「ジョーカーに興味があるのであって、アーサーに興味はない人たち。」ジョーカー フォリ・ア・ドゥ ふーさんの映画レビュー(感想・評価)
ジョーカーに興味があるのであって、アーサーに興味はない人たち。
メモ書きです。
・自分と影
冒頭のアニメーションで表向きのテーマ的なものを示してたように思えます。
影の自分に気押され、自分は間抜けな側面を晒し、影の面がしでかしたことまで全てを引き受ける。
・ジョーカーに興味があるのであって、アーサーに興味はない人たち。
それはリー、TVのインタビュアー、映画の観客でさえそういった人が多い。
ジョーカーに惹かれるが、アーサーには惹かれない。
それは自分もそういう面があります。
フォリアドゥの評価が低い理由の1つだと思います。
前作において、私も俺もジョーカーに共感した、似ている面がある。という人が多いと聞きました。ですが実際それはアーサーのアーサー的側面に対してです。ジョーカー的側面ではありません。アーサーからジョーカーを引いて、それでもなおアーサーに注目していられますか?自分はできないかもしれません。。
・そもそも影って?
皆が分裂だのなんだの言っているだけで、実際のアーサー自身には第2の人格などなく、ただただ自分の1側面でしかない。それを分けて考えられ、アーサーではなくジョーカーの面ばかりを見ようとしてくる人達に嫌気がさす。そんなふうに感じられました。
・ジョーカー
前回のジョーカーと今回登場するジョーカーは似て非なるように感じました。
前回は自分の1側面に驚きつつも、やっと能動的に笑えていました。
ですが、今回のジョーカーは受動的に思えます。皆がジョーカーを求めるから演じているような。妄想の中でははっちゃけますが、現実では裁判官?的な人の言葉である程度大人くしなる程度の人物です。
・アーサー
アーサーがアーサーとして人に笑いを届けるのは難しい。
それを実感したから序盤アーサーはジョークを言わないのかもしれません。
そしてジョーカーのジョークで笑うのは、闇を抱えていたり、社会から爪弾きにされていたりする人たちです。
けれど、それはアーサーが自身求めている笑いとは違うのかもしれません。
・リー
リリーもまたジョーカーに興味がある。書き途中。