「切ないバイオレンス」マッドマックス フュリオサ ぱおうさんの映画レビュー(感想・評価)
切ないバイオレンス
ヒロインのフュリオサ役を務めるアニャ・テイラー=ジョイさんは、「スプリット」や「ラストナイト・イン・ソーホー」でお気に入りの女優さん。当代で目力No.1と思っていますが、本作の寡黙なフュリオサ役は、目の演技中心でバッチリはまっていました。
マッドマックス本編では脇役のフュリオサですから、主人公効果で特別扱いされる訳にはいかず、全体的に辛い展開が続き、アクションものとしては無茶苦茶さと痛快さで本編に劣る印象もありました。ただ、切なさが醸し出す味わいでは勝ります。この点、スターウォーズにおける「ローグ・ワン」と本編シリーズのテイストの違いと似たものを感じました。
逆に、本編の一種のおバカさ、あるいは狂気についていけない場合は、本作を補助線にすれば、少しは身近になるかもしれません。
私は、本編もこちらも、どちらも好き!
本編シリーズの次なる展開があったら嬉しいところです。
コメントする