マッドマックス フュリオサのレビュー・感想・評価
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過去作の評価も上がった
今回マッドマックス フュリオサを見て、それに関連して自分としては珍しい経験をしたので 拙い文章ではありますが報告をさせていただきます。
本題に入る前にお断りをさせてもらいますが、とにかく私はマッドマックス 1と2が大好きすぎるオッサンなのです。
マッドマックスシリーズは全てリアルタイムで見てきました。
DVDも2本、年に数回は見てます。
ジョージ・ミラー監督とメル・ギブソン演じるマックスとV8インターセプターが大好きなんです。
だからサンダードームはイマイチなんです。困ったもんです。
そんな大好きなマッドマックスが約30年ぶりに新作が公開されて、喜び勇んで見に行きましたよ、はい。
注意⚠️ここからは映画好きではなく、ただのメル版マックスとインターセプター好きの親父の程度の低い暴言がしばらく続きます。デスロードファンの皆様お許しをm(_ _)m
冒頭の数分で……正直ガッカリでした
最初の立ちシ○ンのシーンから(違ーう!!)と心の中で叫んでました。
メルのマックスだったら立ちションなんかしない!いやするだろうけどこんなカット入れんやろ!もし仮に入れたとしても佇まいからして違うのよ!誰なのコイツ?!(トム・ハーディのことは当時全く知りませんでした)
…ま、まあいいや、インターセプターがまた見れるだけで幸せだ!
おっと、早速カーチェイスが始まるぞ!楽しみだ!たのんまっせ!
って、早々にやられとるやないかーい!横転しとるがな!えっ?ウソやろ?!インターセプターこれで終わり?このマックス運転ヘタかっ!ヘタクソかっ!んで車の前に縛られとるやないか!北斗の拳のジャギが被ってる仮面みたいなの付けられて!こっちが本家やのに逆輸入か!
あと、改造されたインターセプター見て「俺の車だ!」って何回も言い過ぎやねん!メルはそんなこと言わんぞ!マックスのキャラ違いすぎ!もう帰りたい!(絶望)
あ、そこのデスロード好きなあなた、石を投げるのはおやめ下さい汗
えー……映画って、観る視点というのは人によりさまざまですが、私のような偏った観賞をしてはいけませんよ、マジで。
普段は私も普通に映画を楽しんでるんです。こんなレベルの低い見方なんてしません。いやほんと。
こんな見方をしてしまう程にメル・マックスが、インターセプターが大大大好きだったんです。マッドマックスだけは正常な状態では見られないほどに好きなんですぅ!ジョージ・ミラー監督のせいだ(震え声)
結局最後までちゃんとした映画の楽しみ方が出来ずに終わってしまいました。フュリオサ役のシャーリーズ・セロンは好きな女優さんでしたが彼女でさえあまり印象に残ってないほどでした。
その当時の怒りのデスロードに対する私の評価は「クソつまらない映画」でした。決して正当な評価ではない事はわかってますがどうしようもないのです。前作までの記憶を消して観たかった。
(俺のマッドマックスはやはり2で終わってたのか)…そんな気持ちのまま9年の歳月がすぎました。
マッドマックスの新作が公開される?マッドマックス・サガ?フュリオサ?あー、なんかそんな名前の片腕義手の女性出てたっけ…前日譚ってことはマックスは出ないのかな?くらいの認識で観るつもりはありませんでした。もう私のマッドマックスは終わってましたから。
しかしポスターのフュリオサの、あの印象的な目、怒りを内に秘めたような燃えるような眼差しを見た時になにか惹かれるものを感じ(主演のアニヤのことを当時の私は知りませんでした)、せっかく今までシリーズ通して見てきたのだし、あまり期待しないで見てみるか…。それくらいの気持ちで映画館へ行きました。
結果、
いやめちゃくちゃおもろいやんけ!!
フュリオサという人間を形成した過去は壮絶だけど 復讐心を生きる力に変えるフュリオサのメンタル凄すぎ!ディメンタスも味があって非常にいい!
カーアクションもさらに進化してて凄い!過去作のオマージュ的な場面もチラホラ。
一瞬、(え?ここからマッドマックス2始まる?)と、勘違いしてしまう場面もあって、ツッコミ所もいろいろあるけれど最高に面白かった!ヒャッハー!
と同時に無性に怒りのデスロードが見たくなってきた!
当時はマックスの呪縛にかかっていた私でしたが 今なら楽しめそうな気がしてきましたよ!
というわけで早速アマプラで怒りのデスロードを9年振りに見直しました。
感想は…
めっちゃおもろいやんけえぇぇ!!
おそらくシリーズ中最も単純なストーリー。行って帰ってくる、それだけ!なのに、いや、だからこその疾走感が半端ない!ストーリーは単純と言ったがその世界観や設定は緻密であり 次作へと繋がる部分をさりげなく織り込ませてあるのは見事。そしてそのストーリーを全てアクションで見せていくやり方はジョージ・ミラー監督の得意技だと思うが今回はそれが際立ってた!なんで今までちゃんと見なかったんだ!見れなかったんだ!(大後悔)
トム・ハーディのマックスも、これはこれで まぁいいかも、、な、、くらいには印象アップしましたよ笑
フュリオサに関してはシャーリーズは美しさの中に強さも併せ持つ姿を見事に体現してとても魅力的だったが、アクション面で言えば ほぼほぼウォータンクに乗ってて(女性達を緑の大地へ連れていくという設定上仕方の無いことだが)銃をぶっぱなしてる場面が多く、欲を言えばバイクや小さめの車でのカーチェイスなんかも見たかったなーという欲求が 今回のフュリオサでは見事にその部分が補完されてて、個人的にはアニヤのフュリオサの方がフィジカル面では優れてたような気がします(ウォータンク上の戦闘とか)。長髪と黒塗りの顔面と特徴的な大きな瞳、、アニヤもまた魅力的なフュリオサを作り出してますね。
ただ後半 坊主頭にしてからはそれまであまり気にならなかった体の細さ、華奢な部分が強調されてしまい、最後のディメンタスとの対峙のシーンではそれが若干気になりました。前作が坊主だったのでそれに合わせたんでしょうが、坊主にするのは最後の最後でもよかったような気がします。
とにかく今回フュリオサを見てよかった。なにより楽しかったし、そのおかげで前作 怒りのデスロードの魅力に気づけた。
普通、一回見てつまらないと思った作品って再び見ることは無くて、その作品に対する自分の評価は「つまらない 」で終わってしまい忘れられていきがちですが、今回のような経験はおそらく初めてじゃないでしょうか。
とにかくあと数回はフュリオサを見に映画館に足を運ぶのと、自分のマッドマックスDVDコレクションが将来近いうちにもう2本増えるのは間違いありません。
(サンダードームもこの際 見直して見ようかな笑)
長文 駄文、失礼しました。
前作が凄すぎた
フュリオサ視点のマッドマックス外伝
前作、怒りのデス・ロードに登場した女戦士フュリオサを主人公に少女時代から成人するまでの半生を描く今作、前作はシャリーズ・セロンが演じたが、今作では成人した彼女をアニャ・テイラージョイが演じる。
このキャスティングを聞いた時、華奢で妖精的な役が多いテーラージョイで大丈夫なのだろうかと思ったが、結果なるほどと納得。
テイラージョイの魅力はずばり印象的な顔だ。もっというなら目。
そして、この映画の主題は彼女の目、眼差しのストーリーなのだ。
少女フュリオサは暴力が支配する世界で緑のオアシスのような隠れ里で育つ。
しかし、ディメンタス(クリス・ヘムワーズ)のバイク軍団にさらわれてしまう。
フュリオサを救おうとした母は目の前で惨殺されてしまう。
それを彼女は忘れまいとしっかり目に焼き付けた。苦難の道のりの始まりだ。
軍団に囚われの身となったフュリオサはディメンタスの暴力による支配を目に焼き付ける。
成長したテイラージョイのフュリオサの眼差しは眼光鋭く破壊的。
VFXで強調されていると思うが、映画はテイラージョイの眼差しを象徴的にクローズアップする。
フュリオサは寡黙だが目で語る。なるほどそのためのテイラージョイなのだ。
女戦士の成長譚であるため、怒りのデスロードのノンストップハードアクションに比べれば控えめに感じるかもしれない。
その辺りが、マッドマックスの本流男性ファンには物足りない評価なのかもしれない。
原題はFURIOSA A MAD MAX SAGA 。ジョージ・ミラー監督は登場人物の過去や現在を行き来し、壮大なマッドマックスサーガを語ろうとしている。
ハードアクション一辺倒ではなく、核戦争で文明が崩壊した世界がどうなるのか。
今後もその神話的世界がどう展開するのか楽しみだ。
フュリオサの復讐はなし得るのか、その示唆的な結末が語りかけるものは・・
この一級娯楽作はIMAXで観ることを強力に推奨する。
怒かる
最高です!
暴力でケリをつける時代では無くなったのかも〜
なんと言っても、
アニヤ・テイラー=ジョイの目力!!!
小さな顔面の3分の1が目に感じるくらい!
荒廃した地球の最後の楽園から連れ去られた少女、
そして楽園の場所をよそ者に知られて荒らされないため
よそ者を追って疾走する少女の母。
砂煙を上げて砂漠を疾走するバイクと
砂の丘陵からライダーを狙撃する母スナイパー。
冒頭からグッと引き込まれます。
なんだかんだあって、少女は大人になり
故郷の楽園に帰るべく、過酷な状況を
己の知恵と機転で生き抜くのですが〜〜
マッド・マックス未鑑賞の人も、
ここから始まるので入りやすい話になってます。
逆にマッド・マックスシリーズ未鑑賞の方が
純粋に楽しめるかもしれません。
アニヤ・テイラー=ジョイが体を張って
自力でアクションに挑んでいるようで、
それプラス、大きな大きなトレーラーが疾走する本作。
是非とも劇場でご覧ください。
で、月に8回ほど映画館で映画を観る
中途半端な映画好きとしては
マッド・マックスは前作の「怒りのデス・ロード」
からの鑑賞なのでそれ以前の話は全く知りません。
が、ヒットした前作と比べてしまうので
前作に比べるとちょっと派手さが少ない気がしてしまう。
特に、イモータン軍団とディメンタス軍団の直接対決!?
が、え〜〜〜???
さらに、復讐の仕方が〜〜??なんですと??
このへんが前作ファンにはモヤモヤになってしまったかも。
ただ、今のこの時代、
リアルに世界で暴力が拡大しつつある時に
暴力に暴力でケリを付ける結末だったら
それはそれで、問題かもしれない。
そのことを監督が意識して
この結末になっているのだとしたら
監督の勇気に敬意を表したいです。
お前は、わたしのことを覚えているか
怒りのデスロードから9年あまり。
マッドマックスシリーズ70年代~80年代半ばまでの、メルギブソン主演時と、前作。
世界観は大きく変わらず、荒廃した世において資源の奪い合いを軸に描く。
人間の狂気、欲望、怒り、執念を圧倒的激烈アクションと共に描かれる砂漠の世界。監督ジョージミラーの執念が、こちらにのりうつるかのようだ。
今作は、前作怒りのデスロードで新たなヒロインとなったフュリオサ誕生の物語。
物語の骨格は母を殺され、自らも傷つけられるフュリオサの復讐劇。
フュリオサを演じるのは若手俳優アニヤテイラージョイ。
前作シャーリーズセロンが圧倒的骨太さで力強く演じたフュリオサ。彼女との比較にどうしてもなってしまい、確かに
少々小ぶりで線の細さは否めない。
だが、ほとんどセリフがなく、表情、しぐさ、行動で怒りを表現し、なによりインパクトだったのは怒りに満ちたまなざし。強烈であった。
凄まじいアクション、カーアクションもそつなくこなし
新たな哀しみに満ちたヒロインを見事に演じている。
アカデミー賞にもノミネートされた前作で、物語にフェミニズム的視点が入っている点も評価されていたのではなかったか。
マックスの物語であるとともに、最後はフュリオサの覚醒、女性たちの解放のシナリオでもあったからだ。
資源争奪の狂気の争いの中、子孫を残す道具としてだけ扱われる女性の解放、行って帰ってくる物語ともいわれた。
Gミラーの視点が今、という時代を見事に捉えている。
マックスの人生も変え、イモータンジョーのカルト的支配から覚醒していくウォーボーイズもまたフュリオサが起点となる。
前作があまりに巨大激烈なインパクトの作品であったため、
今作は比較されると作品としては、やや勢いに欠けてしまう面は感じられるかもしれない。が、それでもVFXと共に描かれる、アクションなどのスケール感は遜色ないのではなかろうか。
凄まじい砂嵐の中、追いつ追われつのカーアクションがこれでもか、とロング、ショットで描かれる。
ラスト、自らを傷つけ辱め、母まで殺めるディメンタスに銃口をつきつける。わたしを覚えているか、と。
初作においてもマックスが妻子を殺され、仇を打つ物語。
2作目で荒廃した世界観を確立し、今作まで続くベースに
仕上げ、ここまで表現してきた監督Gミラー。
御歳79歳。そのパワフルな映像表現には脱帽する。
忘れられるはずのない物語である。
スピンオフとしての役割
マッドマックス(1979)
マッドマックス2(1981)
マッドマックス/サンダードーム(1985)
マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015)
マッドマックス:フュリオサ(2024)
原題でFuriosa: A Mad Max Sagaと記されている通り、本作で5作目となったマッドマックスシリーズ。
サンダードームから怒りのデス・ロードまで30年。
よくまあくじけずに続けられたものだと、感心するばかりである。
2025年にリリースが予定されている小島秀夫監督作品デス・ストランディング2ではキャラクターとして出演する1945年生まれのジョージ・ミラー。
80歳にしてまだまだ活動が衰えることはなさそうだ。
また、本作のフュリオサ役においてシャーリーズ・セロンは「私なら若返ったフュリオサも演じられる」と語ったそうだか、そのフュリオサ役のアニャ・テイラー=ジョイの強烈な個性はまさに若き日の怒れるフュリオサそのものである。
さて、サーガはこの先一体どう展開して行くのか、楽しみで仕方がない。
単なる続編ではない作り込み
4DXで視聴。字幕ではなく吹き替えだったのは誤算で、また見直しに行かねばならない。
前作は行って戻る、というストーリーだったけど、今回はフュリオサの生い立ちが語られる点で単なるロードムービーではない。
残酷なシーンはさりげなくマスキングされ、万人の楽しめる映画に仕上がっている。
やはり関心はストーリーよりも車やバイクと言った造形なわけで、ディメンタスの古代ギリシャの戦車じみた三連バイク車とか、出来立てピカピカのウォーリグとか、どんな機能が発揮されるのかとワクワクしながらあっという間に映画は終わる。
多くは語られないがディメンタスにも真っ当で子煩悩だった時代があったことが仄めかされる。
前作からの印象とは異なり、イモータンジョーも荒廃の時代を生き抜いた勝者なだけあって、実は優秀な為政者なのかもと思わされたり。
単なる悪役に留まらない人物描写が、単なる前日譚に終わらない深みをこの作品に与えている。
ディメンタスの演説の際に手話みたいなことをしている男とか、賢者とか、もっとよく注目して鑑賞したい人物もいるので、あと何回か鑑賞するつもり。
続編はどうしても偉大な前作と比較され、時には視聴者の思い入れとぶつかったりして不利だけど、この作品もかなりの傑作だと私は思う。
続編とは
前作はどハマりしてました。
今作は前作ほどの前評判はなく、全米でもそれほどヒットはしていなかったが個人的には満足いく作品だった。
前半の少女時代の部分が長かった。
どの作品でもそうだが、主人公の幼い頃のシーンが長い作品は眠気を誘われてしまう。
少女フュリオサが少し成長している場面なども時間の経過などがわかりづらく感じた。
が、砂漠でのデスロードは前作並みに楽しめた。
死を恐れないウォーボーイの死に様は圧巻。
個人的には前作にも出ていたニコラス・ホルトに出て欲しかった。
ディメンタスのキャラがどうしてもワイルドスピードのジェイソン・モモアに被って見えてしまったでクリス・ヘムズワースだと狂気的な感じが足りないと感じた。
エンドロールも素晴らしく、とても見応えがある作品だった。
変わらない名作
怒りのデスロード推し
控えめに言ってサイコーだった
不安視してた長尺2時間半も楽しく鑑賞
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