マッドマックス フュリオサのレビュー・感想・評価
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悪の軍団同士の「戦争」が描かれなかったのは物足りない
物語の前半に疾走感が感じられないのは、フュリオサの目的が、「帰郷」なのか、「復讐」なのかがはっきりしていないからだろうか?
フュリオサが、新造されたウォー・タンクの下に潜んでいたのは、おそらく脱走して、故郷に帰ろうとしていたからだが、はじめは、彼女が何をしようとしているのかが分からないため、せっかくのアクション・シーンにも、すんなりと入り込めなかった。
その、ウォー・タンクとバイク軍団の攻防にしても、パラシュートやハングライダーを使った空からの攻撃も加わって見応えがあるものの、逆に、それ以上の新鮮味はなく、「スタントマンに死者が出ているに違いない」と思われた前作ほどの迫力は感じられなかった。
いずれにしても、最初から最後まで、「帰郷」という目的が物語を牽引することはないのだが、それは、今回、フュリオサが故郷に帰ることはないと分かってしまっている前日譚としての本作の弱点でもあるのだろう。
「復讐」という目的にしても、ディメンタスは、確かにフュリオサの母親や師匠の仇敵ではあるのだが、イモータン・ジョーのように、圧政を敷いて人々から搾取したり、若い女性を集めてハーレムを作ったりしている訳ではなく、極悪非道な暴君というイメージからはほど遠い。それどころか、クリス・ヘムズワースのキャラクターのせいか、「善い人」に見えるところもあり、憎むべきヴィランとしては「今一つ」と思えてしまう。
それでも、そんなディメンタスを、復讐の炎に燃えたフュリオサが追い詰めるくだりは、本作のクライマックスとして盛り上がるのだが、その直前にあったと思われる、「砦」に攻め入ったディメンタスをイモータン・ジョーが撃退するシーンが、そっくりそのまま省略されているため、ここでも、当初、何が起こっているのかが分かりづらいのは残念だ。
何よりも、ディメンタスのバイク軍団とイモータン・ジョーのウォー・ボーイズが激突する大規模な戦闘シーンは、本作の大きな見所となったはずなので、そこは、制作費をケチらずに、しっかりと描いてもらいたかったと思う。
最高にクールな148分!!
マッドマックスシリーズはこれが初めて。話ついていけるかなと不安に思いながら鑑賞。
シリーズを観ていたら繋がるシーンもあるのかもしれないが、初見でも全く問題なく楽しめた!敵がどこまで追ってくんねん!!という感じでホッとできる時間がほとんどない。最初から最後までアクセル全開。手に力入りすぎて爪が食い込んでた😅車のアクセル音も映画館ならではの臨場感やった。これは映画館で観る映画の代表やな。
人はたくさん殺されるけど、直接的なシーンはほとんどないので、グロイのが苦手な人でも観られます。
アニャテイラージョイ演じるフュリオサが最高に逞しくクールで惚れ惚れしてしまった!偉大なる監督ジョージミラーというPOPは誇張ではない!
続編があるんやったら是非観たいなあ。怒りのデスロードも観てみよう🎬
間違いなくアニャ・テイラー=ジョイの代表作!!
幼少期のフュリオサを演じるアリーラ・ブラウンと母親メリー・ジャバサを演じるチャーリー・フレイザーが
まずもって素晴らしすぎました。
冒頭1時間は、このふたりとクリス・ヘムズワース演じる敵役ディメンタスが軸になり話が展開していくのですが
チャーリー・フレイザーの凛々しい母親の姿と、子どもながらに徐々に大人びたフュリオサになっていく
アリーラ・ブラウンの演技があったからこそ、この作品の成功があったのではないかと感じました。
チャプター3からはフュリオサがアニャ・テイラー=ジョイになるのですが、
アリーラ・ブラウンからのスイッチが実に自然といいましょうか、全く違和感なくアニャになっていて
この違和感のなさも実に見事だなと感じた次第です。
主人公フュリオサのセリフはほとんどありませんが、
それでもアニャの表情、目、動作、アクションが力強く凛々しく、そしてかっこよく、
今までのアニャのイメージを打破する演技で、スクリーンを凝視していても全然疲れず
一気にラストまで観ることができました。
ディメンタスの軽薄且つちょっと抜けているところ等、実に子悪党な雰囲気を醸し出していて
クリス・ヘムズワースは適役だったと思います。
常に携帯しているぬいぐるみが子どもの形見とわかるまでは、本当にふざけているのかな?と思っていましたから(笑)
また、クルマとバイクの追走&アクションシーンは、怒りのデス・ロード的なおもしろい動きはほとんどなく、
どちらかというとシリアスでしたが、これはこれで、今回のアニャによるフュリオサの物語にはマッチしていたと思います。
本当にアニャの動きはキレッキレでしたね。すごいです。
まあ、後半では車上でのギター演奏を観れたので、私としては大満足です。
ラストの怒りのデス・ロードに続いていく的な終わり方は
とても良かったです。
本作を観た方で怒りのデス・ロードは未鑑賞の方は、
できる限り間をおかずに鑑賞いただくことをオススメします。
パンフレットも大変豪華なつくりで購入する価値ありだと思います。
現在、私のなかでは今年No.1です!!
あんな砦より「風の谷」のほうがいいな
映画が面白かったのなら、それでいいじゃん!
とは思ってるのに、なんか別のことを考えてしまう…
アメリカの一定数の人たち(なんとなくですが、白人男性が多い気がする)は、やっぱり「MACHO マッチョ」が好きなんだなあ。
20世紀に想像する近未来ならともかく、現時点で近未来の戦争を考えたら、ドローンやら無人機やら、あるいはこの先発明される最先端の科学技術が生み出す〝人間でない〟兵器が主流で、兵士兵隊もロボット化しているはず。エネルギーだって化石燃料以外の代替がもっと進んでいて…
環境破壊や戦争など、つまるところ何らかの人災が複合的に重なって世界の秩序が崩壊したのだろうけれど、かろうじて残った文明の水準が「鉄(車や銃)と石油(火)」。なんか全米ライフル協会の人たちが思い描くひとつの理想郷みたいに見えなくもない。この映画のヒットは間接的にトランプ大統領再選の後押しになるんじゃなかろうか。
同じような世界秩序崩壊の状況で、宮崎駿監督はMACHOマッチョとは正反対の「風の谷」(風の谷のナウシカ)をひとつの理想郷として描いていたけれど、この手の映画をみて、「このままじゃ引退できん。もう一回、MACHOでない少女が主役の冒険活劇映画をつくらなきゃいかん」と思ってくれるといいな。
平均点は軽く超えているが
公開初日の初回で観てきた。
前作でシャーリーズ・セロンが演じたフュリオサのオリジンを描く前日譚。フュリオサの半生を2時間30分かけてじっくりと描きつつ、アクションシーンもたっぷり盛り込まれてて、近年のビックバジェット作品の平均点を軽くクリアしている作品ではあるし、そこの手腕は流石ジョージ・ミラー御大と思った。
フュリオサとディメンタスを鏡合わせの存在として描くのも上手いと思ったし、演じるアニャ・テイラー=ジョイとクリス・ヘムズワースもいい。(フュリオサの幼少期を演じたアリーラ・ブラウンも良かった)
ただ、前作があまりにも素晴らしくハードルが上がり切った状態での公開だっただけに、その期待を上回るのは難しいし、アクションの絵面的にも前作の繰り返しに見えてしまう部分も多い。(それでもビジュアルアイデアに驚かされたシーンはいくつかあったけど)
あと、実際前作よりほぼ30分長いんだけど、その分物語的にもやや間延びしててテンポが悪く感じたのはちょっと残念だった。
古典的な話だけどマッドマックスサーガ
面白かったが、突き抜け感は期待を超えない
すごーく楽しみにしていてIMAXの前方中央で観てきました。
★5点満点中の6点をとって欲しいと意味不明なほどに勝手に期待していました。
十分面白かったのですが期待が大きすぎて・・・よって評価は少し辛目になっています。
映像 ★★★★ (想定通りに良い、逆に言えば想定の枠を超えない)
音 ★★★★
物語 ★★★ (うーん登場人物のストリーが中途半端)
役者 ★★★
編集 ★★★ (2時間40分に良くまとめたと思うが次第点まで)
粗さ ★★★ (気になることは多々あるが、どうにか勢いで押し切っている)
総合 3.8
全般的にパワフルで良いのですけど、ここ一番という物凄く分かりやすい盛り上がりがなかったのが残念。何度も映画館で見直したいという心躍るレベルには至らなかった。
比べる対象として適切かどうかはあれだが、TOPGUNマーベリックは映画館で3度見た。それでも何度でも見たくなる。私としては、迫力系としてTOPGUNを最高評価のALL★5とすると本作はそれに及ばずの評価となりました。
さてエンドロールでの日本人らしきスタッフ探し。
TAIGA ISHIBASHI(石橋大河)⇒VFXアーテイストで芸能一家の人
MAHIRO MAEDA(前田真宏)⇒結構頭の方で大きく名前出てた、こちらは大御所さんのようですね。
極少台詞がよい! 映像で語る作品♪ ★4.2
アクション映画は映像で語れ! を教えてくれる作品。 極端に少ない台詞と状況描写で、緊迫する物語を進め、2時間半で気を抜けるシーンは皆無だった。
流石、老齢のジョージ・ミラーが脚本も自身で書いているのが伝わる。 アクションをド派手に壮大にするのではなく、いかにリアルにその行動の心理を、言葉でなく、映像で伝えてる。
序盤、何気ないシーンだが心を打った描写があった。
掠われた少女(フュリオサ)を母親と仲間が追うシーンで、二人のバイカーを狙撃した母親は、仲間に私一人で追うと伝え、側にいた仲間(肉親?)に額を合わせ、言葉を唱える。
誰もがそんな暇があったら、早く追わないと手遅れになると思ってしまうが、その後の過酷な状況を観て、振り返れば納得する。 複数の無法者から娘を奪還するなど、命を落とす確率の方が高い。 命を掛けるのは母親である自分一人で十分と、身内に止まらせ、最後の別れをしたのである。
おそらく年期が入ってない監督や脚本家なら、そんな描写はスピード感を損なうと、カットしているだろう。 が、その後の母親の壮絶な決意を知ると、そのシーンが生きてくる。
アクション作品でも、その時点で登場人物の心情が描写されてなければ、ただのスタントショーになってしまう。
今作ではこの母親や、
フュリオサ(少女時・アニャ時双方とも)の怒りを押し殺しチャンスを伺っているという様な強い信念が伝わる。 (アニャの強い眼力も相当貢献している)
そして成長した後、力量を認めてくれ、女性?とバレるシーンでもその訳を聞かず自分を信頼してくれた、タンク運転する警護隊長ジャックとに絆が芽生え、あの母親と同じ、額を合わせるシーンが。
ただ仲間だから助けるのでなく、命を掛けてまで助ける価値がある者だという事を、あの描写が語っている。
普通なら二人の台詞であれこれ説明するだろうが、この額を合わせるシーンが一瞬でその代わりをしてくれ、やはり映像で語る脚本である事が伝わる。
物語全般では前作の方が起承転結に富み、まとまっているが、主人公の信念や精神性は今作の方が深く描写されていると感じる。
勿論、魅せ方も巧い。 下手な監督ほどズームが多く、しかも早いカット割りで、何がどう動いたのか目で追えない様な描写をしている場合もある。
が、本作ではバイク軍団が巨大な崖の下を、まるで "無数の蟻の大群" が動いている様に見えるほど、かなり引いたシーンもあり、遠近を巧く描写している。
アクションシーンは攻守とも移動しながらの戦闘は前作同様も、以前にないアイディアも多数盛り込まれ(特に空中からの攻撃)飽きさせない。
そしてひとつ気付いたのは、エグい殺戮シーンは描かれてない点。 これはR指定を回避する為か、そこまで描かなくても十分堪能してもらえるはず、という大人なミラー監督の判断なのだろう。
演者的に私は、母親役のチャーリー・フレイザーが出演時間は短いが、一番目に留まった。 あの迫真の表情が今作を序盤からシリアスにさせた。
ヘムズワースは、ソーの様な高潔さは失せ、稚拙な悪党にしか見えず、恐らく出演者を予め知った者しか、当人と分からぬほどと感じる おまけにいつもの野太い声ではなく、より高い卑しい声に聞こえた。(それだけこの役に徹したなら、むしろ褒めるべきだが)
アニャ・テイラーはその眼力で、存在感はシャーリーズ・セロンに劣らない。 が、セロンは訓練して格闘シーンでも男性に負けない、頼りがいのある存在だったが、アニャはか細いままで、近接での格闘シーンはなかった。 (恐らくアクションの為の筋トレなどはしてないかも・・。 が、セロンは「アトミック・ブロンド」出演時には歯を折るぐらいの訓練を積んでいた)
あと前作に出演したイモータン側の手下は勢揃いなので、前日譚だが、「デスロード」も観ておいた方が、各キャラの登場時に印象が全く違うはず。
前作(★4.3) より私評価の★は 0.1 下回るが、私的には期待を裏切らない出来!
START THE EMGINE💣💥
面白い!めちゃくちゃ面白い!だけど、物足りない!笑 怒りのデスロードがどれほどすごい作品だったのか、思い返さずにはいられない。MAXの居ないMADMAXは、やはり何かが欠けている。野暮で無謀な全身全霊、命懸けの脳筋アクションを見せてくれる超絶男臭いトム・ハーディに、我々観客は心奪われていたんだな...。
あと、前日譚だから致し方無いけど、ストーリー>>>アクションになっていたのがMADMAXらしくなくて、正直物足りないと感じてしまった。いや、ストーリーが面白くないとかそういう訳じゃなくて、むしろ話だってめちゃくちゃよく出来てるなと思うんだけど(フュリオサがディメンタス新井田くん因縁を除く)、やっぱりこのシリーズの良さってアクションにあると思うし、こんだけ大金叩くなら、もっともっと狂ったものを見せて欲しかったと感じちゃう。
文句ばかりで申し訳ないんだけど、あと少しだけ。前作怒りのデスロードは120分ちょうどだったのに対し、本作フュリオサは148分と28分の増量が施されており、この延長でファンが期待するのはやはり、ぶっ飛んだバトル、カーチェイス、建物・車体の破壊...等々。だけどまぁ、前作と比較するとそのようなシーンはかなり減っているし、重きを置いている点が違うからこんな話お門違いなんだけど、R15からPG12の変更、すなわちグロ・ゴア描写の減少は作品評価にとってかなり痛手かなと。フュリオサについて語れど、前作同様に過激なシーンが必要だったと個人的に思う。
とまぁ、色々つらつらと書いてきたけど、評価は4.2。MAXじゃないにしろ、相当楽しめたことに違いはありません。シャーリーズ・セロンから引き継いだアニャによるフュリオサは、もう言葉にできないほど良かった。言葉数は少なくとも、ディメンタスが瞬時に察したように、瞳の奥底から復讐心が燃えたぎっている。1度見たら忘れない、強烈なインパクト。
それで言えば、クリヘムだって負けてない。ソーのイメージが強すぎるから悪役...?大丈夫?って思ってたけど、何なら悪役の方が向いてんじゃねレベルで、ハッキリ言ってソーよりハマり役だった。まあ、見た目は髭ふさふさになったソーなんだけど、笑
アクションだって、前作より数やぶっ飛び具合が減れど、他の映画と比べたらマジで狂っていて、アドレナリン最高潮。カーチェイスに関しては、前作よりも好きかもしれない。音楽無しの、静寂した空気で繰り広げられる、無法地帯のイカレレース。壊して、妨害して、全てを俺の手に!そんな強欲なクリヘムに魅了されっぱなしだったな〜。アクションについて言うなら、IMAXの音量をもっと上げて欲しかった。IMAX音響の王者「ジョン・ウィック コンセクエンス」は今回も座を譲らず...笑
とりあえず、怒りのデスロードを見直して、もう一度IMAX、もしくは4DXで再鑑賞と行きます。4DXが吹き替えってのが痛いけど...。生涯ベストに入る前作からの期待でこの点数になってしまったけど、2回、3回、4回と見ていくうちにこれまた大好きな映画になっていくんだろうな〜。MADMAXでしか得られない、煮えたぎるほどの灼熱アクション。やっぱり、この映画シリーズが好きだ!!!皆の衆、復讐のエンジンを鳴らせっ!!!
星と共にあれ
言うことなし
フュリオサ、初日鑑賞してきた。前作・怒りのデスロードが桁違いに凄す...
CGじゃないアクションシーンの凄まじさ
I'm Furiosa!
「怒りのデスロード」は強烈にぶっ飛んだ設定の中にも大味にならずディテールにもこだわった点がツボだったが本作はそこまでではなかった。
だが大きな瞳が際立つメイクや紅蓮の炎をバックにしたショットなどアニャ・テイラー=ジョイのフュリオサを最高にカッコ良く撮っており、それだけでも満足した。
幼いフュリオサ役の子がアニャに無茶苦茶似ており、さらにいつのまにかアニャになってて切り替わりがわからなかった(中間あたりにはCG使ってた?)
シャーリーズ・セロンのように10頭身くらいのモデル体型ではないので、坊主になったアニャは中学の野球部みたいに見えて最後まで可愛かった。
ウォータンクが造られる過程が見れて良かった。
後ろのグルグル回る装置(ボミーノッカーだっけ?)は奥の手的な使われ方だったが、見た目ほどすごい攻撃力ではなかったように思う。
怒涛のカーアクションは空中からの攻撃などまたまたこっちの上を行く発想に度肝を抜かれた。
舗装道路が出てきて少し驚いたが、時代設定を考えれば当たり前のことと納得。
イモータン・ジョーはやっぱ賢い。
ディメンタスはマイクパフォーマンスが大好きだが、もっと残忍で憎たらしい方がカタルシスを感じられて良かったのに。
ジョージ・ミラーって正統派の面食い。
決してつまらない映画ではないが、企画の性質上、前作の縮小再生産に陥...
決してつまらない映画ではないが、企画の性質上、前作の縮小再生産に陥ってしまうのは必然だったか。
なによりイモータン・ジョー麾下のキャラの濃い悪党どもの再登場に「また会えた!生きてる!動いてる!」って思うより「今ここでぶっ殺させろよ~」ってなるのが自然だろう。
でも殺せない、前作(未来)で死ぬ定めだから。
フュリオサの出身地争奪戦が忘れられたり(定番の「肌に地図を彫る」までやっておきながら!)、都合のいい彼氏が湧いて雑に死んだり、大戦争がほぼナレーションで終結したり、
ストーリーもそこそこ適当。
タンクと弾薬畑でのバトルは見ごたえあったが、ストーリー上の盛り上がり所とは微妙に外している。だが、一番良くない点はヒロインが(個人的には好きな俳優だがそれだけ余計に)女戦士としてはミスキャストなところ。骨格の作りからして別の生き物で男装して何年も潜伏するのに説得力がないのはまだしも、戦装束がまったく似合っていない。
戦士として復讐者として決戦に臨む最後のシーンで、一番美しくカッコよくならないと話にならない。
シリーズ通してブレない世界観
シリーズ初見でも問題なし!フュリオサの悲しみを感じる映画
過去作を全く見ていないのですが、ネットで調べたとおり問題なく楽しめました。
少女フュリオサ役のアリーラ・ブラウンがかなり高ポイントです。凛々しく、可憐な佇まいは「ブルー」の女の子を超えたか?と思うほど素晴らしかったです。
ジョージ・ミラー監督は、日本のアニメ(北斗の拳やガンダム)が好きだと感じるのも好印象です。ジャギ(フュリオサの母親の鉄仮面)やグフ(ガスタウンの方のボス)を連想しました。
ほとんどアクションシーンなんですが、疾走する大型トレーラーを複数のバイカーが槍のような武器で攻撃するシーンが一番良かったです。
ラストシーンも冒頭のシーン(リンゴ)を連想させ、よく考えてありました。
序盤は秀逸、中盤から終盤にかけてはあまり盛り上がらない印象でした。
見終わってから、フュリオサの悲しみを感じる映画です。
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