マッドマックス フュリオサのレビュー・感想・評価
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怒りのデスロードと合わせて一つの映画
フュリオサだけを観ると、ストーリーの荒さテンポなど気になるところがある。でも、怒りのデスロードを観ると二つ合わせて一つの物語で最高だった。
怒りのデスロードは映画館でみてあんまり覚えてなかったのだが、逆にそれで時系列で作品を楽しめることができた。
ジャックがいい人過ぎた。あの時代に絶対いないよ。あんないい人。ひとりだけ顔つきが柔らかい。でも時々かっこいい。
強いていえば、ラスト画面上小さかったからもっと表情みせて欲しかったな
クリヘムはダメダメな男だった。やってることは酷いし適当なのに何故か憎めない。
あまりにクリヘムがリーダーとしてダメすぎて
イモータンジョーがいいリーダーにみえた笑
イモータンジョーは周りが脳筋すぎて
なんか可哀想な上司だったw不思議w
中盤は結構胸熱アクションが多かった。
ただ、ラストはだるくなるし、なんか気味悪い。
あといまいち意味がわからない?あれは何年後?あのきのみ食べたくないw
あと、ストーリーはデスロード忘れてたから、これ伏線?って思ったら全部違くてほほ?ってなったw
帰って怒りのデスロード見たら、脳裏にいつもジャックいたよ。
トム・ハーディも若くてめちゃくちゃかっこいい。
(でも、あの子の脚撃たないで欲しかった。)
ずっとフュリオサに感情移入したし、悲しみもわかるし、怒りのデスロードをまた一層楽しめた。
世紀末の世界観は流石です。
前作から好きになったマッドマックスシリーズ!
ちなみに前作は3回観に行きました。
流石に4Dを観た時は
椅子が暴れすぎてずり落ちそうになったので
笑って集中できませんでしたが…^_^
今回の作品は世界観は見事です。
カーアクションなども楽しめます。
でもちょっとゴチャゴチャしていて
どちらか味方か敵なのか混乱してしまった。
最後の決戦シーンはもう少し描いて欲しかったかぁ〜
期待に応えるすごさ
久しぶりに鑑賞中に感謝しながら見た。
マッドマックスというシリーズのエネルギーを感じれて最高の体験でした。
前作の前日譚という難しくなりがちなハードルを越えてくるのは落ち着いて考えるとすごすぎる。
前作同様フュリオサはもちろん、主人公以外のキャラクターの魅力が短い時間の中であふれ出ていてる。特に気に入ったのはスクロータスとオクトボス、スクロータスはゲームの方に出ているらしく、そこまで評判が良くなかったので避けていたが少し興味がわいてきた。
マイナスな点があるとすれば、フュリオサが超人すぎてリアリティに欠けるかなというところだけど、そのおかげで面白くなっているからOK。
前日に前作を見直していたのに、鑑賞後にまた前作を見てしまった。
今回はDolby cinema、次はIMAXで見に行こうと思う。
マッドな世界の熱量がハンパねえ!
待ちこがれていた映画、公開2日目映画の日に鑑賞。
ジョージ・ミラー監督79才とは思えない凄い映画でした。
前作「怒りのデスロード」のときも思いましたが、監督の年齢を感じさせない熱量の高い映画です。
映画監督は普通年齢を重ねると角が取れて丸くなり、万人受けする映画になっていきがちだと思うのですが、ジョージ・ミラー監督は年齢を重ねてもこういうマニアが熱狂しそうな狂気の世界をとことんこだわりを持って表現し、そして格調高い映画にしているのに驚かされます。
1979年の1作目から5作目の今作まですべて監督し、世界が崩壊した後の暴力が支配する荒涼たる世界をシリーズ30年ぶりとなる4作目「怒りのデスロード」で見事に表現しアカデミー賞(衣装デザイン賞、編集賞、メイク・ヘアスタイリング賞、美術賞、音響編集賞、録音賞)まで獲ってしまうすごさ。
5作目となる今作は「怒りのデスロード」の前日譚となっており、女戦士フュリオサの幼少時代からの過酷な運命、ディメンタス対イモータン・ジョーの抗争、フュリオサの復讐劇がまるで小説を読むかの如く章で区切られハードに描かれています。
(見どころ)
・フュリオサの母(チャーリー・フレイザー)の狙撃シーン
・独創的な改造車の数々&ド派手なカーアクション
・フュリオサが唯一心を通わせる警護隊長ジャックとの共闘シーン
・フュリオサの母譲りの狙撃シーン
・母の仇ディメンタスとの対峙シーン
さすがに幼少期のフュリオサは戦えないのでディメンタス対イモータン・ジョーという悪い者同士の抗争でつないでいますが、本当に面白くなるのはフュリオサが戦い始めてからです。
とにかく激しいアクションの連続で熱量がハンパない。
そしてフュリオサが重傷を負ってしまうシーンが…(ちょっと目をそむけたくなるシーンでした)
あんな大怪我したら戦意喪失すると思うのですが、復讐を誓うフュリオサは平然と片手でバイク運転し激走ってもうヤバすぎでしょう。
見ているほうも狂気の世界に引き込まれます。
とにかく物凄い映画を見せられました。
続けて「怒りのデスロード」を鑑賞したくなるの必至です。
この狂いきった世界で君たちはどう生きるか(笑)
「お前の怒りを解放しろ」という言葉に惹かれ、迷わず映画館へ足を運びました。
前作鑑賞済みです。
⭐︎以下、ネタバレを含みます。
知っている人にしか伝わらないと思いますが、私にはフュリオサがMGSVのクワイエット、ジャックがスネークに見えていました。
長い髪を剃るシーンはフュリオサの静かなる怒りが表現されていて非常に良かったです。
ラストシーンについて
ディメンタスが手放さなかったボロボロのテディベアが色々なことを物語っていましたが、クリス・ヘムズワースの持つ雰囲気は決して悪くはないんだけど、いまひとつ役不足かもと思いました。
フュリオサに向けて「お前と俺は似てる(同じだ)。俺たちはもう死んでいる」と言い放った言葉がとても印象的でした。
想像したところでどうしようもないことですが、いまは亡きヒース•レジャーだったらこの役をどう演じたんだろうと思ってみたりしました。
個人的にはディメンタスを殴りつけるシーンは不要だったように感じましたが、シンプルに殺すという方法は取らず、生かしたまま種の養分にするという惨さがフュリオサの復讐劇として最適なやり方だと思いました。
最近は映画館から足が遠のいていましたが、思い切って観に行って良かったです。
ジョージ•ミラー監督の79歳とは思えない想像力と独創性には敬服するばかりです。
クリス最高!
怒りのデスロードが先じゃなきゃ成立しない話。
クリスのブッ飛んだ悪役っぷりが最高にハマってて最後やっぱやられちゃうのね、、と悪役なのに何か残念な気分に。。
フュリオサの、目には目をの復讐から大事な人を失った人の気持ちが痛いほど伝わってきた。
なにげにトム・バークが良かったな~悲惨な最期……なのかな?やっぱり。
見終わってからもう一度デスロードを見たくなります。
このサイズの娯楽でこの面白さがあるのは今や奇跡
やっぱり80年代を生きてきた監督はひと味違う。今はどんなに金かけても空疎な絵しか並ばないのにジョージミラーは背景もキャラクターもアクションもジョージミラーでないと存在し得ないケレンミのオンパレード。
モーターパンク西部劇みたいな世界観を集団がどっちから走って来てどこに行く、煙がどう立ってどう去ってゆく、とか、今更言う必要すらないが、駅馬車のインディアン襲来のモーター版をとても丁寧にバカっぽく、そして片腕フュリオサのデスロードに至るまでをきっちり繋いだ。正直ここまで金かけてやるとは。
聞けばもともとデスロードの時にこの前日譚はアニメでやろうとしていたそうな。デスロードのヒットのおかげでエンタメとしての強度を補強して新シリーズになったのだと思うけど、「そこに繋がる前日譚」は正直ストーリーとして面白くもなんともない。想像してる方が面白いから。それでもバイクが「そこあがるか普通!」とか「それどんなふうに撮影してんのか!」とかキリがない面白さ。なんとなく、インド映画に対抗できるのはジョージミラーのような職人な気がする。
同じ砂漠でもヴィルヌーヴデューンとは育ちが違う、と思った。そして、デスロードとか書いてるとサンダーロードや爆烈都市がパンク侍を撮ったことを思い出した。
やばい、フュリオサに惚れたw
作中通して口数が少ないキャラではあったんだけど、美しく、気高いフュリオサに心奪われたw😍
アニヤ・テイラーの演技力半端ねえ…
クリヘムは最高にクレイジーなヴィランを演じててソーの時とは違って、また別の魅力を引き出してて最高だった👍
4DX、揺れが半端ないw ラストはきちんと、前作の「怒りのデスロー...
4DX、揺れが半端ないw
ラストはきちんと、前作の「怒りのデスロード」通称「行って帰る話」に繋がる。
独立したストーリーとして成立してはいるが、イモータン・ジョー絡みのネタは前作を観ていないと意味不明な部分もある。
クリヘムがソーっぽい格好をして卑怯外道キャラなのが面白い。
なんてったってウォータンク戦
またデスロード世界に浸れる幸せサイコーです。ロードウォーリアーから続くウォータンク戦何回観ても素晴らしい。ディメンタスがもっとクソヤローならなお楽しめたのに後目新しさなかったかな?
復習要
弾けた爆走映画にドラマ性を加味した点では以前から作品の品が上がってると感じました。ただ、アクションは前作のジョー軍団の異常性の表現の方が上回っていたかも。今作の敵役がバイク野郎で期待した異常な部分は少し物足りなかったかな。前作から年月が経っていますので本作鑑賞後に怒りのデスロードをAPで再鑑賞しました。2本併せて観る事で怒りのデスロードを自分の中で再評価することもできました。是非2本セットで観る事をお勧めします。今はもう一度映画館に足を運びたくなってます。
鑑賞動機:前作のフュリオサ7割、アニヤのフュリオサ2割、予告のフュリオサ1割
シリーズは前作のみ鑑賞(v1)。
IMAXにて。ストーリーの進行自体はちょっと丁寧すぎるくらいだから、単体でもいける気はするけど、前作観てるとなおよし(特にイモーたん周り。へんたいだー!)。アニヤはセリフは少ないし顔を隠してる場面も多いけど、あの強力な視線で雄弁に心情を叩きつけてくる。いやあ立派になったなあ。
派手さは無いものの、トム・パークもよかった。沈着冷静ながら、時折見せるさりげない優しさに、そりゃあコロっといく。
カーアクションは予告でちょこちょこ出してはいたけど、アレは本編初出しで使うの分かってるのにタメテタメテタメテ、ハイグイーン!ドーン!ウォー! さすがに前作で慣らされたというか手懐けられているので、何が起きても驚かないつもりだったが、とんでもなさは抑えられたように思うが、ひも引いてスイッチ入ったのは吹いた。
とはいえ力技一辺倒というわけでもなくて、木の成長のシーンとかをスルッと入れちゃたり、小道具の使い方とかハッとさせられる。
まあでもv1かな。
おもしろかった
ぜんぜん期待していなかった予想に反して最強に面白かった。2024年上半期最強。
おもしろすぎて普段見ないエンドロールまで観てしまった。
そしたらエンドロールが長くて5分か10分近くやってたような。エンドロールのBGMがまたよくて。その長いエンドロールがやっと終わったと思った矢先というか、最後の最後で0.5秒くらいの思わせぶりの動画がチラリ。なんだろう。
あと、インターセプターが出てきたような…。
あと出てくるオートバイがハーレーとか現行のアメリカンタイプのBMW。と、星型エンジン搭載で有名なカスタムバイク。カワサキどこいった。
何はともあれ、よかったよかった。
前作よりは熱量が低い
やはり前作の強烈なインパクトが今回かなり弱まっていると感じた。キャラクターや世界観が使いまわされているからかもしれない。
また、残念ながら、アニャ・テイラー・ジョイは演技はとても上手なのだが、あまりにも華奢で迫力に欠けてしまったと思う。シャーリーズ・セロンが身体が大きかったからというのもあるが。
今作から観た人は未消化な感覚を受けるかもしれない。だが前作を観ている人間からすると、今作はスピンオフ、おまけエピソードというふうにも捉えられる。
ディメンタスにもうちょっと深みが欲しかったかも。
ただ、カーアクションはやっぱり秀逸。このレベルはマッドマックスでなければ体感できない!!!クリエイティブで、見たこともない改造車や武器が登場する!急傾斜を登っていくシックスフットはあり得なさすぎて爆笑。衣装も凝っていて楽しい。骸骨ヘルメットのデザインがとても好き。
時々差し込まれる残酷なシーンも、ジョージ・ミラーならではのものを感じる。
悲しみをMADに変えて、フューリー・ロードを突き進め
2015年、世界は再び熱狂の炎に包まれた!!
血沸き、肉躍り、偉大なる監督のMADにひれ伏した…
だが…
『マッドマックス』にはまだ語れる物語があった!!
近年最強のアクション映画としてインパクトを放った『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。
昨夜予習で改めて見たけど、やっぱ面白かったね。
あの狂気と興奮から9年…。いよいよジョージ・ミラーが新たな『マッドマックス』のエンジンを噴かせる。
しかし、続編ではない。前作は続きも出来そうだが、見事に物語が終結。続きはちと難しそう。
今回のプロットは前作製作時からすでに構想があったという。
すでに知られている通り、フュリオサの過去。
イモータン・ジョーの私設軍の大隊長であったが、ジョーの妻たちを連れ、反旗を翻す。その逃走の中、マックスと共闘を…。
腕のいいドライバーで、勇敢な戦士。不屈の精神。その源は、故郷への帰還…。
主役のマックス以上に場をさらった。言うまでもなく、シャーリズ・セロンの代表作の一つとなった熱演。
フュリオサの過去は前作でも本人の口から語られていたが、ほんの少しだけ。
左腕が義手になった経緯、如何にして戦士になったのか…?
元々は“緑の地”で平穏に暮らす少女であった。あまりにも壮絶な半生が明かされる…。
フュリオサの物語であると同時に、『マッドマックス』の世界観をさらに掘り下げ。
単なるスピンオフや前日譚ではない。また一つ、新たな伝説が刻まれる…。
故郷から拐われ、母親を殺され…
仇のならず者たちに囚われ…
敵対勢力側の物になり…
虎視眈々と仇討ちと故郷への帰還の機会を狙い…
幼かった少女は悲しみ、憎しみ、傷付きながらも、怒りの戦士=フュリオサへ。
ただ文章にするとよくある復讐物語かもしれないが、圧倒的な画力を目の当たりにすると打ちのめされる。
拐われても決して諦めない。何故ならその後を、母が追う。
娘を取り戻すべく、たった一人で追跡する勇敢な母。後のフュリオサの勇敢さは実母から受け継がれたのだ。初めましてのチャーリー・フレイザーが美しく、カッコいい。
助け出され逃げるも、すぐ追っ手に捕まる。
幼い少女には酷過ぎる。目の前で母は…。
その光景を忘れない。私はあの男を絶対に許さない。この手で必ず殺す…!
最愛の母の命を奪ったのは、凶悪バイカー集団の長、ディメンタス。
雷神様が宿敵へ。憎き仇でありつつ、ユニークさや深みも含ませ、シーンスティラーと絶賛されるほどクリス・ヘムズワースが嬉々として演じている。
仇の“娘”として生かされる。その屈辱はどれほどのものであろう。
この暴力が支配する荒れ果てた地で生きる術を教え、危機に陥った時助けるなど“父親”的な庇護も見せるが、仇である事に違いはない。
一切口を開かず、真っ直ぐ見据え続け…
ある時、一人のウォー・ボーイズを捕まえる。この荒れ果てた地に、豊富な水や資源や武器の砦があるという。
ウォー・ボーイズ、砦、息子や配下、そしてイモータン・ジョーとの“再会”に何故だか嬉しくなった。ああ、この『マッドマックス』の世界…。故ヒュー・キース・バーンに代わりジョーに扮したラッキー・ヒュームが謙遜ナシ。
荒れ果てた世界で、遂に相対した二人の支配者。
これも『ゴジラ×コング 新たなる帝国』のように分かり易く言うと、大きなシマのヤンキー集団にバイク乗りヤンキー集団がタイマン。
対等な会合の場を設ける為、ディメンタスはジョーのガスタウンを“人質”に。
即座に抗争起きてもおかしくない一触即発の中、会合で一旦手を打つ。ディメンタスはガスタウンを、ジョーはフュリオサを。
かくしてフュリオサはジョーの配下へ。
いつしか少女から成長。奴/隷のように働きながら。
ここでも素性を隠し、何も喋らず。
いよいよ転機の時が訪れる。
ジョーとディメンタスの覇権争いは激化。
ジョーのガスタンクをディメンタスのバイク集団が襲撃。フュリオサは秀でた活躍を。
そんなフュリオサを目に掛け、右腕にしたのは、警備隊長のジャック。
フュリオサに闘い方や自分の全てを叩き込み、過去も話す。フュリオサも誰にも話さなかった自分の事(目的の地がある事)を話す。
若い男女ながら恋愛関係には発展せず。信頼と固い絆。それが『マッドマックス』の世界にぴったり。
この狂った世界の中で、唯一漢を感じさせるジャック。演じたトム・バークのカッコ良さ。是非、彼主役のスピンオフを!
遂にジョーとディメンタスが全面抗争。
その先発として、ジャックとフュリオサがガスタウンを奇襲。
危機もお互い助け合い、生き延びる。混乱の中、二人は“緑の地”を目指して…。
ディメンタスが追う。その執拗さ…!
追い付かれ、激しいカーチェイスが繰り広げられる中、フュリオサは左腕を負傷。二人は捕まる。
その恐ろしい拷問…。ジャックはバイクで延々引きずり回され、フュリオサは負傷した腕で吊るされ…。
絶体絶命。もはや絶望と死しかないのか…?
しかしフュリオサは諦めなかった。一瞬の隙を付き、自ら腕を切断して逃げる。
この時、またたった一人…。ジャックとの死別は劇的に描かれない。暴力と死の世界で、人一人の死など無惨に呆気なく。母の時もそうだった。妙にリアルに感じた。
私から大事な二人を奪った。私はあの男を絶対に許さない。必ず、この手で…。
遂にその時が…。
何とか砦に辿り着く。
あの男は私が殺す。ジョーに進言。
金属の義手を装着。車や武器も。
砦へ進撃するディメンタス集団を襲撃。
たった一人で部下どもを一人一人殺し、ディメンタスを追い詰める。
私を覚えているか。
フュリオサよ。悲しみをMADに変えて、復讐の時だ。
前作『~怒りのデス・ロード』の異常な高揚感にはちと及ばず。
が、期待外れなどでは決してない。
前作は終始アクセル全開の超疾走だったが、本作は徐々にアクセルが掛かってくる。
前半の重厚なドラマに引き込まれ、中盤からの怒涛のアクションにフルスロットル!
代名詞の超絶カーアクションは勿論健在。中盤のガスタンクvsバイク集団はこれぞ『マッドマックス』!
開幕のフュリオサ母の追跡、ディメンタスらによるガスタウン占拠、フュリオサとジャックによるガスタウンでのバトル、フュリオサとディメンタスの決着…。
前作の金太郎飴のようなアクションぎっしりでなくとも、アクションは要所要所に。
迫力の映像、編集、音響、トム・ホルケンボルフの音楽が興奮を高める。
前日譚だからシャーリズ・セロンの不在は致し方ないが、災い転じて福となす。
アニヤ・テイラー=ジョイ降臨。見事、シャーリズ・セロンからフュリオサを引き継いだ。
キュートなルックスと華奢な身体でこの超絶アクションの世界を生き残れるか一瞬不安に思うが、彼女の独特の個性がこの世界観にゾクゾクするほどハマり、何よりあの目力に射撃される。
台詞は少ない。アニヤの登場は中盤になってから。
前半約1時間は少女時代。幼きフュリオサ役のアリーラ・ブラウンも特筆もの。
主役のアニヤが前半1時間も出ないなんて驚かされるが、大胆な構成(5章仕立て)で面白くもある。
しかしちゃんとアニヤの映画であり、クリスらクセ者たちの映画でもあり、フュリオサの物語でもあり、『マッドマックス』の映画。
そして、ジョージ・ミラーの映画。
前作時で70歳。今現在79歳。
前作の時も思ったが、今回は尚更。
一体何処に、このエネルギッシュさやダイナミックさが…?
ドラマチック、エモーショナル、エキサイティングでMADなアクション…。上映時間2時間半もあった…?
しかも『マッドマックス』2本の間に異色ファンタジーも手掛けるフィールドの広さ。
いやもう、80過ぎても90過ぎても驚きはしない。
彼は必ず、また『マッドマックス』の世界に帰ってくるだろう。
そして我々をまだまだ驚愕させ興奮させてくれるだろう。
広い荒野の果てに目的の地を探し続けるの如く。
ジョージ・ミラーと『マッドマックス』はまだ終わらない。闘い続けるフューリー・ロード。
我々は次のMADを待っている。待ち続ける。
砂漠をバギーで爆走したくなった
この映画の主役は自動車。
最初はバイク、次はトラック、最後はバギーと乗用車。
イモータンジョーの下っ端をしてトラックに乗っている間だけは舗装路の上を走っていたため、自動車がストーリーテリングの一部であるのは意識的な演出だ。
道路も何もない砂漠を突っ走る自動車のロングショットがここまで出てくる映画はそうない。観てて気分爽快である。背景の余計なものはVFXで削除したのだろうけど、不自然さは感じなかった。
今回はIMAX字幕で観た。背景とアクションに注目するならこれがベストだと思う。しかし、怒りのデスロードと比較すると台詞が多いため、ストーリーに注目して話へついていくなら吹き替えの方がよいかもしれない。
全620件中、361~380件目を表示