ミッキー17のレビュー・感想・評価
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全部入りの娯楽映画
クローン、恋愛、宇宙、未知の生物との戦いなど、SF映画にありがちなテーマを詰め込んだ作品。上映時間が2時間を超えるやや長めの作品ではあるが、これらのテーマを全て描くには時間が足りず、良く言えば全部入り、悪く言えばごった煮といった印象を受ける。
異星生物の尻尾までも食材にする、人間が苦しむ様子をみるために金を貸すなどクセが強過ぎる権力者のキャラクター設定や、序盤の受け身に関するセリフを伏線として後半のシーンで何気なく活かすなど、面白い演出は随所に見られる。
要素を詰め込みすぎて消化不良気味であることや、一部の設定に粗さがあるなどいま一つと感じる点もあるが、細かいことは気にせず気楽に観るのが本作の楽しみ方だと思う。
こだわりを感じる構成と脚本。演者はみんな、凄い。
パラサイト同様、人を選ぶ映画が気がします。
これから観る方は CM に騙されることなく、先入観なしで観てほしい作品。
王蟲がキライな方は要注意です。(私は足の表現が、ちょっときつかった 汗)
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各キャラクターのコンセプト (善、悪、腰巾着、下っ端、陰の親友・・・)
プリンターなどの演出 (行ったり来たりする)
細部に拘りと気遣いを感じる作品でした。
主人公を含め、役者さんの表現は凄いものがある。
悪役の人達は、ホントに凄い。どっかの大統領がモデルなのかなw
パラサイトを観たときにも、同じことを感じましたが、
冒頭「これ、どういう流れ?何を言いたい?」という疑問がわきつつ、
モヤモヤが溜まる。
あるタイミングで、突然、全ての方向性が1つに定まり、
怒涛の流れで結末を迎える。気がつくと、モヤモヤが落ちる。
監督、スタッフが異なれば、ヒドイ映画になる可能性がある内容だが、
本当にうまく描いて、着地させていている。
死ぬ時の気分は?
こないだ鑑賞してきました🎬
失敗ばかりの男、ミッキーが地球から逃れるために選んだ仕事。
契約書をよく読まずにサインした彼は、死んでは生き返ってを繰り返し、人体実験をさせられる羽目になる…。
奇抜なストーリーですね🤔
ミッキーにはロバート・パティンソン🙂
今回は役柄上、悶えるシーン多め😳
さらに彼は複製されるたびに性格が異なっており、きっちり演じ分けています。
「ザ・バットマン」
とは違う、色んな表情の彼が見れますよ😀
ミッキーと恋仲になるナーシャにはナオミ・アッキー🙂
私は彼女は初見ですが、女性ならではの包容力と終盤に見せる精神と肉体の強さには目を見張る者があります😳
画面を引きつけるだけの魅力がありますな。
他作品も観たくなりました😀
死んでは生き返り連鎖を繰り返す鬼畜会社の親玉、ケネス・マーシャルにはマーク・ラファロ🙂
芝居がかった言い回しに、尊大な態度。
いかにも胡散臭い演説の数々。
典型的な悪役という感じですが、そんなラファロも悪くなかったです。
ブラックユーモアあふれるストーリーに、クリーパーと呼ばれる気味悪い生物とミッキーの奇妙な関係、彼がなぜ地球から逃げてきたのかなど、いろんな要素が絡み合いますが、それらを破綻せずに結末まで持ってったポン・ジュノ監督の手腕は鮮やかでした。
ブラック過ぎて日本じゃ流行らないかもですが、私はわりと好きですね👍
いろいろと考えさせられる話ではある。
IMAXで見てきた。
(IMAXでなくてもよかったけど)
普通〜に面白かった。前半は、映像的に「おっいいぞ!」と思う感じなんだけど…。
いろいろと考えさせられる話ではあるが、なんかうまくまとめてしまって、小じんまりしている。(結構金がかかっているようだが)
内容に触れるので詳しく書かないが、死ぬことの意味など結構哲学的な話に通じるストーリーなんだけど、そんなに掘り下げない。ブラックコメディの域でしかない。
で、トランプみたいな指導者を揶揄して、またその夫人が強烈なキャラで、見ている分には楽しいけど、それが何?って感じでした。
(夫妻を演じているのがマーク・ラファロとトニ・コレットが怪演している!)
もろ「ナウシカ」じゃんというデカい虫(知性があって、怒りの沈め方まで似ている)が出てくるのも、は〜よく出来ていると思えるぐらいで(またその子供が可愛く見えるけど)、嫌な奴をやっつけて平和になったとさ、という話。
なんだかね〜。ポン・ジュノで期待しすぎた。
序盤はSF、あとは…
嫌いなファンタジーでした。
それでも、それなりには楽しめましたが。
バックアップにないはずの死ぬ直前の記憶があったりとか、何食って生きてるのかわからない生命体が出たりとか、翻訳機が短時間でできたりとか、もう好きにすればって感じ。
使い捨てなのに16回しか使ってないのも…
久しぶりのSF大作の大当たり
ポン・ジュノ作品&ロバート・パティンソンという大好きな2人のタッグなので、大変楽しみにしてました。
見る前の評価が今ひとつだったので心配しましたが杞憂!久しぶりのSF大作の当たりでした。
何故評価がイマイチなのか?
科学者たちの感覚はどんどん麻痺していき、Expendable(代用可能)である究極の使い捨てワーカー=人工肉と同じ扱いという、とんでもない状況。
でも、当然人だよ?心があるよ、生まれ変わるとしたって死ぬのは何度だって怖いよ? そんな当たり前のことが当たり前とされない世の中の恐ろしさを、コメディタッチの中にも強く訴えてくる作品でした。
後半、クリーピーや、その中に佇むミッキーの出立ち含め、ナウシカ!というのは、ナウシカ見た人なら誰でも思うでしょうが、これは、もはやナウシカへのリスペクトと感じます。
ミッキーを心から愛していて非常に人道的なナーシャが、ミッキーが2人になっても気にしないのは薬でぶっ飛んでるから?とか、ゲイのカイがミッキーに近づくのは寂しすぎて?とか、ちょいちょいツッコミどころもあるのですが、メインテーマの芯が通っていて、エンターテイメント性の高い本作は非常に楽しめました。ブラックユーモアというか、あまりに非道で自分大好きな植民指導者夫婦とか、実験動物扱いのミッキーのお約束の顛末に、不謹慎ながらも笑う場面が多かったのですが、私の見た回では笑っている人はほとんどおらず…
ロバート・パティンソンは、見た目が同じな17と18を表情や視線だけで完璧に演じ分けていて、これどっち?ってなることがなく、素晴らしかったです。18が自ら犠牲になるんだろうなと、2人並んだキービジュアルを見た時から思ってはいたけれど、その点だけが悲しかった。
高度化されたVFXで磨き抜かれたB級SF映画
グロテスクな風刺と見るか、単純なおバカ映画と見るか、いかにも悩ましいところだし、いずれの要素もきっとあるのだろうが…結論、タイトルの感想に落ち着いたところだ。
まあ、何というかコノ後味の悪さたるや久々だ。SF映画ファンの私でコレだもの、SF苦手な人が大作と勘違いして見てしまうと…ああ恐ろしい(^_^;)
誤解なきよう、映画として面白いか面白くないかで言うと多分面白いのだ。しかし作中に貫かれる人間社会の風刺の副作用なのか、映像の気色悪さのせいか分からないが、観賞後の食事はあまり美味しくならないことだけは確実と断言しておきたい。
唯一の良質スパイスは、ラストシーン。17番目のクローンミッキーが番号でなく名前を得て、おそらくは子を授かりなどして惑星での新たな人間ムラの発展の礎となるであろう予感が描かれる。
死を自覚するから、それを忌避し恐れるのか。
死を自覚するから、それを覚悟し生を活かすのか。
クローン技術など使わずとも、人間は命を繋いでいける。今ここにいる私たち自身の存在がその証拠だ。ほとんどの日本人は幕末くらいまでしか家系をたどれないはずだが、確実に戦国時代、平安、いや縄文、いや類人猿はたまたその昔から、繋いできたのが私たち自身だ。(おやおや?公開前のアノ作品の前振りのようだ??)
エンドロール中にそんな妄想に浸っていたら、作中に出てきたバカ讃美歌がまた流れてきてブチ壊してくれた。
やっぱりコレはB級映画。
劇場で見るまでもなかったかな。
ポンジュノさんの
転勤後の福岡市で鑑賞。やっぱり単身赴任は時間ができるので、映画館にも行きやすくなりました。家族と会えないけどそこはいいところ。
あまり映画スケジュールのチェックができていなかったですがポンジュノさんの新作がかかると言うことでレイトショーで。
エクスペンダブルのミッキーは、モルモットかマウスかのような扱いで入植する人類のために実験台にされてなんども死ぬ。記憶は引き継がれるので死んだことも覚えているが、今回の主人公は17番目のミッキー。そういう意味かのタイトルでした。
ふとしたことで死んだことにされ、18番目のミッキーと会ってしまう。同じ記憶を持っているが性格は異なる。ミッキー17は温厚で気弱なのに対し、ミッキー18は攻撃的。恋人のナーシャからの情報では、それぞれのミッキーは少しずつ性格が異なるようす。同じ人間でも多面性があるのはよくわかる。時期によって違うよねと変に納得。
マーク・ラファロさん、やっぱりいい俳優ですね。ハルクもいいけど個人的にフォックスキャッチャーの怪演が印象に残っています。虚栄心に満ちた人物を憎々しく演じてます。奥さんもいいね。スノーピアサーのティルダ・スウィントンみたい。
そう、全体的にスノーピアサーのコメディバージョンみたいな感じはありますね。あれほどのディストピア感は薄れてますが、それがいい方向にいっているのはロバート・パティンソンの演技ですかね。ダメ男と破滅的な感じが同居していていいですね。
ポン・ジュノさんらしく、変な映画だなーと思いますが、楽しかったです。
無駄に長い、品が無い、つまんない。
予告で面白そうで声優も大丈夫そうだから吹き替えで鑑賞。
冒頭の回想から他のシーンも同じように無駄に長い。
ミッキーとヒロインのHの体位図解、やたら有る嘔吐シーンが、危ない薬やりながらミッキー17と18と3Pしようとするヒロイン、気色悪くイチャ付きまくる悪役夫婦と品の無いシーンがそこかしこに有って不快。
期待した予告のアクションシーンも最後の方しかないなど、全体を通してつまんないので、あまり興味の無い人は映画の安い日か配信で見た方がいい。
基本的に映画は120分以内で終わって欲しいよね
けっこう面白かったが、時間をおいて振り返ると粗も感じる。
惑星開拓に向かう宇宙船
クローン体に記憶と人格を移植する技術が成功した世界で、ミッキーは死ぬ前提のハードな任務を割り当てられた使い捨て人間。
確実に見所の1つはミッキーの死に方。
宇宙線を浴びせられたり、極寒実験で凍死させられたり、未知のウィルスに感染させられたりとハードな死を体験させられるのに誰もミッキーに対するリスペクトなどなく、「ついでに別の死に方も試させてー」と雑に扱われてるのが使い捨て感を際立たせて超悲惨!
ミッキーは善人だが、ろくに契約書も読まずに志願したせいで悲惨な目に合っているのは『善良で思慮が足りず意志も弱い人間は底辺に追いやられて搾取され使い捨てられる』という露骨なメタファー。
悪辣な権力者マーシャルが決断は早いが感情的で大言壮語のパフォーマンス好きなキャラクターに設定されており、確実にどこかの大統領がモデルだろう。(ついでに、マーシャルに熱狂的な支持者が取り巻いているのも「ああ、アレの感じね…」と連想させる)
そう考えると『特段、支持はしていないが深く考えず状況に流されてト○○プについて行った人間が搾取され使い捨てられて、怒りの人格が分裂し、自爆特攻を仕掛ける話』という過激な見立ても出来る。
フィクションの娯楽映画でそういうのがあるのは全然良いと思うが、90分くらいでまとめてくれたら…。
クローン製造マシーン開発者のエピソードはもっと割愛出来ただろうし、女性科学者もダブルヒロインになるのか?と思わせて途中退場。ミッキーを借金に陥れた幼なじみのエピソードも消化不良の感が否めない。
宇宙船内の社会構造がディストピア感満載で観ていて楽しかった分、半端な枝葉のエピソードのせいで損していると思う。
もっとギュッとまとめてくれー!
ドタバタしてるけど。なんかあったかい。
失敗ばかりの人生を歩む主人公のミッキーが、
命を落としても何度でも生まれ変われる仕事に就くが、それはまさに過酷なものでしかなかった。
ほんと。マジでミッキーに同情した。
この映画では、そんな彼が最高の宝物を手に入れる。
今までの失敗は運の貯蓄をしてきたとしか思えないほど、素晴らしい幸運。
映像や音も良かったし、めっちゃ面白かった。
ナウシカのオマージュも感じられて、なんか嬉しかった。クリーパーベビーかわいいと思った。
ポン・ジュノ監督とキャスト、スタッフに拍手!
秀作やと思う。
ハリウッドSFでも、ポン・ジュノはポン・ジュノ
カンヌもオスカーも制した『パラサイト 半地下の家族』以来となるポン・ジュノ監督の新作。
韓国でKO級の傑作の数々を送り出して来たが、ハリウッド資本の英語劇も今回で3作目。すっかり国際派。
今回も『スノーピアサー』『オクジャ/okja』同様、SF。が、規模が違う。
製作費は1億ドル以上。地球を飛び出した超大作。
しかししっかりと、自分のスタイルを踏襲。ハリウッドでSF超大作を撮っても、ポン・ジュノはポン・ジュノだ。
近未来の地球。どん底生活を送る青年ミッキーは、このまま地球に居たっていい事なんて無く、金貸しにも追われている事から、心機一転で他惑星へ移住。ある仕事に就くが、超々ブラックだった…!?
テクノロジーの進歩が可能にした人間の複製=リプリント。地球では倫理観の問題から認められていないが、これに目を付けたのが、移住計画を推し進める議員のマーシャルと妻イルファ。
移住惑星の植民地化労働に採用。どんな過酷な環境や労働で命を落としても、また生き返られる。特殊な技術で記憶もそのまま。
選ばれたミッキー。人生大逆転と思いきや、その仕事はとんでもないもの。
大量の放射線浴び、超低温の人体実験、未知のウィルスの有無確認…。命が幾つあっても足りない。
何度もリプリントされ、従順させられる。権力者にいいようにエクスペンダブル(使い捨て)要員。
地球でも最低だったけど、ここでも最低。こんな仕事&人生、生き地獄…。
ある時、とんだ事態に。
クレバスに落ちた17人目のミッキー。
救出は不可能。そこを、この惑星に棲む唯一の生物(後に“クリーパー”と命名)が襲う。
死んだ…と思ったが、生き延びた。クリーパーが助けてくれたような…?
基地へ戻ると、18人目のミッキーが。
17人目のミッキーは死んだとされ、リプリントされたのだが…、これが大問題。
かつて地球でオリジナルと複製が同時に存在し起こした事件があり、以来同時存在はタブー。発覚したら元も複製も記憶も含めて完全処分される。
超ブラックな仕事、パワハラ上司、どん底人生、ヤバイ事態…。
ミッキーの大逆転はあるのか…!?
自分の複製であっても、各ミッキーの性格は微妙に違う。
ミッキー17は平凡の極み。オリジナルに近い…? 一方のミッキー18は俺様タイプ。本当はなりたい自分の具現…?
ロバート・パティンソンが見事な演じ分け。
こんな最低最悪の中で、唯一最高の出会い。ナーシャと恋仲に。ミッキーとナーシャのラブストーリーでもある。
強い性格と魅力たっぷりに、ナオミ・アッキーが好演。
『グエムル 漢江の怪物』では怪物誕生の引き金となったアメリカ企業、『スノーピアサー』『オクジャ/okja』『パラサイト 半地下の家族』では富裕層や大企業。権力者の傲慢。
本作ではマーシャル夫妻のパワハラ、ワガママ、独裁をこれでもかと。
権力者の愚行とバカっぷりを、マーク・ラファロとトニ・コレットが怪演。もはやモンスター級。
本作はモンスター映画でもある。『グエムル 漢江の怪物』『オクジャ/okja』に続き、ポン・ジュノがまた新たに生み出したモンスター。クリーパー。
『グエムル』とも『オクジャ』とも違う。見た目は巨大ダンゴムシみたいでキモだが、ラストのキー。
SF、ラブストーリー、格差など社会風刺、モンスター。そこにブラックユーモアをまぶして。
作品を見れば見るほど、しっかり自分色。ポン・ジュノはポン・ジュノだ。
マーシャル夫妻へ反旗。
が、夫妻は捕獲したクリーパーの子供を盾に。何処までも非道な奴ら。
珍味好きな夫人。クリーパーの尻尾は珍味で、それを採ってくるよう命令。
基地の外には子供を取り返しに来たのか、クリーパーの大群。
ミッキー17と18はその中へ。
知能や意思の疎通が出来そうなクリーパー。翻訳機を作り、以前助けられた事もあって、ミッキー17はママ・クリーパーと対話。
ママ・クリーパーが出した条件とは…。
究極の選択でもある。
が、これからこの星で彼らと共存するなら、飲むしかない対等な条件。
人間だろうと生物だろうと関係ない。一つの命。
それを人間は奪った。人間こそモンスター。
権力者は底辺の人間の命すら使い捨てに。傲慢権力者こそ更なるモンスター。
『殺人の追憶』のインパクトからか、バッドエンドやアンハッピーエンド、意味深なラストで終わる事の多いポン・ジュノ作品だが、珍しい希望に溢れたハッピーエンド。
しかしちゃんと問題提起。
ミッキーが見た悪夢。マーシャル夫妻の複製。
テクノロジーがこのまま暴走したら…? 警鐘を鳴らす。
テクノロジーや指導者は必要だが、どう扱うか、相応しいのは誰か。新天地や共存。
単なるSFじゃなく、いつか必ず、我々の指標や課題となるだろう。
いや、今の我々にとっても。
自分が試される。自分自身の証明。
ディストピア大好き!
設定や映像、話のテンポはすごく良かった。
それぞれのキャラも良い味出してましたね。マークラファロの演じたキャラが個人的にツボでした。
人間の複製が少し認められた世界で、選挙に落ちて、もう地球にいるのは嫌や!という議員とその支援者と応募に集まった人達が宇宙に居場所を探すという展開。
人たちにも役割があり、主人公が一番残念な立場で、まぁロバートパティンソンがマッチしてるんですわ。残念過ぎたw
ストーリーも面白く割と満足はしているのですが、背景説明が薄味。
なんでこんな主人公モテるんだ?とか、結局あの生物はなんなん?とか、記憶の同期はどのタイミングでどう行われてる(死ぬ寸前の記憶や痛みとか)とか…
見落としてたのかな…
全部説明して欲しいとまでは言わないが、推測できる要素はもう少しあっても良いかな、と思いました。
見ていて気持ちの良い作品では無いので人は選びそう。
【”エクスペンダブル人生はもう嫌だ!”今作は、ポン・ジュノ監督風味のシニカルSFコメディホラー(なんじゃ、そりゃ!)からの、ヒューマンコメディである。後半の展開は、風の谷のナウシカみたいです。】
■地球から新天地を求めて人々が宇宙を目指す近未来が舞台。
借金塗れのミッキー(ロバート・パティンソン)は、返済のため契約を結び、議員に落選したマーシャル(マーク・ラファロ)&妻のイルファ(トニ・コレット)が作った開拓団に応募する。
その契約とは、命懸けの任務を遂行し、死んだら機械で何度でも生まれ変わるという”エクスペンダブル”契約だった。
だが、ある日手違いからミッキー17と18の二人が出来上がってしまう。それは、マルティプル違反という厳重な違反行為だったのである。
二人のミッキーはそれを隠すために、様々な行動に出るのであった。
◆感想
・マア、奇想天外なSF映画である。そして、覇気のないミッキーが船内でナーシャ(ナオミ・アッキー)と良い仲になり、様々な体位を番号を付けて試すシーンが、マサカノ再後半に効いてくるとはなあ。
・漸く、雪と氷の星に到着した時のマーシャル(マーク・ラファロ)&妻のイルファ(トニ・コレット)が表した、独裁者としての顔がもう堪りません。
特にイルファを演じたトニ・コレットは、元々オッカナイ顔なんだけど、狂気性まで滲み出ていて、大変に宜しい。ハッキリ言って、あの人が作ったソースは食べたくないなあ。
・マルティプル違反とか、惑星に元々住んでいたクリーピーの造形が、ナウシカの”王蟲”に似ているなあ、と思っていたら、物語もナウシカみたいだったよ。けれども、出てくるのは美少女ではなくオジサン達(ミッキー17と18&マーシャル)でありました。クスクス。
又、覇気のないミッキー17と、逞しいミッキー18の違いなども、上手く物語に寄与していて、宜しいなあ。
・技術陣の眼鏡の女の子が開発したクリーピーとの会話の翻訳機やアヤシイ機械も沢山で、それもナカナカである。
<そして、ナーシャが決死でクリーピーの子を助け、ミッキー18の献身によりマーシャル夫婦に搾取されていたミッキー17達、最下層の宇宙船の住民達が、決起し、新たなる秩序を生み出し、民主的な組織を作るラストシーンもナカナカでありましたよ。
今作は、ポン・ジュノ監督風味のシニカルSFコメディホラーからの、ヒューマンコメディである。後半の展開は、風の谷のナウシカみたいです。>
面白い!?
期待してたのだけど、お腹を抱えて笑えるような作品ではなかった。パラサイト半地下の家族では、前半はユーモアに溢れて楽しかったのだけど、本作はそうではなかった。むしろいつ死ぬんだろう、って不安が多かった。
ミッキー17は17体目のミッキーってこと。
借金取りに追われるミッキーは惑星移住計画にエクスペンダブルとして応募し、見事採用されるw。というよりも応募者が居なかったので、採用されるのは当たり前。
エクスペンダブルとは、実験で死んだらリプリントと言う技術で生き返らされる実験体のこと。地球ではリプリントは禁止されているが宇宙では許可されていて、エクスペンダブルのミッキーは実験で死んでは生き返っている。
それでミッキー12〜16は惑星到着後の空気中の致死性のウィルスに対するワクチン作りのために死んでいる。
映画冒頭ミッキー17は惑星の化物クリーパーに襲われ命を落とす。なのでミッキー18が生まれるのだが、実はミッキー17は生きていて、2人のミッキーが同時に存在することになる。
複数同時に現れた場合は即死刑になるのだけど、宇宙船外にクリーパーが多数現れてそれどころではなくなる。
ミッキー17と18は宇宙船外に出て、ボスクリーパーに会い、翻訳機を通して会話をする。ボスクリーパーは囚われている子クリーパーの解放と殺された子クリーパーの代わりとして人間1人の死を求めた。
ミッキーの彼女は無事子クリーパーを解放し、ミッキー18は人間側ボスを巻き沿いにして自身に仕掛けられた爆弾を爆発して死んでしまう。
ミッキーの彼女は、リプリントのためのプリンターを爆破しリプリントを放棄した。
AIに訊ねてみました。
ミッキー17 Mickey 17
16回の死は経験知とはならない。
17号は普通に見えてとても優秀だったことが分かる。
優秀なナーシャとソールメイトとなり、カイにも好かれる。
そして怪獣とも仲良くなれる。
🤔難しいテーマだなぁ
こんな時はAIに聞こう!
ミッキー17で、16回も死ぬと言うことなんだけど、肉体は溶解され再生し、記憶はバックアップで再生れる。
しかし、知識は累積され、感情は豊かになる。
これを繰り返すことは死なのか、成長ではないか?
ミッキー17の物語では、彼が16回「死ぬ」とされるプロセスについて、肉体が溶解され再生し、記憶がバックアップから復元されるという設定が描かれています。そして、その過程で知識が累積し、感情が豊かになるとされています。この一連の出来事を「死」と見るか「成長」と見るかは、非常に興味深い問いです。ここでは、その両方の側面を丁寧に検討してみましょう。
### 死とは何か?
まず、一般的な「死」の定義から考えてみます。死は通常、生命の終わり、つまり生物学的機能が不可逆的に停止することを指します。例えば、心臓が止まり、脳が活動を прекраすような状態です。しかし、ミッキー17の場合は、肉体が溶解されても再生され、記憶もバックアップから復元されます。このため、死の「不可逆性」という条件が当てはまりません。
むしろ、肉体の再生と記憶の復元は、「死」というより「転生」や「再起動」に近いプロセスと言えるかもしれません。
- **ポイント**: ミッキーの場合、生命が完全に終わるわけではなく、再生されるため、伝統的な意味での「死」とは異なる。
### 成長とは何か?
次に、「成長」の視点から見てみましょう。成長は、経験や知識の蓄積を通じて個体が発展するプロセスです。ミッキー17は、16回の「死」と再生を繰り返す中で、知識が累積し、感情が豊かになるとされています。これは、まさに成長の特徴です。例えば、失敗や試練を経験することで人は賢くなり、感情的に深みを増すことがあります。ミッキーも同様に、16回のサイクルを通じて、より賢く、感情的に豊かな存在へと発展している可能性があります。
- **ポイント**: 知識と感情の豊かさが増すことは、成長の明確な兆候と言える。
### アイデンティティと意識の連続性の問題
しかし、このプロセスを単純に「成長」と呼ぶには、1つの重要な問いを避けて通れません。
それは、**ミッキーのアイデンティティや意識が連続しているのか**という点です。もし、再生されるたびにミッキーの意識が途切れず続いているのであれば、これは「死」ではなく、単なる変化や成長と見なすことができます。一方で、再生されたミッキーが以前のミッキーとは別の存在であり、意識が新たに生まれ直しているのだとすれば、それは「死」と「新たな生命の誕生」のサイクルと解釈することも可能です。
哲学では、個人のアイデンティティを定義する要素として、以下の3つがよく議論されます:
1. **肉体**: ミッキーの肉体は再生される。
2. **記憶**: バックアップから復元される。
3. **意識**: これが連続しているかどうかは、物語の中で明確に示されていない。
もし意識が連続しているなら、ミッキーは「死んでいない」と考えることもできます。しかし、意識が途切れ、新たな意識として再生されるなら、それは「死」に近いプロセスと言えるでしょう。
### 死と成長の両方の側面を持つ
ここまでの考察を踏まえると、ミッキー17の16回の「死」は、**死と成長の両方の側面を持っている**と言えます。
- **死の側面**: 肉体が溶解されるプロセスは、死に似た劇的な変化であり、一時的に存在が途絶えるように見えます。
- **成長の側面**: 記憶と知識が累積し、感情が豊かになることは、成長そのものです。ミッキーは経験を通じて進化しているのです。
### 結論
ミッキー17の16回の「死」を「死」と見るか「成長」と見るかは、明確な答えがない曖昧な問題です。
それは、死と成長の定義や、個人のアイデンティティをどう捉えるかに依存します。肉体の溶解は死に似ていますが、再生と知識・感情の累積は成長を意味します。
このプロセスは、死と再生を通じて成長するユニークな旅路を描いており、最終的には個人の解釈や物語の文脈に委ねられる問いと言えるでしょう。
ミッキー17の物語は、単なるSFの枠を超えて、私たちに「死とは何か」「成長とは何か」を深く考えさせる哲学的なテーマを投げかけているのです。
(^ω^)
ミッキー17 Mickey 17
「パラサイト 半地下の家族」のポン・ジュノ監督がロバート・パティンソンを主演に迎え、
エドワード・アシュトンの小説「ミッキー7」を原作にブラックユーモアたっぷりに描いたSFエンタテインメント。
失敗だらけの人生を送ってきた男ミッキーは、
何度でも生まれ変われる“夢の仕事”で一発逆転を狙おうと、契約書をよく読まずにサインしてしまう。
しかしその内容は、身勝手な権力者たちの命令に従って危険な任務を遂行し、ひたすら死んでは生き返ることを繰り返す過酷なものだった。
文字通りの使い捨てワーカーとして搾取され続ける日々を送るミッキーだったが、
ある日手違いによりミッキーの前に彼自身のコピーが同時に現れたことから、彼は反撃に出る。
共演は「ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY」のナオミ・アッキー、
「NOPE ノープ」のスティーブン・ユァン、
「ヘレディタリー 継承」のトニ・コレット、
「アベンジャーズ」シリーズのマーク・ラファロ。
ミッキー17
Mickey 17
2025/アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
タイトルなし(ネタバレ)
唯一無二(ワン・アンド・オンリー)のブラック・ユーモア・SF キモかわ侵略映画。
死ぬと前回セーブした記憶を受け継いで蘇るのは萩尾望都の漫画「銀の三角」の様で『オール・ユー・ニード・イズ・キル』の様でもあるが笑えるポイントが多々あるのがポン・ジュノらしくて「好き」か「まぁまぁ」に分かれるのでは?
中盤 声を出して笑いそうになったのはミッキー18が「その時お前は何と言ってやったんだ!」とぶち切れて尋ねると、ミッキー17は「ごちそうさまでした」とオドオドで答え、怒りが爆発しそうになるシーン。
そして同時進行でカイがナーシャに「だったらミッキー17は私にちょうだい」とおかしなやり取りをコソコソ話す所。
マーク・ラファロとトニ・コレットがややオーバー演技だが、笑える人にはオススメ。自宅だったら大笑いしてただろう。
しかし「どっちがエイリアンだよ」とアメリカ大陸の先住民を殺す白人を思いだしたりして感情が揺さぶられる。
「なんか見たこと有る女優が2人出てたなぁ」と考えてたら、優等生カイを演じたのは『ヴィオレッタ』(2011)、『あのこと 』(2021)のアナマリア・バルトロメイだと鑑賞直後に思いだした。(大人になってる)
良い匂いの髪でミッキー1がボーとなる、拳銃を突きつける女はドラマ「私立探偵ストライク」でロビンを演じたホリデイ・グレインジャーだと後で調べて分かった。(少し老けてる)
タイトルなし(ネタバレ)
大好きなポン監督の新作!おまけにスティーブンもラブなので待ってましたー。
今回は中々採点するのは難しい内容、
完全に個人的ですがSF要素がどうも苦手なもので、、、。
前半はのめり込みましたが
後半に向けクリーパー大量出現辺りは
ちょっと退屈、まさかの会話するとは、、、。
ミッキーとナーシャのラブシーンもなんか要らない気もした。
それでも一度観たら一生忘れないだろうなと思うクレイジーな作品!
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