォリ・ア・ドゥ The silk skyさんの映画レビュー(感想・評価)
ジョーカーはいない・・・感応精神病その物語。
アーサー・フレック / ジョーカー(怪演:ホアキン・フェニックスさん)
ハーレイ・“リー”・クインゼル(歌演:レディー・ガガさん)
とにかくガガ、 ガガですよ。ガガが ガガガガ~と
この作品の持ち味だった狂気・狂宴を丸潰しに。
6割~7割ほど 詰らないテンション。
歌って踊って ありゃりゃミュ-ジカル風に。
出だしのアニメから コケた!
何かが違が---う。
元々 虐げられた育ち異怪の運命、道化として生きてきた男が
狂気のジョ-カーへ変貌していく姿を描いたのが前作。(世界的大ヒット!)
今作はその後の姿を描く。殺人を起訴されて裁判に。拘置所病院を介して近づいて来る女リ-。彼の内に秘めた狂気ジョ-カ-の名声を我が物にしようと。また利用し自分への名声を手に入れようと自分を偽り彼に近づく。
こんな女 観ていて無性に腹が立つ。芝居でもリアルでも。
あの狂気の男を弄んでヘナヘナに。そこがメッチャ気にくわない。
お前らのイチャイチャなんかミタカネ-よ、ってのが本音。
子供が出来た?その時の彼の顔が やっぱり人なんだと思ったわ。
そこは流石のホアキン様。
最終裁判で大事件が・・・・・・・・・・・・・・
おおおおおお・・・・スゲ-ぇ。
中盤過ぎまで カスみたいな展開であったが この大事件以降展開が
慌ただしくて ちょっと面白くなってきたね。
結局、あの長い長い階段で 最後の別れをリーとする。
彼の中に狂気が居なかったからである。
彼はやはり 一人の虐げられた淋しい人であったと描かれている。
またもや警察に捕まって拘置所へ戻される彼。
ここで 全裸にされて暴行受けたと思うのだが、日本版はカットに成っていると思われる。見ていて絵が跳んでいるのが分かる。
彼が夢見た、彼女との仲、子供、幸せの想い全てが
跡形も無く 消え去って行く・・・・
彼の空虚な悲哀だけが 高笑いも無くそこに残されていた。
銀幕にも客席にも。
興味ある方は
是非劇場へ。(星3.5程かな)