ミッキー17のレビュー・感想・評価
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久しぶりのポン・ジュノ作品
「パラサイト 半地下の家族」以来、久々のポン・ジュノ作品、公開を楽しみに待っていた。
自身の過去作品「スノーピアサー」を彷彿とさせる近未来を舞台に、労働者を使い捨てにする現代の風潮を、何度も死を繰り返してもコピーされるミッキーをユーモラスに描いた。
終盤からナウシカ?的な展開になり、既視感を覚えた。
B級SF映画の楽しさてんこ盛り‼️
ちょっと迂闊者で、契約書を良く読まずに、
宇宙計画の《使い捨てワーカー》に、
応募してしまったミッキー。
不要になったら何回も何回も(なんと16回)殺されては、
コピーされて遂にミッキー17になってしまうのだ。
そのミッキー17もすんでのところで死にそうになるが
運良く死なずに帰ると、なんとミッキー18というコピーと
同時に存在するととなる。
既成社会を容認する17に対して、既存社会を破壊して良くしようと
考える強気の18。
まるでイーロン・マ○○氏みたいな独裁者リーダーのマーク・ラファロ。
そこへこの星に先住しているクリーチャーのクリーパーが、
人間に対して総力上げて戦いを挑みにくる。
このクリーパーがなんとも、のほほんとして可愛い。
ちょっと見にはモグラ。
ひっくり返すと《ダンゴムシ》
ダンゴムシはひっくり返ったら、起き上がれないよね。
なんともユーモラス。
だけど何千、何万と団体になるとめちゃ迫力がある。
ミッキーと恋人のナーシャはクリーパーを生かしたいし、
共存出来ると思ってる。
そこがイーロン氏{ラファロ)とは全く違う。
SFと言っても美しい宇宙など見えもせず、船内活動や
強制労働そして不味い食事。
良いことなんか何もないけれど、恋人でリーダーシップのある
ナーシャ{ナオミ・アッキー)たちとの、
《権力への弱者の逆襲》が格好良くて、すごく気持ちいい。
長いものに巻かれるはダメ。
弱くてもいざ覚悟を決めれば、馬鹿力が湧いてくる。
正しいこと、それを信じて、諦めないこと‼️
なんか前向きなれる映画で好きになった。
半分はクリーパーの話
IMAXでみマした。
タイトル初めて観た時、ミッキーマウスのホラー映画かと思いました。
予告編は、どん底からの逆襲!みたいな感じだったけどちょっと違ったかなー
だけど普通に面白かった。
ポンジュノ監督のクリーチャー愛が溢れすぎて、半分はクリーパーの物語になってましたね。
あとちょっと気になるのは、それぞれのミッキーの性格が違うのはなんで?
まあ性格違う方が面白い展開にできるから気にしないようにしよう!
あと、マーシャルが落選し続けた理由がよくわかるようになっている。(性行為週間をテキトーに作ったり)
・・・結構Hの描写多かったw
冒頭のシーンがいちばんカッコいい
使い捨て人間:エクスペンダブルという設定が面白く、予告を観て惹かれていた作品。
ニフルヘイムという星への植民計画を実現するために、
契約書もよく読まずにエクスペンダブルになるミッキーが後悔しながらも
何度も何度も死んでは人体プリンティングで蘇り、ウイルスからワクチンを開発し、
住めるようにするという、何とも体を張った役割だし、観ているだけでも痛々しい仕事だ。
それに言わずもがな倫理観もぶっ飛んでいるため、みるに耐えない人もきっといると思う。
しかしながら、ミッキーのモノローグが実に面白くて、前半はかなり笑えるシーンも多いことから、
エンタメとしてきちんと成立していると感じた。
上述だけでもSFてんこ盛りだが、
やはりクリーパーというナウシカの王蟲を彷彿とさせる造形の先住生物が出てくると
俄然戦闘の期待をしてしまったのだが、この王蟲は知性があって、ちゃんと人間とコミュニケーションがとれる。
優しい性格であり共存・共生ができることは間違いないのだが、
植民団のリーダーとその妻によって戦う状況となるも、ミッキー17・18により共存・共生関係が維持されるのが
本作のクライマックス。
ミッキーが2人になるという捻り方によって、ストーリーに変化が生まれ、
虐げられている節もあったエクスペンダブルが反撃していくのが見どころ。
俳優陣もミッキー・バーンズを演じたロバート・パティンソン始め、
ナオミ・アッキー、マーク・ラファロ、トニ・コレットと非常にコミカル且つ少し怖い面もしっかり演じていて
存分に楽しませてもらった。
特にアナマリア・バルトロメイが魅力的だった。『あのこと』の主役を演じた俳優。
率直に言って137分は長かったと感じた。
もう少しコンパクトでよかった気がする。
コミカルさシニカルさにも通じていて、複雑な感情になる映画だった(笑)
パンフレットはまだ未読だが、内容が充実しているっぽいので読むのが楽しみ。
まさかの王道
カッコ面白いSFアクションかと思いきや、、
まさかのハバネロ&マイルド君の風の谷のナウシカでした(*´∀`)
今回は猫好きお喋りなおばちゃん観客は居なかったので集中して楽しめました(´ー`A;)
クライマックスの爆破前はイケメンでしたね。
テネットのラストを思い出しました(T_T)悲しいイケメン
ダンゴムシモフモフ赤ちゃんは可愛かったです♪
清教徒たちが新大陸を求める話
下敷きになっているのは、アメリカ建国の話かな。
船でやってきたクソ白人共が平和に暮らしていた先住民を「虫ケラ」「悪」と決めつけ、迫害する。
巨大なゾウムシかフナムシのような生物は、知的で感能力を持っている。
まあ、人間基準からは「キモイ」よね。
だからソースの材料にしちゃおうという傲慢さや知的レベルの低さ。司令官夫妻や取り巻きは絵に書いたような能天気キャラと太鼓持ち。こりゃあかん
石の中にいた幼虫が位置的に顔の付近に来ただけで惨たらしく殺してしまう。もう1匹はフックで刺して溶鉱炉に投げ込もうとする低俗さ。
画して虫たちは怒り、移住船のまわりをインディアンよろしく取り巻きぐるぐる回る。
しかし、それ以上のことはしない。非常に抑制的だ。
ミッキー17が翻訳機で話しかけると「1人殺せば、1人の命で贖え」と言う。この辺も知的な上に合理的だ。
不合理なのは人間であることは明らかだ。
と、ここまで肝心のミッキーについて触れずにきた。
肉体的には死んでも、3Dブリンタのよろしく、生体のプリンタに記憶を入れることで何度でも生き返るというアイディアは古典的と言える。だから「死ぬってどんな感じ」という下世話なギャグで、メッセージ性をあえて避けている。また、コピー同士が出会うことで起きるスラップスティック的なドタバタはお決まりとも言える。
つまり、ミッキーのコピーの話は、ただの乾いた設定でしかないという事。
SFを知っている人には、SST張りのドライさを喜び、
知らない人には……多分刺さらない。
知的な暗喩に満ちたコメディと言えよう。
実写版ナウシカを創れそうと思った件
「パラサイト 半地下の家族」のポン・ジュノ監督の最新作。人間のコピーを作れる”リプリント”技術が生まれた未来を描いたSFでした。ただそんな技術も倫理的に問題があるという結論になり、地球上では禁止されてしまう。
一方、地球以外の星に”新天地”を求めるフロンティアスピリッツ溢れる”教団”が、宇宙船を仕立てて地球を離れることに。この宇宙船に、人体実験の道具として乗り込んだのが、地球ではどん底の生活を送り、借金取りに終われる主人公・ミッキー・バーンズ(ロバート・パティンソン)でした。彼は、”リプリント禁止法”が適用されない宇宙で人体実験を繰り返し受けるという無体な契約を結んだ上で乗り込んだ訳ですが、未知の宇宙線を浴びたり新薬を投与されたり、はたまたウイルスを植え付けられたりして、その都度死んでしまうものの、”リプリント”によりコピーが生まれるという繰り返し。そして「ミッキー17」という題名は、17番目のコピーということでした。
いずれにしても、この膨大な説明を要する世界観が、序盤で長々と説明されるお話であり、これを受け入れられるかどうかが、本作を楽しめるかどうかの別れ道だったように思われました。
面白いのが、そんなミッキーが実は宇宙船内の女性にモテモテだったこと。メインの彼女はナーシャ(ナオミ・アッキー)でしたが、そのほかにもカイ・キャッツ(アナマリア・バルトロメイ)やドロシー(パッツィ・フェラン)も彼に好意を持っていた様子。”リプリント”で生き返ると判っているものの、毎回死ぬのは嫌だと思っているミッキーでしたが、女性関係では羨ましい限りな環境にあったのが非常にコメディチックでした。
そして4年以上の月日をかけてようやく新天地の星に到着した宇宙船。ところがその星には、”クリーパー”と名付けられた”先住民”がいることが判明。これが巨大なダンゴ虫みたいなかなり気持ち悪い見た目の生物だった訳ですが、恐らく日本人であれば、殆どの人が「風の谷のナウシカ」の”王蟲(オーム)”を想起したのではないでしょうか。その形もさることながら、”クリーパー”が集団で動く様子や、子供の”クリーパー”を針に吊るすシーン、そしてそんな仲間を助けるために団結して人間を襲って来るという設定までそっくりで、これには少々驚きました。こんなに似ていていいのかとも思いましたが、逆に言えば実写版のナウシカも充分に制作可能だと証明された訳で、Netflixあたりで作ってくれないかなと思ったりもしました。
鑑賞後ポン・ジュノ監督を読んだところ、クリーパーは王蟲のほか、アルマジロやトナカイがモチーフになっているとのことで、まあそりゃそうだろうなと思ったところでした。
いずれにしても、最終的に宇宙船の持ち主である”教団”の顔であるケネス・マーシャル(マーク・ラファロ)とその妻のイルファ(トニ・コレット)と、ミッキーやナーシャたちの対決となり、きちんと悪者のマーシャル夫婦がやっつけられるということになり、また”リプリント”の機械も破壊されることが決まり、メデタシメデタシで終わる物語でした。
大枠ではコメディチックなSF作品だと思いましたが、科学の暴走とか狂った支配者と使い捨てにされる貧民の対比、そして独裁よりも民主主義の方がマシなんじゃねという視点などもあり、「パラサイト」で見せた社会派的な調味料もふんだんに使っていて、中々楽しめる作品でした。ただ、説明が少々くどいというか、逆に言えばくどく説明しないと万人に理解を得られないという世界観が、ちょっと微妙かなと思わないでもないところでした。
役者陣では、悪玉のケネス・マーシャルを操る悪妻イフファを演じたトニ・コレットの憎々しい演技が最高。一方ミッキーに好意を持った女性陣では、医療班の一員だったドロシーを演じたパッツィ・フェランの可愛さが、オタク男子の心をしっかりと掴んでいた、いや掴まれた感じで良かったです。
そんな訳で、本作の評価は★4.4とします。
コミカルな惑星映画
事前に怪物が出るらしいとの記事を読み、観てきましたが、予想とは違う滑稽でコミカルな惑星が舞台の映画でした。
前半は少し眠気が出てしまい、字幕を追うのがやっとでした。明らかに「風の谷のナウシカ」を意識したゲテモノ系の生物も次第にいい奴だなと感じてきます。
最後の小技のシーンが良く出来ていて、ミッキーの気持ちを後押ししたと思います。
18度目の正直
近未来、台湾カステラ、もといマカロン店の事業に失敗して借金に追われたミッキー・バーンズは植民惑星に向かう船に乗り込む。
特に何のスキルもなかった彼はエクスペンダブルズの契約をする。それは記録した自身の生態データーをもとに何度死んでも人体をリプリント(復元)できるシステムの下での過酷労働や人体実験を強いられる契約だった。
何度リプリントで甦ってもそのたびごとにつらい仕事を強いられてきたミッキーはそんな理不尽な境遇を自分への罰なのだとして納得させてきた。
幼い頃自分がボタンを押したせいで母親が事故死したと思い込んでおり、今の自分へのこんな扱いはそれに対する罰なのだと。それは何の根拠もない罪悪感からくるものであり、その思い込みがすべてのミッキーを支配していた。
しかしリプリント17番目のミッキーが死んだと思われ、新たにリプリントされたミッキー18は今までの彼とは違っていた。
彼は自分への理不尽な扱いに対して明らかに憤りを感じており、その扱いはけして自分のせいではなく自分をそのように扱う周りがおかしいのだとして支配者に対して反旗を翻そうとする。
新自由主義の下で自己責任論に洗脳され自己肯定感を失った若者たちは自分が非正規労働などにしか就けないのは自分の能力が足りないから自分の努力が足りないからとしてその境遇を甘んじて受け入れて自分がどんなに貧しくて苦しくても社会に迷惑をかけてはいけないとしてセーフティーネットに頼ることもせず逆にそれに頼る人間を怠け者だとして目の敵にする。
かつて植民地支配における分割統治では反乱を恐れた支配者層は非支配者層を分断し互いをいがみ合わせることで支配者層への反乱を防いだという。支配される側がお互いいがみ合ってる間は支配者に牙をむくことはないとして。
新自由主義における自己責任論まさにそれと同じで、自分たちの生活が厳しいのは社会が悪いのではなく自分たちがいたらないせいだと、そう思い込ませれば統治者は安泰である。
実際は富裕層への税制優遇やら非正規雇用拡大でもはや個人の努力では貧困から抜け出せなくなっていてそれが政治のせいだとは思いもよらないし、気づいていたとしてもどうにもならないという諦念感に支配されていたりする。
ミッキー18はまさにそんな社会に反旗を翻す。彼はマーシャルとの食事の席でミッキー17がまたしても実験体にされたこと、それに対して何の文句も言わない17に対して激しく憤る。まるで今までのミッキーが受けてきたあらゆる理不尽な扱いに対する積年の恨みを抱いてるかのように。
突如なぜこんなにも性格の違うミッキーが誕生したのか。確かにリプリントされるたびにミッキーの性格には少しずつ違いがあった。しかしそのどれもがミッキーであることには変わりがないのであり、彼の内面のどの部分が強調されるかはリプリントごとに異なっていた。
彼がリプリントされるごとにその記憶データーもアップデートされるなら、リプリントを重ねるごとに進化していたのかもしれない。それどころか積年の恨みが彼を別人格に変えるほどにアップグレートさせたのかもしれない。
何度もリプリントを重ねてようやく18度目にして今までの自分への境遇に我慢できなくなり、その支配から抜け出そうとする革命戦士のミッキーが生まれた。
今まで死ぬことにためらいのなかったミッキーはそんな18の姿を見て必ずしも同じ自分がリプリントされているわけではないことに気づき、初めて死ぬことに躊躇する。今の自分は唯一無二のものであり、けしてリプリントされても元の自分ではないのだと。
はじめこそ互いの存在をかけて争いあったミッキー17と18。しかしそんな中、植民惑星の先住民たちが仲間を殺されたことで人間に対して反乱を起こそうと結集していた。
18はミッキーの人生を17に託して自ら犠牲となりそのおかげで反乱は収まった。18は同じミッキー同士で争い合うのではなく、ミッキーをこの支配から解放することが自分の役目だと気づいていたのかもしれない。ミッキー同士が争い合えばそれこそが支配者の思うつぼだからだ。
残されたミッキーは18のそんな思いを受け止め支配と搾取の象徴であるリプリントマシーンを破壊するのだった。
ミッキーは18の存在によって自分が唯一無二の存在だと気づけた。しかしそれは18だけのおかげではない。自分を肯定できなかった彼を愛してくれたナーシャの存在も大きかった。
何度生まれ変わっても自分を愛し続けてくれたナーシャは自分を唯一無二の存在として愛してくれたのだった。二人に増えた時に興奮していたのはあくまでも薬のせいだし。
自分が唯一無二の存在であり、自分を大切に思えるようになったミッキー・バーンズはやっと自分を支配していたものから解放されたのだった。
ちなみにあのクリーパーと名づけられた先住民たち。デザインからして監督の宮崎駿愛が感じられるけど、あの姿はバッファローの姿とも被る。
アメリカ大陸へのヨーロッパからの入植者たちが先住民の生活の糧としていたバッファローを根絶やしにして彼らをその土地から追いやった。
当初入植者たちは食糧難にあえいでいたところを先住民の助けで生き延びることができたにもかかわらず、その後入植者は増え続け恩を仇で返すように彼ら先住民からその土地を奪い取った。本作でもミッキーの命の恩人である彼らに仇で返すという点で本作は明らかにセトラー・コロニアリズムを皮肉っている。
行き過ぎた資本主義により搾取を続けた挙句地球環境まで破壊して、新たなるフロンティアを目指して宇宙へ旅立つなんて一見聞こえはいいが所詮やってることは今まで地球で散々繰り返してきた虐殺や土地の強奪。
人間から見れば彼ら先住民たちは確かにクリーピー(不気味な姿)なのかもしれないけど、それは彼らから見た人間の姿も同様。それでも彼らは人間を襲わなかった。むしろ彼らは宇宙船の前で抗議デモを続けていただけの平和主義者。見た目とは違い人間よりも圧倒的に進歩した存在だった。
パラサイト以来のポンジュノ作品。相変わらず資本主義社会の暗部をSFというジャンルに見事に落とし込んだ娯楽作品に満足。
愛される男ミッキー
最近、テレビドラマのアポロの歌を観たばかりで、死んでもコピーされた人間がすぐ作れ何度も生まれ変わってすぐ死んで…というのは同じなんだけど、手塚治虫だけにドラマチックで美しい登場人物たちのお耽美な世界観に酔いしれていた。
一方、ミッキー17の方はなかなかブラックな笑いを入れてくるコミカルな世界観。私は全然笑えないけど劇場では何度も笑っている人もいたので人の笑いのツボ次第なんだろう。
マーシャル夫妻はわかりやすいバカっぽい悪役で、あそこまでクソなら観てて怖くもない。
ミッキー17は愛されキャラで、3人もの女性に好意を寄せられる程なので、観客もなんだかミッキー17のキャラは憎めなくて応援したくなる。
ミッキー17をマイルドミッキー、ミッキー18をスパイシーミッキーとはよく言ったもので、こんな2役を演じられる俳優はなかなかいないな。日本人なら愛されキャラの阿部サダヲだなと思って観ていた。
ナーシャがとにかくかっこいい!
カイも賢そうで素敵!
翻訳機作った子もいい味出してたし、素敵な女性ばかり。
エイリアンに侵略されるのを恐れるより、人間がエイリアンとしてほかの星を侵略する未来も近い感じがした。
パラサイトとはまた全然違うけど、後半の盛り上がり方はまるでオーケストラ音楽のよう!家政婦がチャイムを押すあたりからどんどん盛り上がっていくパラサイトと同じく後半が良かったし、BGMも良かった。
とにかく1度観たら忘れられない、記憶に残る映画だ。
クリーパーはキモいけど守って‼️
可哀想なミッキー対、政治家になれなかった悪党の対決!SF混じりの題材は好きじゃないけどこういう分かりやすい図式は面白い。
クリーパーはキモかったけどいい奴だったから可愛く思えた。赤ちゃんクリーパーを焼き殺そうとした悪党は許せなかった!(笑)あの夫婦は要らない。
最後はハッピーエンドで良かった!
Have a nice die
本編公開に先駆けて試写会で鑑賞。
特典でポストカードとミッキーのお面をもらいました。
日本では結構見る死に戻りを限定化させるとこうなるのかというところはとても興味深かったですし、映像のクオリティや役者陣の熱演も素晴らしかったです。
ただ少し期待しすぎたかな〜というところがあり、想像を超えるところまではいってなかったかなと個人的には思いました。
命の扱いが軽いとこうも雑になるのかというリアルを突きつけられましたし、死んだと思っていた17が実は生きていて、2人のミッキーが存在するってのも不思議ですが実際にいるんですからなるほどな〜と納得せざるを得ません。
2人がいがみ合い、協力し合い、3Pに持ち込みとやりたい放題しているのも面白いところです。
生き返る様子をプリントと表現するのも結構好きで、ブルブル震えながらの生還も可笑しく見えてしまうのが不思議でした。
中々ない蘇生の仕方ですが、科学の進歩でここまできているというSFを体感できたのは良かったです。
色々と風刺だったり、毒をもって毒を制すスタイルだったりで、契約書を細かく読まないとえらい事になってしまうという身近なものから、国家そのものに対して釘を刺すような描写もあったりして、茶化しまくるわけではなくしっかりと原作とポン・ジュノの考えをインプットして作品に溶かし込んでいるなと思いました。
前半は手のひらの上でコネコネしていたお話が、後半になるとどんどんスケールが大きくなっていきますが、その膨らみ方もしっかり地に足ついた感じで膨らんでいくので自然に楽しめる作りになっているのも良かったです。
ナーシャが良い人すぎて…ナーシャがいなきゃ世界は救えなかっただろうとまで思えるくらいです。
終盤はバトルに近いものになっていきましたが迫力満点ですし、胸熱な展開もしっかりあったりして火薬量の多さ込みで楽しさが爆発していました。
クリーパーのデザインは1発目はグロテスクだな〜となりましたが、見慣れてくるとダイオウグソクムシみたいな可愛さが出てきてウニョウニョしてるのも愛らしく見えてきました。
未知の生物と会話するワクワク感はしっかりありましたし、翻訳機そんなに簡単に生み出して凄いわ〜と驚き桃の木でした。
試写会が終わった後の撮影スペースにちょこんとぬいぐるみが置いてあってキュートだったので劇場物販での販売を何卒…!
一人二役を演じ切ったロバート・パティンソンの別人っぷりはお見事としか言いようがなく、気の弱そうな17と気の強い18がもう別人で圧巻でした。
マーク・ラファロのトランプの分身のような小悪党も素晴らしく、嫌なやつ全開で浮き足立っているところが面白おかしくなっていました。
構造が複雑ではない分、コメディ色強め、だけど容赦のないシーンは容赦ない、ポン・ジュノっぽさは若干薄いですがしっかりとエンタメになっていたなと思いました。
原作は生死にまつわるテーマが色濃く描かれているみたいなので読んでみようと思います。
鑑賞日 3/7(試写会にて)
鑑賞時間 19:00〜21:17
待ってましたエンタメ!
こゆ楽しいエンタメ映画欲っしてた!
オクジャ的な雰囲気のあるSFコメディ。
ロバート・パティンソンの演技が光りすぎる。
18が喋り出した時は鳥肌が立った。
複数人同時に存在するってプロット分かってたけど、
どっちかを殺さなきゃとかどっちが本物かとかの話だと思ってたら、
彼氏が2人現れたら2人とヤレるじゃん!3pできんじゃん!!って彼女が大喜びしてるのがまじで面白かった。
それな。
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