マッドマックス フュリオサのレビュー・感想・評価
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眼は口程に物を言う
「マッドマックス」シリーズ初見でしたが、本作は前評判も高く、また前作「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の前日譚ということだったので、本作を観てから前作を観ても良いかなと思い、何の”予習”もなく観に行って来ました。
その結果、とにかくテンポが速く、次から次へとアクションシーンが展開し、また砂漠中心の荒涼とした風景の壮大さもあって、2時間20分近い長編ながら、全く飽きることなく観ることが出来ました。
そして主人公のフュリオサを演じたアリーラ・ブラウン(少女時代)とアニャ・テイラー=ジョイの2人が魅力的で、こちらも良かった。主人公なのに2人ともセリフが極めて少なく、それが本作の特徴だったように思えますが、特に大人になってからのアニャ・テイラー=ジョイの眼力が凄かった。”眼は口程に物を言う”と言いますが、まさにその通りで、セリフが少ない分を補って余りある眼力でした。
またアクションシーンに関しても、文字通り”血沸き肉躍る”躍動感と力強さと迫力が溢れるもので、フィジカルに元気を貰った感じでした。今年はまだ半年以上ありますが、アクション映画としては本年度NO.1と言って差し支えないのではと思います。
そんな訳で、本作の評価は★4とします。
そうだ、早速前作を観ないといけないな!!
フュリオサが美しすぎるがVFXが…
愛すべきサーガ。愛すべきシリーズ。
昨夜IMAXで観てきた。
やはりこの世界感を守るためにはジョージミラーが必要なのだ。間違ってもマーベルやスターウォーズのようにディズニーに売り渡してはいけないシリーズなのだと強く実感したのが本音である。老いてなお期待を裏切らない監督に尊敬の念を禁じ得ない優れた作品だ。
今作は暴虐の限りを尽くすバイカー軍団に肉親やパートナーを殺された主人公の復讐劇に加え所々にマッドマックス一作目のオマージュも垣間見られ監督の粋な計らいが嬉しかった。
前作と比べパワーが落ちたという声も散見されるが、そもそも前作とはベクトルが違うのだ。
ジョージミラーにとって「フュリオサ」はスピンオフでありサーガの一つであって、シリーズの集大成は間違いなく「怒りのデスロード」のはずだからだ。
今作でフュリオサの辿る辛酸な過去と前作に至る数多の設定を補足し「怒りのデスロード」のマックス登場により激情の全てを解き放つ。
今作を観ることにより前作のカタルシスが一気に倍増することになるのだ。
監督の狙いはおそらくそこにあるのだろう。
全ては9年前の「前作」に繋がるのだ。
あーシタデル住みてーと思ったのは僕だけ?
前日にマッドマックス怒りのデスロードをおさらいしてから、映画館にゴーしてたっぷりマッドワールドに浸ってきました。
正直、怒りのデスロードほどのグルーヴ感は…。いやいや、期待しすぎたこっちが悪かったと反省しつつ、いいとこみっつ上げてきます!
ひとつ!
三大首長サイコーってことです。
前作のおなじみキャラ濃い目首長さんたちや、ガスタウンの文化的首長様もいいキャラしてて、サイコーでした。てか武器将軍ってストレートな名前は、これまでのマッドマックスシリーズしかりネーミングセンスはぴかいちですよねー。
三大首長さん素敵すぎるもんだから、ディメンタス君があまりにも慕われてなさ過ぎ&クズ過ぎーって思えてしまう。もしこの世界で生きるなら、ジョー様の配下に居たいと思ってしまったのは僕だけじゃないはず!
ふたつ!
中盤のデスロード攻略中の空中部隊サイコーってことです。
前作のヤマアラシ部隊や高跳び棒グワングワン部隊もサイコーでしたが、今作もやってくれましたねー。
特にマレフィセント大将が飛んでくるときの黒いパラシュート、マトリックスのセンチネルみたいにキモかったです。いや、かっこよかったです!
みっつ!
怒りのデスロードへちゃんとつなげてくれてサイコーっことです。
キャストは違うものの、つながりは十分に感じられる終わり方で、スッキリサイコーでした。
以上、マッドマックスワールドサイコーってことですが、とにかく前期高齢者のジョージ・ミラー監督がこんなファンタジーワールドを作って提供してくださる、そんなこの世界も僕は大好きです。
ロックのライブのようにテンポよく、時間の経過を感じさせない完成度の高い作品
アクションは凄いがキャラクターに魅力が
前作の怒りのデスロード、フュリオサを主役にしたスピンオフだがキャラクターに魅力がない。
なんといっても敵役が強いのか弱いのか分からないボス(笑)なので作中でも馬鹿呼ばわりされているからか、復讐のカタルシスが感じられない。
追い詰めたまではいいが、あんなに喋らせずに成敗したほうがよかったかもね。
前作もマッドマックスと題していたけど、実質フュリオサが主役だったので前日壇より続編を作った方が良かったのでは。
あとハリウッドではポリコレ映画と評価されてるみたいだが、それも納得。男がある1人を除いて醜く悍ましい容姿でバカに描かせてるのでそう取られてもしょうがないかも。
意外と面白い
最近のハリウッド発のアクション映画は面白くない作品ばかりなので、本作にも期待はしていなかったのですが意外と面白かったです。
同じようなシーンが多いのは少し気になりましたが、ストーリーがしっかりしているのと、アニャ・テイラー=ジョイの存在が大きいと思います。本作では顔を黒く塗っているシーンが多いので少し分かり難いですが、やはり彼女はどんな作品に出ていても存在感があり魅力的だと思います。また、子役の子もとても良かったです。
あと、マッド・マックスは何十年も前のメル・ギブソンが主役だった頃の初期の作品しか観たことがなく、シャーリーズ・セロンがフュリオサを演じている前作は観ていません。そのため、エンドロール中のシーンや終演直前のシーンも意味が分かりませんでした。知人から聞いた話によると本作は前作に上手く繋げているとのことで、前作を観ていればもっと楽しめたかも知れません。もし、前作を観ていない方はそちらを観てから本作を観賞されることをおすすめします。
ブラックインターセプター
ちょこっと出てませんでしたか?
CITADEL の手前でボロボロになってフュリオサが倒れ込むシーン
崖の上から眺めてるひと、マックスかと思ってしまった
とにかく演者さんもベタハマりで言うことありません!
疲れた。
ミラー屋の伝統芸能健在!!
IMAX、2D字幕版で視聴。
映画冒頭で悪党どもがフュリオサを攫って逃走するシーンからすでに「よっ、ミラー屋!待ってました!」と叫びたくなります。
悪党が駆るバイクのエンジンが吐き出す爆裂音を聞いているだけで気分が高揚します。
悪党どもをじりじりと追い詰めるフュリオサの母がカッコいい!ライフルで一人また一人と仕留めていき・・・。
とまあ、以降とことんマッドマックスな世界観が展開されていきます。
これまでのマッドマックスシリーズが好きな方であれば、間違いなく今作も満足していただけると思います。
私も前作を劇場鑑賞後は、「俺もウォーボーイになりたい!」などと一時的に思考が最大に狂った身であり、今作でも大いに「マッドマックス」を堪能することができましたが、マッドマックス好きであるがゆえに、敢えて厳しいことを言わせてもらいますと、
「想像通りの出来ではあったものの、想像以上とまでは行かなかった。」
基本的にどのマッドマックスも「人々を苦しめる暴君を、ダークヒーローがド派手に成敗する」話であり、アクションシーンも前作とテイストはほぼ同じだし、前作の前日譚でもあるため、ある程度結末が予測できてしまい、常に自分の想定の範囲内で物語が展開されていくという感覚でした。
というわけで、前作を5点満点とするなら、今作は4.5点といったところでしょうか。
しかし今作、サーガと銘打たれておりますので、今後、更なる快作を世に生み出していただけるよう、ミラー監督の益々のご健勝を祈念いたしております。
最高にヒャッハーな2時間半
疾走しながらのバトルシーンは、ピタゴラスイッチ的に細部まで計算し尽くされ、キャラクターの一人ひとりが、はしのほうでもサボることなくヒャッハーしていて最高にテンション上がる。
音楽もクラシックなスペクタクル映画のようで、音割れしてるかのように大袈裟でスケールがデカいし、ディメンタスのバイクからも察するに、『ベン・ハー』あたりのオマージュなのかな。
2時間半近くある長尺だけど、全く飽きる事なく、ずっと面白い。
また今作もモノクロバージョンでも観てみたい。
イモータン・ジョーのビジュアルをadorableと表現するのは面白いのだけど、なにぶん発音がオージーすぎて、ところどころ何言ってるか、字幕なしでは分からなかった。
ショーシャンクの空に
本作は物理や化学の法則を無視した壮大なアクションが魅力です。
G.ミラーは、
観客を、驚かせるか、喜ばせるか、の二者択一、
どちらかしかなく、
本作もその例に漏れません。
暗証番号やハイオク燃料の設定には驚かされますが、
それもまた映画のユーモアの一部です。
三次元の物理法則を無視しながらも、
映画の内在するルールを厳格に守る姿勢が際立っています。
言葉で語るよりも、
体験することに価値がある映画ですが、
ひとつだけ注目したいのは、
〈Redemption(贖罪)〉というテーマです。
前作のラスト、フュリオサのセリフ、
マックスに対して〈Redemption〉と話す。
映画館の字幕では「生まれ変わる」、
テレビ版では「過去の清算」と訳されていました。
日本語訳の難しさが伺えますが、
本作のタイトルがフュリオサである以上、
この〈Redemption〉こそが物語の核心であると考えられます。
フュリオサが何度も逃亡を図り、
彼女たちを連れて逃げようとするもイモータン・ジョーに捕まる、
その繰り返しの中で何が起きたのか。
フュリオサの覚醒やジョーの逆襲?
などを描かないと、〈Redemption〉というテーマに真に迫ることはできないでしょう。
ちなみに、『ショーシャンクの空に』は原題が『The Shawshank Redemption』であり、〈Redemption〉というテーマがいかに重い意味を持つかを示しています。
このシリーズにおいても、
このテーマがどのように展開されるかに期待が寄せられます。
もちろん、
ヒャッハーは、
ヒッスーで、
お願いします。
しらんけど
復習の先にあるもの
楽しく痛い
ストーリーは剣劇的シンプルさながら映像がいい。アニャ・テイラー・ジョイはもちろん、クリス・ヘムズワースもからっぽ感が出ててよかった。/でも最後、あの実、食べたくなくない?
オーストラリアで繰り広げられるアクションに心酔!
オーストラリアの地図が出てきて、そのロケ地がすぐにわかりました。藤井風の楽曲の「花」のプロモーションビデオのロケ地も確かオーストラリアだったと思いますが、そのことを思い出してめちゃくちゃ親近感が湧きました。この作品は誰もが言うように頭を空っぽにしてみるに相応しい傑作だと思います。ストーリーは若干暗めのラストを迎えるために、スッキリ感はありませんが、オーストラリアの大地駆け巡るアクション(想像をはるかに超えたカーチェイスは絶品です)は全てを吹き飛ばして、潤沢な満足感に襲われてしまいました。少女フュリオサが、知らぬ間に大人のフュリオサに成長していくプロセスが全くわからない見事な展開にも唸りました。それにしても 少女フュリオサの可愛さ可憐さは格別の輝きを放っていました。ストーリーは、愛する母親を目の前で磔にされ、残酷な死に方を見なければならなかった少女の中に湧き上がった憤怒の感情を、ディメンタス将軍に対していかに晴らしていくかがメインでした。その復讐を果たすまでの彼女の思い、彼女の鍛錬(並外れた最強の戦士になります)を思うと涙が禁じ得ません。ラストに彼女の中にあった恨みの感情が100%晴れたかわかりませんが、サイコパスのような徹底した復讐方法は、酷いけれども不思議な達成感を与えてくれました。
追記 私たちは何万回も生まれ変わってきていますが、戦争の時代の生まれ変わり期間が如何に多いかということを想起させてくれる作品です。侵略して征服するという戦国時代のような流れは、残念ながら人間の性(サガ)の1つと言えるのでしょうね。
怒りのデスロードのプロローグ
何の前調べもせず、見に行ったが、前作 怒りのデスロードのプロローグなんですね。
冒頭から、あれっ!?何で?と思った時点でピンと来れば良かったのだが、続きと思い込んでるから、これは後から種明かしがあると思いながら見てたら…
後半でやっと気付いた。。
良い所で台詞が多いので、吹替で見て良かったとも思う。
始めから最後まで、バイクを中心にバイクアクションと、エンジン音が心地よいが…腹一杯で飽きてきた感もあり。。
ヒロインは、朝ドラのごとく、3人?成長し、変わる。
最初の子が、惹き付ける魅力があるね
個人的には、やはりマッドマックスはメル・ギブソンの映画だな。。
デスロードは、脇役のギターマンが何気に目立ってたけど、今回は、巨体な6輪タイヤが崖のような坂を登ったり、車を乗り越えたりするのは、アメリカだなぁ。。と
途中から、ん?今どうなってるんだっけ?と、置いてけぼりになり、見失い、集中力が抜けた。
あの始めの楽園は結局、あのままで守られたってこと??
マッドマックスシリーズの中では、メル・ギブソンからのファンとしては、個人的にはゴメンナサイ駄作かな。。
これはスピンオフドラマではない。シリーズは新たな秩序と家族の物語に発展するのではないか。
映画冒頭のタイトルでは「フュリオサ マッドマックス サーガ」と表記されている。サーガは叙事詩とか大河小説といった意味合いで、ある一族や家族の年代記を指すことが多い。映画でいうと「ゴッドファーザー」、「スター・ウォーズ」、「デューン」。初期3部作は家族を失った元警官マックスの物語だったが「怒りのデス・ロード」はマックスは脇役となりウェイストランドに新たな秩序ときずなを築こうとする人々の姿を描く。「怒りのデス・ロード」はアクション部分ももちろん良いがイモータン・ジョーの支配する砦の姿が素晴らしく面白かった。一種の宮廷社会であり、極端なまでに女性を搾取する生産構造。フュリオサは砦の異端児であり「怒りのデス・ロード」の最後でイモータン・ジョーを倒し主導権を手にする。
本作は、その前日譚であり、イモータン・ジョーほどの戦略性はないものの野心家であり暴力的なディメントス将軍を配することにより、フュリオサが砦にやってきた事情と彼女の復讐を描く。「ゴッドファーザー」に対する「ゴッドファーザーpart2」がそうだったように、登場人物の内面により入り込んだ描写が成されておりサーガとしての深み、広がりが感じられた。
最後の方でマックスのV8インターセプターも映っているし、フュリオサがイモータン・ジョーの妻たちを連れ出そうとするシーンも再撮影されている。きちんと前作に話が繋がっているわけだがフュリオサの物語はこれで終わりではないだろう。フュリオサはただのスピンオフの登場人物ではなくマックスからサーガを引き継いだ物語の主人公だからである。
次回作は「怒りのデス・ロード」以降の世界が描かれると思われる。そしてそこではフュリオサが創り出す新世界秩序と、彼女を中心とした疑似家族ともいうべき人々との絆が描かれるのだと思う。恐らくはその中にはマックスと、本作には登場しなかったフュリオサの父親が入ってくるのではないか。次回作が本当の大団円。サーガが完結するはずである。ジョージ・ミラーはなんとかあと1作頑張ってほしい。
納得の前日譚!
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