マッドマックス フュリオサのレビュー・感想・評価
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極少台詞がよい! 映像で語る作品♪ ★4.2
アクション映画は映像で語れ! を教えてくれる作品。 極端に少ない台詞と状況描写で、緊迫する物語を進め、2時間半で気を抜けるシーンは皆無だった。 流石、老齢のジョージ・ミラーが脚本も自身で書いているのが伝わる。 アクションをド派手に壮大にするのではなく、いかにリアルにその行動の心理を、言葉でなく、映像で伝えてる。 序盤、何気ないシーンだが心を打った描写があった。 掠われた少女(フュリオサ)を母親と仲間が追うシーンで、二人のバイカーを狙撃した母親は、仲間に私一人で追うと伝え、側にいた仲間(肉親?)に額を合わせ、言葉を唱える。 誰もがそんな暇があったら、早く追わないと手遅れになると思ってしまうが、その後の過酷な状況を観て、振り返れば納得する。 複数の無法者から娘を奪還するなど、命を落とす確率の方が高い。 命を掛けるのは母親である自分一人で十分と、身内に止まらせ、最後の別れをしたのである。 おそらく年期が入ってない監督や脚本家なら、そんな描写はスピード感を損なうと、カットしているだろう。 が、その後の母親の壮絶な決意を知ると、そのシーンが生きてくる。 アクション作品でも、その時点で登場人物の心情が描写されてなければ、ただのスタントショーになってしまう。 今作ではこの母親や、 フュリオサ(少女時・アニャ時双方とも)の怒りを押し殺しチャンスを伺っているという様な強い信念が伝わる。 (アニャの強い眼力も相当貢献している) そして成長した後、力量を認めてくれ、女性?とバレるシーンでもその訳を聞かず自分を信頼してくれた、タンク運転する警護隊長ジャックとに絆が芽生え、あの母親と同じ、額を合わせるシーンが。 ただ仲間だから助けるのでなく、命を掛けてまで助ける価値がある者だという事を、あの描写が語っている。 普通なら二人の台詞であれこれ説明するだろうが、この額を合わせるシーンが一瞬でその代わりをしてくれ、やはり映像で語る脚本である事が伝わる。 物語全般では前作の方が起承転結に富み、まとまっているが、主人公の信念や精神性は今作の方が深く描写されていると感じる。 勿論、魅せ方も巧い。 下手な監督ほどズームが多く、しかも早いカット割りで、何がどう動いたのか目で追えない様な描写をしている場合もある。 が、本作ではバイク軍団が巨大な崖の下を、まるで "無数の蟻の大群" が動いている様に見えるほど、かなり引いたシーンもあり、遠近を巧く描写している。 アクションシーンは攻守とも移動しながらの戦闘は前作同様も、以前にないアイディアも多数盛り込まれ(特に空中からの攻撃)飽きさせない。 そしてひとつ気付いたのは、エグい殺戮シーンは描かれてない点。 これはR指定を回避する為か、そこまで描かなくても十分堪能してもらえるはず、という大人なミラー監督の判断なのだろう。 演者的に私は、母親役のチャーリー・フレイザーが出演時間は短いが、一番目に留まった。 あの迫真の表情が今作を序盤からシリアスにさせた。 ヘムズワースは、ソーの様な高潔さは失せ、稚拙な悪党にしか見えず、恐らく出演者を予め知った者しか、当人と分からぬほどと感じる おまけにいつもの野太い声ではなく、より高い卑しい声に聞こえた。(それだけこの役に徹したなら、むしろ褒めるべきだが) アニャ・テイラーはその眼力で、存在感はシャーリーズ・セロンに劣らない。 が、セロンは訓練して格闘シーンでも男性に負けない、頼りがいのある存在だったが、アニャはか細いままで、近接での格闘シーンはなかった。 (恐らくアクションの為の筋トレなどはしてないかも・・。 が、セロンは「アトミック・ブロンド」出演時には歯を折るぐらいの訓練を積んでいた) あと前作に出演したイモータン側の手下は勢揃いなので、前日譚だが、「デスロード」も観ておいた方が、各キャラの登場時に印象が全く違うはず。 前作(★4.3) より私評価の★は 0.1 下回るが、私的には期待を裏切らない出来!
START THE EMGINE💣💥
面白い!めちゃくちゃ面白い!だけど、物足りない!笑 怒りのデスロードがどれほどすごい作品だったのか、思い返さずにはいられない。MAXの居ないMADMAXは、やはり何かが欠けている。野暮で無謀な全身全霊、命懸けの脳筋アクションを見せてくれる超絶男臭いトム・ハーディに、我々観客は心奪われていたんだな...。 あと、前日譚だから致し方無いけど、ストーリー>>>アクションになっていたのがMADMAXらしくなくて、正直物足りないと感じてしまった。いや、ストーリーが面白くないとかそういう訳じゃなくて、むしろ話だってめちゃくちゃよく出来てるなと思うんだけど(フュリオサがディメンタス新井田くん因縁を除く)、やっぱりこのシリーズの良さってアクションにあると思うし、こんだけ大金叩くなら、もっともっと狂ったものを見せて欲しかったと感じちゃう。 文句ばかりで申し訳ないんだけど、あと少しだけ。前作怒りのデスロードは120分ちょうどだったのに対し、本作フュリオサは148分と28分の増量が施されており、この延長でファンが期待するのはやはり、ぶっ飛んだバトル、カーチェイス、建物・車体の破壊...等々。だけどまぁ、前作と比較するとそのようなシーンはかなり減っているし、重きを置いている点が違うからこんな話お門違いなんだけど、R15からPG12の変更、すなわちグロ・ゴア描写の減少は作品評価にとってかなり痛手かなと。フュリオサについて語れど、前作同様に過激なシーンが必要だったと個人的に思う。 とまぁ、色々つらつらと書いてきたけど、評価は4.2。MAXじゃないにしろ、相当楽しめたことに違いはありません。シャーリーズ・セロンから引き継いだアニャによるフュリオサは、もう言葉にできないほど良かった。言葉数は少なくとも、ディメンタスが瞬時に察したように、瞳の奥底から復讐心が燃えたぎっている。1度見たら忘れない、強烈なインパクト。 それで言えば、クリヘムだって負けてない。ソーのイメージが強すぎるから悪役...?大丈夫?って思ってたけど、何なら悪役の方が向いてんじゃねレベルで、ハッキリ言ってソーよりハマり役だった。まあ、見た目は髭ふさふさになったソーなんだけど、笑 アクションだって、前作より数やぶっ飛び具合が減れど、他の映画と比べたらマジで狂っていて、アドレナリン最高潮。カーチェイスに関しては、前作よりも好きかもしれない。音楽無しの、静寂した空気で繰り広げられる、無法地帯のイカレレース。壊して、妨害して、全てを俺の手に!そんな強欲なクリヘムに魅了されっぱなしだったな〜。アクションについて言うなら、IMAXの音量をもっと上げて欲しかった。IMAX音響の王者「ジョン・ウィック コンセクエンス」は今回も座を譲らず...笑 とりあえず、怒りのデスロードを見直して、もう一度IMAX、もしくは4DXで再鑑賞と行きます。4DXが吹き替えってのが痛いけど...。生涯ベストに入る前作からの期待でこの点数になってしまったけど、2回、3回、4回と見ていくうちにこれまた大好きな映画になっていくんだろうな〜。MADMAXでしか得られない、煮えたぎるほどの灼熱アクション。やっぱり、この映画シリーズが好きだ!!!皆の衆、復讐のエンジンを鳴らせっ!!!
星と共にあれ
アニヤ・テイラー=ジョイかっけー。 監督もうすぐ80歳だって、元気出たー。 これ、何度でも観れるな。 眼力(めぢから)がすごい。あんなに華奢なのに強く見える。少女時代を演じた子も母親役の女優さんも一緒の眼をしてた。 お母さんもかっこいい、見たことあるなて思ったら、恋するプリテンダーの元カノだ。 リトルDの女の子でナウシカの実写版作ってほしい。 七人の侍の野武士のテーマみたいなドラムのリズムに乗せてもっとノンストップで見せてくれって思ったところもあったけど面白かった〜。IMAXで観て良かった。 次は4DXで観よう。
言うことなし
もう最高すぎんだろ!って気持ちで映画館を後にしました ストーリー語るのは野暮なので気持ちだけ 今年のNo.1は決定かも?ジョーカー2が期待だけど、、 こんなにも規模とアクションとが押し寄せる、感情がブンブン振り回される(興奮も)時間はとっておきです ぜひ劇場で、出来ればIMAXかDolbyのような音響の凄い所で観ていただきたい!!
フュリオサ、初日鑑賞してきた。前作・怒りのデスロードが桁違いに凄す...
フュリオサ、初日鑑賞してきた。前作・怒りのデスロードが桁違いに凄すぎたので、今作もカーアクションとかすごいのに、大人しく感じてしまったw。 フュリオサを主人公とした前日譚、スターウォーズにおけるローグワン。面白かった。フュリオサ役の人、子役も大人も眼力がすごかった。
CGじゃないアクションシーンの凄まじさ
ディメンタス将軍が狂ってていいキャラしてたし、マイクで手下たちに話してるシーンが意外とかっこ良くて個人的に好きな場面でした。前作と同様カーチェースの迫力が凄く良かった。 前作とも繋がっていて前作で語られなかった真相があって驚きも多くてより『怒りのデスロード』を見返したくなる場面が沢山ありました。 前回と同じくCGだと思うようなシーンが沢山あってめちゃくちゃ面白かった!!!!
よくもこんな凄い作品を作ったものだ
前作に続き、巨大トレーラーで疾走しながらの戦闘など、凄い迫力です! 前日譚なので、筋が読めてしまう面はありますが、それを差し引いても凄い作品です!
I'm Furiosa!
「怒りのデスロード」は強烈にぶっ飛んだ設定の中にも大味にならずディテールにもこだわった点がツボだったが本作はそこまでではなかった。 だが大きな瞳が際立つメイクや紅蓮の炎をバックにしたショットなどアニャ・テイラー=ジョイのフュリオサを最高にカッコ良く撮っており、それだけでも満足した。 幼いフュリオサ役の子がアニャに無茶苦茶似ており、さらにいつのまにかアニャになってて切り替わりがわからなかった(中間あたりにはCG使ってた?) シャーリーズ・セロンのように10頭身くらいのモデル体型ではないので、坊主になったアニャは中学の野球部みたいに見えて最後まで可愛かった。 ウォータンクが造られる過程が見れて良かった。 後ろのグルグル回る装置(ボミーノッカーだっけ?)は奥の手的な使われ方だったが、見た目ほどすごい攻撃力ではなかったように思う。 怒涛のカーアクションは空中からの攻撃などまたまたこっちの上を行く発想に度肝を抜かれた。 舗装道路が出てきて少し驚いたが、時代設定を考えれば当たり前のことと納得。 イモータン・ジョーはやっぱ賢い。 ディメンタスはマイクパフォーマンスが大好きだが、もっと残忍で憎たらしい方がカタルシスを感じられて良かったのに。 ジョージ・ミラーって正統派の面食い。
決してつまらない映画ではないが、企画の性質上、前作の縮小再生産に陥...
決してつまらない映画ではないが、企画の性質上、前作の縮小再生産に陥ってしまうのは必然だったか。 なによりイモータン・ジョー麾下のキャラの濃い悪党どもの再登場に「また会えた!生きてる!動いてる!」って思うより「今ここでぶっ殺させろよ~」ってなるのが自然だろう。 でも殺せない、前作(未来)で死ぬ定めだから。 フュリオサの出身地争奪戦が忘れられたり(定番の「肌に地図を彫る」までやっておきながら!)、都合のいい彼氏が湧いて雑に死んだり、大戦争がほぼナレーションで終結したり、 ストーリーもそこそこ適当。 タンクと弾薬畑でのバトルは見ごたえあったが、ストーリー上の盛り上がり所とは微妙に外している。だが、一番良くない点はヒロインが(個人的には好きな俳優だがそれだけ余計に)女戦士としてはミスキャストなところ。骨格の作りからして別の生き物で男装して何年も潜伏するのに説得力がないのはまだしも、戦装束がまったく似合っていない。 戦士として復讐者として決戦に臨む最後のシーンで、一番美しくカッコよくならないと話にならない。
シリーズ通してブレない世界観
前作「怒りのデスロード」も面白かったが役者の格差的な感じもあってかマックスよりフュリオサの印象が強かった。 前作の続編をマックス主人公でいくのは難しい感じがするのでフィリオサ主人公になったのも合点がいく。 今回も「なんじゃそれ?!」と言いたくなるバカバカしい程のカーバイオレンスアクションは見ていて清々しい。 これが最近流行りの三時間超えの作品なら腹一杯の「もうええで」になるが148分、腹八分目で終わらしてくれてるのも良い。
シリーズ初見でも問題なし!フュリオサの悲しみを感じる映画
過去作を全く見ていないのですが、ネットで調べたとおり問題なく楽しめました。 少女フュリオサ役のアリーラ・ブラウンがかなり高ポイントです。凛々しく、可憐な佇まいは「ブルー」の女の子を超えたか?と思うほど素晴らしかったです。 ジョージ・ミラー監督は、日本のアニメ(北斗の拳やガンダム)が好きだと感じるのも好印象です。ジャギ(フュリオサの母親の鉄仮面)やグフ(ガスタウンの方のボス)を連想しました。 ほとんどアクションシーンなんですが、疾走する大型トレーラーを複数のバイカーが槍のような武器で攻撃するシーンが一番良かったです。 ラストシーンも冒頭のシーン(リンゴ)を連想させ、よく考えてありました。 序盤は秀逸、中盤から終盤にかけてはあまり盛り上がらない印象でした。 見終わってから、フュリオサの悲しみを感じる映画です。
北斗の拳の悪者みたいなのが大暴れするだけでいいんだけどな…
もう北斗の拳の悪者みたいなのがバイクに乗ってて、みんな頭悪そうでパンクで最高なんですよ! でもねぇ…言っちゃえばそれだけで全編押し通して欲しいのに、長いセリフ聞かされると「そういう映画じゃないんだよ!」って勝手に思っちゃうのよね。
初
シリーズを観ていなくて初めて鑑賞。 クリスが好きなので楽しみにしていた。 怒りと復讐心、フュリオサの大きな目、華奢な身体で戦う姿が忘れられない。 後半、腕を…するシーンが衝撃! 皆さんのコメントを読むと前作が相当良かったようで観てみたい。
ジョージミラー色堪能
乾いた世界観、大迫力のカメラワークは流石! 充分に楽しめる反面 これまでのスピード感減 ヒロインとしてフュリオサが華奢 (ミシェルロドリゲスやアンジー的なリアリティ無し) ちょっぴり残念⤵︎
マッドマックス:フュリオサ 流石に前作のデスロードを超える事はなか...
マッドマックス:フュリオサ 流石に前作のデスロードを超える事はなかったがそれでも近年縛りだらけの洋画作品の中では色々と縛りなく監督のやりたい自由を表現された作品でとても楽しかった。 個人的に好きなクリヘムとアニャもとても魅力的でこの点も満足。 怒りに囚われた復讐劇作品は数多く見てきたがやはりこの作品の世界が最たる復讐に満ちたそして囚われた怒りの世界であり興奮する。 最後のシーン、そしてエンドロールで過去作のシーンが流れた事もあってかまた過去作を見返したくなる気持ちで劇場を後にした。 個人的な2024年洋画新作鑑賞ランキング 1 ネクスト・ゴール・ウィンズ 4.8 2 Firebird ファイアバード 4.8 3 コット、はじまりの夏 4.7 4 マッドマックス:フュリオサ 4.7 5 アイアンクロー 4.7 6 ありふれた教室 4.7 7 オッペンハイマー 4.7 8 クレオの夏休み(横浜フランス映画祭2024) 4.7 9 コンセント 同意(横浜フランス映画祭2024) 4.7 10 ARGYLLE/アーガイル 4.7 11 アリバイ・ドット・コム2 ウェディング・ミッション4.5 12 9 恋するプリテンダー 4.5 13 バティモン5 望まれざる者(横浜フランス映画祭2024) 4.5 14 システム・クラッシャー 4.5 15 デューン 砂の惑星 PART2 4.5 16 愛する時(横浜フランス映画祭2024) 4.5 17 ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ 4.5 18 アクアマン/失われた王国 4.5 19 ニューヨーク・オールド・アパートメント4.3 20 マリア 怒りの娘 4.0 21 異人たち 3.7 22 ミツバチと私 3.6 23 ブリックレイヤー 3.5 24 猿の惑星/キングダム 3.5 25 ネネスーパースター(原題) Neneh Superstar (横浜フランス映画祭2024) 3.4 26 胸騒ぎ 3.4 27 オーメン:ザ・ファースト 3.4 28 RHEINGOLD ラインゴールド 3.3 29 12日の殺人 3.3 30 インフィニティ・プール 3.3 31 ゴーストバスターズ フローズン・サマー 3.2 32 プリシラ 3.2 33 コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話- 3.2 34 コヴェナント/約束の救出 3.0 35 僕らの世界が交わるまで3.0 36 ブルー きみは大丈夫 3.0 37 ゴジラ×コング 新たなる帝国 3.0 38 ブルックリンでオペラを 3.0 39 ストリートダンサー 3.0 40 カラーパープル 2.9 41 弟は僕のヒーロー 2.8 42 RED SHOES レッド・シューズ 2.8 43 画家ボナール ピエールとマルト(横浜フランス映画祭2024) 2.7 44 Vermines(横浜フランス映画祭2024) 2.6 45 関心領域 2.6 46 ボブ・マーリー ONE LOVE 2.5 47 タイガー 裏切りのスパイ 2.5 48 ジャンプ、ダーリン 2.5 49 またヴィンセントは襲われる 2.4 50 人間の境界 2.4 51 エクスペンダブルズ ニューブラッド 2.3 52 けもの(仮題)La Bête(横浜フランス映画祭2024) 2.3 53 マダム・ウェブ 2.3 54 落下の解剖学 2.3 55 ダム・マネー ウォール街を狙え! 2.3 56 哀れなるものたち 2.3 57 PS1 黄金の河 2.3 58 ティアーズ・オブ・ブラッド 2.3 59 フューチャー・ウォーズ 2.3 60 殺人鬼の存在証明 2.3 61 エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命 2.3 62 ザ・エクスチェンジ 2.2 63 DOGMAN ドッグマン 2.2 64 パスト ライブス/再会 2.2 65 リトル・エッラ 2.2 66 パリ・ブレスト 夢をかなえたスイーツ 2.2 67 ボーはおそれている 2.2 68 ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人 2.2 69 瞳をとじて 2.2 70 ゴースト・トロピック 2.2 71 葬送のカーネーション 2.2 72 Here ヒア 2.1 73 美しき仕事 4Kレストア版(横浜フランス映画祭2024) 2.0 74 ハンテッド 狩られる夜 2.0 75 サウンド・オブ・サイレンス 2.0 76 トランスフュージョン 2.0 77 ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ 2.0 78 ゴッドランド GODLAND 2.0 79 キラー・ナマケモノ 1.9 80 ザ・タワー 1.9 81 ポーカー・フェイス/裏切りのカード 1.9 82 マンティコア 怪物 1.9 83 FARANG/ファラン 1.9 84 潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断(イタリア映画祭2024) 1.9 85 アバウト・ライフ 幸せの選択肢 1.8 86 サン・セバスチャンへ、ようこそ 1.8 87 デストラップ 狼狩り 1.6 88 No.10 1.5 89 VESPER/ヴェスパー 1.5 90 ナイトメア/夢魔の棲む家 0.9 91 フィスト・オブ・ザ・コンドル 0.5 番外 ソウルフル・ワールド 5.0 QUEEN ROCK MONTREAL 5.0 あの夏のルカ 5.0 私ときどきレッサーパンダ 5.0 FLY! フライ! 5.0 犯罪都市 NO WAY OUT 4.5 DUNE デューン 砂の惑星 リバイバル 4.0 バジュランギおじさんと、小さな迷子 リバイバル 2.0 メメント リバイバル 2.0 π〈パイ〉 デジタルリマスター 2.0 貴公子 1.5 マイ・スイート・ハニー 1.5 ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター版 1.5 ソイレント・グリーン デジタルリマスター版 1.5
6時間考えました(これでもw)
久しぶりに旧作(4作品)をきちんと復習し直して挑んだ本作品、U-NEXTのポイントを利用してアップグレード分(700円)だけを支払い、丸の内ピカデリーのドルビーシネマで鑑賞です。公開初日の1回目(8:40~)は客入り意外に淋しく、、まぁ、台風の影響もあったと思いますし、恐らくは明日のファーストデイと重なる土曜が混むのかと思います。 なお、本作は前作フューリーロード(原題を基にこれで通します)の前日譚であり、メインキャラクターはフュリオサ。マッドマックスサーガではありますが、いわゆる「ナンバリング」ではなく「スピンオフ」ということかと思います。(間違っていたらすいません) で、感想ですが、今回も素晴らしい作品に仕上がっていると思います。ダメな前日譚に有りがちな、設定や展開に「矛盾」や「都合の良さ」がなくその脚本の仕上がりに思わず唸らざるを得ません。フューリーロードにおけるフュリオサという存在や彼女の行為、また語られるだけだった過去が明らかになり、そもそも前作フューリーロード自体がしっかりとした構成で作られたことを改めて理解できます。 ただ、如何せん「前作と比べて観てしまう」ことは避けられませんし、もし前作以上のものを期待してしまうと若干肩透かしな感があることも否めません。勿論、フューリーロードが傑作すぎるというのもあると思いますが、そもそもそれは本作を見誤っています。某シリーズのようにただただインフレ化していく作品とは違い、これはまさしくサーガにおける1つの作品であり、全体の一部。そして、前述したとおりに全体を理解するために重要な作品なのだと思います。 などと、私ごときが語っておりますが、この結論に至ったのは鑑賞後からこのレビューを書くために考え続けた6時間の結果です。正直、私自身観終わってすぐは戸惑いがありました。未熟な私、ついつい「すぐに欲しがる癖」がついていますが、サーガはまだ終わりではありません。と言うことで、点数こそ4.0にしましたがこのサーガにとっては重要な作品でありつつ、満足度も充分。また必ず観直します。
アニャが戦う姿は「ナウシカ」の清々しさ、大きな目がアニメそのもの
ハリウッドでもブロンドで美女中の美女スターが圧巻のダーティ・アクションに挑む。よくぞ前作でシャーリーズ・セロンを口説いたもので、監督の慧眼が大いに評価され、彼女を芯に据えた本作が生まれた。ただし前日談として選んだキャスティングがお見事、現在のハリウッドでピカ一の美女と言えばアニャ・テイラー=ジョイに尽きますから。およそ華奢でガラス細工のようなアニャは大柄(177cm)なセロンと違って小柄(と言っても169cm)ですが、有無を言わせぬ美女だからこそカラカラに乾いた赤い台地に坊主頭にも関わらず大スクリーンを支配する事が出来た。被り物にマスク姿で砂漠に立つ、殆どアニメのように大きな目だけで物語るショットは「風の谷のナウシカ」そのものでした。 もう10年近く経つのですね「マッドマックス 怒りのデス・ロード」が2015年ですから。1979年に初公開のメル・ギブソンの出世作「マッドマックス」が狂気の世界を描いて大ヒット、その10倍の大金を投入しての「マッドマックス2」1981年を経て、「マッドマックス/サンダードーム」1985年はティナ・ターナーがセールス・ポイント。これで一旦終わったはずだったのに、なんと30年も経ってジョージ・ミラーは完全復活させた。 トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン、ニコラス・ホルト、とキャストも一新してのリブートで、昔は無かったIMAXなどのプレミアム・スクリーンに最適化した爆音映画で大成功。この手の作品がアカデミー賞にまで絡むなんて快挙です。だから当然その続編は営業的にも必須なのでした。が、この9年間はどう派生させうるべきか、試行錯誤の積み重ねだったでしょうね。 「スター・ウォーズ」のキーワード「may the force be with you」に倣って本作では母娘の別れのシーンに2回も登場するのが「star be with you」。地球壊滅後の限られた緑豊かなグリーン・ランド、フュリオサの故郷でもあるその場所を忘れるべからずと、星座の位置関係を左腕にタトゥーで刻む。決して敵に場所を知られてはならないために。ところがセロン版では左手が義手だったはず、ここがストーリー展開のポイントで、悲劇的展開がクライマックスとなる作劇。前日談の宿命がここにある。 とは言え、売りの過激アクションは正直言って前作で尽きたようで、巨大なタンクローリーは登場するけれど新味はないのは確かです。敵も味方もごちゃごちゃの中盤での猛スピードアクションは、こんなに爆音にも関わらず退屈を催しもするのが残念。運転する役者の背景が明らかに合成と見えてしまうのも惜しいですよね。体当たりのリアル・アクションがウリですが、結構なSFXを駆使してますね、別に悪くはありませんが。前作のように白塗りのウォー・ボーイの一人にニコラス・ホルトを配し、クロース・アップすれば白塗り戦士に情が移りもするのですが、単なる自爆駒にしかみえないのが勿体ない。 憎き敵役としてのディメンタス将軍に扮したクリス・ヘムズワースがいいのですね。ワシ鼻のつけ鼻つけての憎々しさを思う存分発揮し、まるで楽しんでいるようなのびのび怪演が素晴らしい。脇役だからこそ出来る芸当で、普段は圧巻の主役ばかりでヒーロー役となれば責任多く、こうは行きません。そして伸び放題の髭面に、おや、ケビン・コスナーそっくりなのに驚いた。 ラストシーンには、前作のアクションシーンが一部映し出され、フュリオサ役のシャーリーズ・セロンも映り、こうして前作に繋がるのですよと、ご丁寧です。正面ショットではなく後姿と真横のショットの大柄シルエットに、アニャとの違いを再認識。それにしてもNetflixの「クイーンズ・ギャンビット」が2020年ですから、監督はこれを見てアニャを口説いたのでしょうね。本作の撮影が2022年の頭となってますから、もう2年以上前、「ラストナイト・イン・ソーホー」が公開された頃ですか。彼女が売れるか否か不確実な頃なのにね。 p.s. IMAX版、通常のワイドスクリーンで、天地までフルに伸ばしたものではありませんでした、ちと残念。
私は期待外れ
公開を心待ちにして初日IMAXに観に行ったが、とにかく前作の強度がなかった。 同じ世界観だから新鮮味は無し。 物語はダラダラと緊迫感無し。 アクションも薄味。 アニャもクリスも良いのだが、前作でトムやヒューが醸し出していた狂気が無い。 知ってるメンツが知ってる世界で揃う、同窓会のような作品でした。 ただ、砂漠の絵は綺麗だったし、もう一度見たら感想も変わるかもしれません。
まったく違う文法
さすがジョージ・ミラー、前作「怒りのデスロード(FR)」の前日譚ながら、まったく違う文法でフュリオサの半生と共にあの世界の歴史を描き切った。 FRは3日間で行って帰ってくる怒濤の展開だったが、本作はいきなり冒頭からまさかの「章タイトル」。なるほどそう来たかと。 そしてむしろ丁寧に描かれたフュリオサの半生はまさに、物扱い・所有物扱いされ、見下され搾取される女性たちへの加害の歴史そのもの。前作の最後にイモータン・ジョーに投げかけられた「Remember Me?」は、本作でもディメンタスに問われ、それに答えられない辺りがまさにそれを象徴している。FRでのフュリオサの行動の動機付けとしてもとても理解しやすい親切設計。 ガスタウンやブレットファームがどんなものか、前作でおなじみの乳首男爵や武器将軍・リクタスなどが何故あそこにいたのか、フュリオサがあれほど必死に「緑の地」を目指したのは何故か、などもよく分かるし、マックスがチラリ登場するのも楽しい。 一方で、アクションについては空中からの攻撃という新機軸は登場するもののFRほどではなかった。 そのあたりは作品の意図の違い、と理解したが、いずれにせよ最高の作品だし劇場で観るべき。 アニャ・テイラー・ジョイはフュリオサとしてはやはり身体の線が細すぎるが、なんといってもあの眼力で説得力を出してる。やっぱり彼女しかなかっただろう。
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