「That’s life です。」ジョーカー フォリ・ア・ドゥ Mさんの映画レビュー(感想・評価)
That’s life です。
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アーサーという男の人生の物語。夢だったコメディアン。人を笑わせて幸せにし、喝采を浴びてごくありきたりな人生を過ごしていたいと思っていたが、抑圧された人生の心の吐け口として生み出されたジョーカーが、自分から離れ独り歩きをし注目されてしまう。過激になればなるほど関心され、盛り上がる大衆が増えていく。真面目で気弱な自分自身とはかけ離れていく。心惹かれたリーに全てをさらけ出し自分自身を認めて欲しく愛情を注いでいくが、リーも大衆と同じで、民意の象徴となったジョーカーに心酔していて、アーサー自身には興味も持っていない。抑圧された人生でずっと孤独と不安に苛まれたアーサーの哀しくも儚い物語。ラストは面会に来てくれた人に会うこともできず最期を迎えてしまう。泣けてくるくらい切ない終わり方でした。また、ここからジョーカーという面を被った沢山の犯罪者が生まれてくる予告になったのかと感慨深いものがありました。
盛者必衰 諸行無常なんて言葉が思い浮かぶ映画でしたね。
フランクシナトラのThat’s life が良かった。何故かDavid Lee Rothが歌っているのが浮かんでしまいました。
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