マッドマックス フュリオサのレビュー・感想・評価
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6時間考えました(これでもw)
久しぶりに旧作(4作品)をきちんと復習し直して挑んだ本作品、U-NEXTのポイントを利用してアップグレード分(700円)だけを支払い、丸の内ピカデリーのドルビーシネマで鑑賞です。公開初日の1回目(8:40~)は客入り意外に淋しく、、まぁ、台風の影響もあったと思いますし、恐らくは明日のファーストデイと重なる土曜が混むのかと思います。
なお、本作は前作フューリーロード(原題を基にこれで通します)の前日譚であり、メインキャラクターはフュリオサ。マッドマックスサーガではありますが、いわゆる「ナンバリング」ではなく「スピンオフ」ということかと思います。(間違っていたらすいません)
で、感想ですが、今回も素晴らしい作品に仕上がっていると思います。ダメな前日譚に有りがちな、設定や展開に「矛盾」や「都合の良さ」がなくその脚本の仕上がりに思わず唸らざるを得ません。フューリーロードにおけるフュリオサという存在や彼女の行為、また語られるだけだった過去が明らかになり、そもそも前作フューリーロード自体がしっかりとした構成で作られたことを改めて理解できます。
ただ、如何せん「前作と比べて観てしまう」ことは避けられませんし、もし前作以上のものを期待してしまうと若干肩透かしな感があることも否めません。勿論、フューリーロードが傑作すぎるというのもあると思いますが、そもそもそれは本作を見誤っています。某シリーズのようにただただインフレ化していく作品とは違い、これはまさしくサーガにおける1つの作品であり、全体の一部。そして、前述したとおりに全体を理解するために重要な作品なのだと思います。
などと、私ごときが語っておりますが、この結論に至ったのは鑑賞後からこのレビューを書くために考え続けた6時間の結果です。正直、私自身観終わってすぐは戸惑いがありました。未熟な私、ついつい「すぐに欲しがる癖」がついていますが、サーガはまだ終わりではありません。と言うことで、点数こそ4.0にしましたがこのサーガにとっては重要な作品でありつつ、満足度も充分。また必ず観直します。
アニャが戦う姿は「ナウシカ」の清々しさ、大きな目がアニメそのもの
ハリウッドでもブロンドで美女中の美女スターが圧巻のダーティ・アクションに挑む。よくぞ前作でシャーリーズ・セロンを口説いたもので、監督の慧眼が大いに評価され、彼女を芯に据えた本作が生まれた。ただし前日談として選んだキャスティングがお見事、現在のハリウッドでピカ一の美女と言えばアニャ・テイラー=ジョイに尽きますから。およそ華奢でガラス細工のようなアニャは大柄(177cm)なセロンと違って小柄(と言っても169cm)ですが、有無を言わせぬ美女だからこそカラカラに乾いた赤い台地に坊主頭にも関わらず大スクリーンを支配する事が出来た。被り物にマスク姿で砂漠に立つ、殆どアニメのように大きな目だけで物語るショットは「風の谷のナウシカ」そのものでした。
もう10年近く経つのですね「マッドマックス 怒りのデス・ロード」が2015年ですから。1979年に初公開のメル・ギブソンの出世作「マッドマックス」が狂気の世界を描いて大ヒット、その10倍の大金を投入しての「マッドマックス2」1981年を経て、「マッドマックス/サンダードーム」1985年はティナ・ターナーがセールス・ポイント。これで一旦終わったはずだったのに、なんと30年も経ってジョージ・ミラーは完全復活させた。
トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン、ニコラス・ホルト、とキャストも一新してのリブートで、昔は無かったIMAXなどのプレミアム・スクリーンに最適化した爆音映画で大成功。この手の作品がアカデミー賞にまで絡むなんて快挙です。だから当然その続編は営業的にも必須なのでした。が、この9年間はどう派生させうるべきか、試行錯誤の積み重ねだったでしょうね。
「スター・ウォーズ」のキーワード「may the force be with you」に倣って本作では母娘の別れのシーンに2回も登場するのが「star be with you」。地球壊滅後の限られた緑豊かなグリーン・ランド、フュリオサの故郷でもあるその場所を忘れるべからずと、星座の位置関係を左腕にタトゥーで刻む。決して敵に場所を知られてはならないために。ところがセロン版では左手が義手だったはず、ここがストーリー展開のポイントで、悲劇的展開がクライマックスとなる作劇。前日談の宿命がここにある。
とは言え、売りの過激アクションは正直言って前作で尽きたようで、巨大なタンクローリーは登場するけれど新味はないのは確かです。敵も味方もごちゃごちゃの中盤での猛スピードアクションは、こんなに爆音にも関わらず退屈を催しもするのが残念。運転する役者の背景が明らかに合成と見えてしまうのも惜しいですよね。体当たりのリアル・アクションがウリですが、結構なSFXを駆使してますね、別に悪くはありませんが。前作のように白塗りのウォー・ボーイの一人にニコラス・ホルトを配し、クロース・アップすれば白塗り戦士に情が移りもするのですが、単なる自爆駒にしかみえないのが勿体ない。
憎き敵役としてのディメンタス将軍に扮したクリス・ヘムズワースがいいのですね。ワシ鼻のつけ鼻つけての憎々しさを思う存分発揮し、まるで楽しんでいるようなのびのび怪演が素晴らしい。脇役だからこそ出来る芸当で、普段は圧巻の主役ばかりでヒーロー役となれば責任多く、こうは行きません。そして伸び放題の髭面に、おや、ケビン・コスナーそっくりなのに驚いた。
ラストシーンには、前作のアクションシーンが一部映し出され、フュリオサ役のシャーリーズ・セロンも映り、こうして前作に繋がるのですよと、ご丁寧です。正面ショットではなく後姿と真横のショットの大柄シルエットに、アニャとの違いを再認識。それにしてもNetflixの「クイーンズ・ギャンビット」が2020年ですから、監督はこれを見てアニャを口説いたのでしょうね。本作の撮影が2022年の頭となってますから、もう2年以上前、「ラストナイト・イン・ソーホー」が公開された頃ですか。彼女が売れるか否か不確実な頃なのにね。
p.s. IMAX版、通常のワイドスクリーンで、天地までフルに伸ばしたものではありませんでした、ちと残念。
私は期待外れ
まったく違う文法
さすがジョージ・ミラー、前作「怒りのデスロード(FR)」の前日譚ながら、まったく違う文法でフュリオサの半生と共にあの世界の歴史を描き切った。
FRは3日間で行って帰ってくる怒濤の展開だったが、本作はいきなり冒頭からまさかの「章タイトル」。なるほどそう来たかと。
そしてむしろ丁寧に描かれたフュリオサの半生はまさに、物扱い・所有物扱いされ、見下され搾取される女性たちへの加害の歴史そのもの。前作の最後にイモータン・ジョーに投げかけられた「Remember Me?」は、本作でもディメンタスに問われ、それに答えられない辺りがまさにそれを象徴している。FRでのフュリオサの行動の動機付けとしてもとても理解しやすい親切設計。
ガスタウンやブレットファームがどんなものか、前作でおなじみの乳首男爵や武器将軍・リクタスなどが何故あそこにいたのか、フュリオサがあれほど必死に「緑の地」を目指したのは何故か、などもよく分かるし、マックスがチラリ登場するのも楽しい。
一方で、アクションについては空中からの攻撃という新機軸は登場するもののFRほどではなかった。
そのあたりは作品の意図の違い、と理解したが、いずれにせよ最高の作品だし劇場で観るべき。
アニャ・テイラー・ジョイはフュリオサとしてはやはり身体の線が細すぎるが、なんといってもあの眼力で説得力を出してる。やっぱり彼女しかなかっただろう。
賛否様々な評価も納得だが、ひとまずスクリーンで鑑賞する機会は逃したくない一作
公開時から映画史に残る傑作としての評価を確立した『マッドマックス 怒りのデスロード』(2015)の、スピンオフにして正統続編となる一作です。
『デスロード』がノンストップのバイオレンスアクションの衣をまといつつ、抑圧からの人間性の解放を力強く謳いあげる作品であるとすれば、本作は前作が描き切れなかった背景を描いていく、典型的な前日譚となっています。
ジョージ・ミラー監督は『デスロード』が高い評価を受けたからと言って、ヒットを当て込んで二番煎じをするつもりは毛頭ないようで、『デスロード』と『フュリオサ』の語り口は相当異なっています。それが『デスロード』的な作品を期待する層には意外に映ったようで、本作の評価は絶賛一色、とはいかないようです。
しかしオーストラリアの壮大な砂漠の中で展開する想像を絶すアクション、より神話性が強まった物語、無常感すら漂う人物描写など、間違いなく鑑賞時間と料金に不釣り合いなほど濃密な作品であることは間違いなく、劇場で鑑賞する機会を逃すのはもったいなさすぎると断言できます。
観客、批評家からの評価は高いにも関わらず、興行成績面でかなりの苦戦を強いられているとのこと。ここは日本で踏ん張って、次作『ザ・ウェイストランド』につなげてほしいところ!
復讐に燃えたぎる“アニャ“のアーモンド型のでっかい目が凄くて素敵‼️
しかしアニャの細腕にやや痛々しさも!!
人間を突き動かすエネルギーは《復讐心》だと言うことを
第一に思わされました。
世界の戦争の原因は《母親を殺されたから、仇を打って殺す》
それだけなのだとよく分かった。
正直言って「怒りのデスロード」程の新鮮味はなかったけれど、
十二分に凄かった。
アニャ・テイラー・ジョイが活躍し始める後半は画面に釘付け。
前半は子役ちゃんが中々頑張っててイイけれど、
ストーリー的にはトム・ハーディのマックス不在なので、
バイカー集団とタンクローリーやデコカーのカーチェイスのスピード感
そしてアトラクション感にひたすら浸りきる。
そして砂嵐や砂漠の景観の凄さに見惚れる。
オーストラリアなのか、景観はものすごいに尽きる。
人間ドラマは薄いですが、仇役のディメンタス(クリス・ヘムズワース)も
もちろん良かったのですが、警護隊長ジャック役のトム・バークが
目立ちました。
フュリオサを陰で支える男気が、良かったです。
まあ準備期間に6年間掛けるだけのマシーンの数々。
ジョージ・ミラー監督って本当にカーキチというと失礼だけど、
車のデコデコぶりには恐れ入ります。
たったひとりの監督が、生涯かけてマッドマックスに脇目もふらず
打ち込む姿には、人間として凄いなあと感銘を受けます。
狂気の連鎖
なるほど〜
世界観が良い
『怒りのデス・ロード』が好きな人におすすめ
過去作が観たくなる作品でした
MAD MAXシリーズ劇場初鑑賞でIMAX観てきました。
前作の頃はまだ高校生で映画にハマる前だったので、いつか劇場で観られたらいいなと思っていた甲斐あってとても満足できました。
映像、音響、世界観にどっぷり浸かることができて、ストーリーも復讐をメインに緩急がしっかりあったのでダレることなく観ることができました。
前作をもう一度観たいなと思える作品でした。
この映画をもう一度観たいと思えなかったところが⭐︎4の理由です。
とんでもねーもん作ってくれましたね。o(^o^)o"
残念な映画
地元の映画館で封切り初日の1回目を観覧。観客は20人ほど。
正直な感想「面白くない」
金は掛けてるんだろうけどドキドキワクワクしない。
既視感がある場面が多くて面白いと思ったのはパラグライダー軍団とローリー後方に付けた鉄球の使い方くらいかな。
敵役ディメンタスがいい男過ぎるし悪や怖さを感じられないし小物感が漂う。イモータンジョーに張り合える男じゃない。
この敵役が乗る3台付きのバイクどうやって操縦してんだよ!ベンハーの戦車競走じゃないんだからw
「スターウィズユー(星とともに)」とかスターウォーズをパクってどうする。
1幕2幕3幕と場面展開が多すぎる。
最後の方で敵役と主人公フリオサが問答するのが冗長でうんざりした。
MAD MAXシリーズは劇場で見てきたが今作は最低。北米収入がここ30年で最低レベルというのが納得する。
「才能は枯渇する」という。この監督のMAD MAX続編ができても観なくていいと思った。
全てのシーンが見どころ
V8 V8
V8を讃えよ!
全てのシーンが見どころでした!
(逆にすべてのシーンが無駄でもあるんだけど、そこがいい)
控えめに言って最高だった。
まさか、イモータン・ジョーの方がマシと思える悪役を創出できるとは。
見事に『マッドマックス 怒りのデス・ロード』へとつながっていて、完璧な前日譚でした。
アニャが出てくるまで時間かかります。
最初に言っておくと、アニャが出てくるまで時間かかります。
最初1時間ぐらいは出てきません(笑)
この部分が長くて、今作けっこう微妙かも?と思って観てたらアニャ登場!!
そっからは、やっぱり面白かった♪
フュリオサ役は前作シャーリーズの演技が素晴らしく、シャーリーズのイメージが強いので、アニャには懐疑的だったけど、けっこうハマってます。
でも、個人的にはシャーリーズの方が合ってると思う。
あとクリス・ヘムズワース演じるディメンタスですが、前作の長髪で太ってて白塗りで口にホースを付けたボスの若い頃だと思ってたら、違った(笑)
アイツはイモータン・ジョー、別人でした(笑)
そして、やっぱり『北斗の拳』を思い出すシーンの数々(笑)
悪党たちが最高でして、どんな出で立ちで、どんな乗り物に乗って、どんな攻撃してくるのか、それを観るのが楽しいです(笑)
アクションは手に汗握り、バリバリです。
前作を観てない方は、観てからの方がオススメです。
時間軸は本作の方が前なので、前作を観てなくても分からない事は少ないだろうけど、
前日譚モノって「あー、こういう事だったのか」と感動の度合いが違うので、前作を観てた方が面白いです。
前作を観てるか観てないかで、評価が変わる気がする…
前作を観てる僕のスコアは、85点ぐらい。
IMAXで観たけど、広大な砂漠や大きな建造物が画面いっぱいに広がり大迫力の音を楽しんでほしいので、画角が広く音のデカイIMAXがオススメです。
からかい上手なフュリオサさん‼️❓お前は既に死んでいる‼️❓
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