ミッキー17のレビュー・感想・評価
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私が死んでも代わりがいるから?
楽しめました。
最近、小説を読む量が減っていて原作を読んでいないのですが、この映画作品全体の印象として、SFの「ワイドスクリーン・バロック」という分野を思い出しました。時間や空間を壮大に駆け抜ける物語、アイデアてんこ盛りながら軽薄を特徴とするSFのサブジャンルのことで、80年代にはバリントン・J・ベイリーの「カエアンの聖衣」「禅銃」などヒット作でブームを起こしました。
本作では宇宙開拓、異生物とのファーストコンタクト、クローン、アイデンティティの認識、生命の価値といったテーマがごった煮で押し寄せて来ます。哲学的に高尚な事柄は、全く片付きませんでしたが。
主人公のミッキーは借金取りから逃亡するために、使い捨て実験要員であるエクスペンダブルに志願して宇宙開拓団に採用されます。その後の彼はゴミ扱い、可笑しいやら悲しいやら。みんなのために、試しに死んでこい。クローン再生を受け持つ医療スタッフにも緊張感が無くなって、医療接続パイプに引っ掛って外したり、体を受けるストレッチャーを用意し忘れたり。
ミッキー自身が自分の役割に慣れてしまい、さっさと再生されたいと願う始末。やっぱり苦痛が長引くのはイヤだよね。
開拓団のみんなは、ミッキーに聞きたくて仕方がない様子。「ねえねえ、死ぬってどんな感じ?」
唯一、彼に惚れたナーシャだけは彼の死、苦痛を悲しんでくれます。
ミッキー17と18が同時に存在してしまい、ナーシャはプレイの快楽に大喜び。2人?3人?の快楽探求が、彼らを救うキーワードになるとは、誰も気が付かなかったと思います。
ミッキー17と18の性格の違いは、二人の立場の違い、言わば後天的に生まれたものだと考えます。ミッキー18にとって、再生が後の自分に生き残りの権利があるはず。この思いがミッキー18を高圧的な存在に変えたのだと思います。
主演のロバート・パティンソンはダブルを非常に上手く演じていて、驚きました。ミッキー18の憎々しげな表情は別人に見えました。
最後は正義が勝ち悪は滅びる、王道の展開になったと思ったら、マーシャル・イルファ夫妻は復活してましたね。ナーシャの力強い演説とともに、何も片付かなかった結末に脱力感。
何をしている、ポンジュノ
映像を見る必要はありません。
この作品の内容は全て、
豪華俳優陣による冗長なセリフとナレーションによって説明され、
目を瞑っていても映画の内容を十分に理解できるでしょう。
不必要なエログロが見たかったらたまに目を開くのもいいかもしれません。
しかし作品の世界観や設定を補完するのにはあまり役立ちません。
舞台はずっと暗い船内で、画面に動きはありません。
悪は悪として、
正義は正義として、きちんと描き分けられているので、
難しいことを考える必要もありません。
善の心を持った主人公たちによって、事件は円満に解決します。
無能で残虐で下品な政治家を打ち倒し、
主人公たちと地球外生命体、
そして17人のミッキーを殺害した愉快な船員たちは、
仲良く新天地で暮らしていくんだそうです。
一体『パラサイト』で描かれていたことってなんだったんだろう。
この作品では、全ての「計画」が大成功していますよね。
僕はポンジュノ監督の前作を何度も見返すほど気に入ってました。
ノーランに並ぶ、いや超えるかもしれない大監督だという認識でした。
しかしもう、次回作には期待しません。落差もこめて★1評価です。
楽しいけど物足りない!
楽しくは見れたけど、
感情的な盛り上がり・テーマやルックの新鮮さなどが無くて
印象が薄い印象。
テーマが格差なのは分かるけど、
最終的にマークラファロが殺されてスッキリさせるには、もっと理不尽やイライラが無いと自分的には納得いかないかも。
マークラファロの酷さは描写されるけど、
トニコレットと夫婦なのも相まって面白さの方が勝ってしまった。
この人たちそんな酷かったっけ、愉快だったけどなぁと思っちゃった!
ミッキー側も、酷い目に合ってるとはいえ
特に理由もなく地位のある美人にいきなり恋人にしてもらえるし、なんやかんやで本人もイケメンだし納得できない!笑
あと普通にミッキーが使い捨てされてる設定が上手く生かされてる気がしなかった。
ミッキーが2人になる事で、
"実は生まれ変わるのでなく、別人が量産されるだけのシステムでした"という事実が判明する展開。
騙されていたわけだから、ミッキーが反旗を翻すモチベになるという意味でストーリーの重要なポイントになりそうなのに、ミッキー17がどう感じるかあまり言及されない。
ミッキー18との恋人を取り合いとか、
法律的にアウトだからマズいとか
そもそもこのシステムを作った科学者が…とどんどん
話が広がって薄まってく感じ。
ミッキーの敵も、地球で追ってくる金持ちなのかマークラファロなのかどっちかにしてほしい。金持ちの話は宇宙に行く前までで良くない…?
あと先住民のデザインも割と普通。
という感じで何で印象が薄かったのか自分を納得させるために考えてみた。とにかく設定が面白いのに何かもったいない。
原作あるから仕方ないのかもだけど。
でも見ている間は笑いながら楽しく見れた。
展開が次々に起こって退屈しないし、役者の演技は全員最高。主人公がプリントされる様子など色々雑に扱われてるのも笑える。
でもSF観るならやっぱり何か1つ何か新鮮な驚きが欲しい!
我々がエイリアンだ
終盤でミッキーの彼女(名前忘れた)が怒涛の口撃をかますのだけれど、
確かに他の星に突撃しておいて、原住民に遭遇した際に
見た目や居住地が原始的であるから=知能の無い恐ろしい生物
と考えてしまうのは定番の話ではあるが
原住民からすれば、突然空から降りてきて資源を採掘しはじめたり
住居内に数人で押し入ってくるという、まさにエイリアン=人類
予告のノリだとミッキーがもっと沢山増えちゃうのかと思ったら
そういうわけでは無かった
ミッキーの独白にもあったけど、彼女さんはなんで彼に惚れたのか
途中までこれもそういう何かしらに組み込まれているヤツで
最終的にごめんねされるのかと思ったら普通に運命的な一目惚れだった
うーん?
あと、サイクラーの穴は危険なのにあんなんでいいのか
SF映画の傑作
クローン人間、新天地への宇宙旅行、エイリアンなどSF映画的な要素をごった煮して「なんか面白い」この映画
個人的にかなりツボってしまった
ロバート・パティンソンは大好きな俳優なので、彼を観ているだけでもとても楽しい
恥ずかしながらポンジュノ監督の作品はこれが初鑑賞だが、階級格差を皮肉たっぷりに描く手腕は見事だと感じた
かなりブラックな内容だが、ユーモアとパティンソンのどこか深刻さを感じさせない振る舞いで絶妙なバランスを生み出している
あと、カイ役のアナマリア・ヴァルトロメイがかわいい
吹き替え版で見ました。
冒頭のシーン。
高所から落ちまた極寒で、「よく生きてたな」みたいなセリフの声が、活力に満ち満ちている声のように感じ、え?吹き替え版、ハズレ?
と思いながら見始めました。(途中からは声優さんの声気にならなくなったけれど、掴みって大事だからなぁ)
前半は、ミッキーがまさに使い捨てられるシーンの連続で、なかなか辛い。
いろいろな含みのある映画
後半はぐっとら惹きつけられます。
昭和のおばちゃんなんで、ご都合主義すぎるかもしれない結末は嫌いではない。
字幕版で見たいな!
リアルな感触の少ない映画でした。
以下ネタバレ
予告等を見て、タイムループものかと思ったが
プリンタで主人公ミッキーの複製を繰り返して
タイムリープ的な展開をする映画だったので
主人公ミッキーの記憶データのアップグレードが
キャメロンの「アバター」のような
超自然がコピーに関与していないところは、
ちゃんとコピーされてるか不安な感じが漂っていて
ポン・ジュノっぽいなと思いました。
SF的な舞台での時間表現の傑作
「オール・ユー・ニード・イズ・キル
と比較すると
SF的な舞台の「ミッキー17」は
時間表現の面白みはあまりなく、
主人公ミッキーを見ていて
「本当にそれ耐えれるの?」
という疑問が続く映画でもありました。
主人公ミッキーは複製されるから・・という理由で
「エクスペンダブル」を受け入れているのですが
ブラックジョークとして笑えない展開は
「本当にそれ耐えれるの?」
と思うだけの映画でもありました。
登場人物たちに
共感ポイントはほぼなく、
ハルク役者のトランプを意識したような演技も
極端で、
植民惑星へ移住という
相当な未知へのチャレンジを委ねるリーダーとしての
信頼感はなく、
食事しか楽しみのない閉鎖空間で、
「あんな食事で4年半耐えれるか?」
と思うだけの映画でもありました。
日本では
「風の谷のナウシカ」の王蟲は
基礎教養かと思いますので
あの異星生物は
王蟲のような形状をさせた時点で
相当な表現をしないかぎり
がっかりしてしまうという事を
ポン・ジュノは
わかっていないんだなと思いつつ鑑賞しました。
(グエムルも廃棄物13号のパクリっぽいけど。)
「ミッキー17」は
植民惑星への移動行程や技術に
「スノーピアサー」の列車の保線どうしてんの?
と同様にリアルな感触の少ない映画でした。
植民惑星を舞台にした「アバター」は強引なところもあるけど
植民惑星への移動行程や技術に
リアルな感触があったので、
ポン・ジュノは
メカやSFのディテールを
キャメロンほどには
わかっていないんだなと思いつつ鑑賞した映画でした。
原罪
んー、なんか含むものは沢山あるんだけれど、全部汲み取れるかと言われればそうでもない。
人間は愚かだって事は伝わる。
クローン技術が確立されて、文字通り人体実験が安易に行われる世界線。
人権なんてもんはなくて、契約によって破棄されてるような状況にも思える。とはいえ、現在の文明や食物とか薬とか、多大なる命の上に成り立っているのは事実であろう。
それらを一身に背負うミッキー。
人類の発展と開拓の為に何回も殺される。
…疑念に思う事が目白押しなのだ。
鬼畜の所業もルールに則っていたり合法であれば罪に問われる事はない。けれど、そのルールを作っているのは神ではなく人なのだ。
直接的ではないにしろ、殺人を奨励し許可している"法"が作られている。たぶん色んなベールに包まれてもいるが現代にもあるものだ。
17番は受け入れていて18番は憤っている。
考えりゃわかる事だ。
人が人を殺していい道理がない。
権力者が至極当然のように権力を行使する状況にも疑念を覚える。
こいつが偉そうに振る舞う根拠はなんだ?
何でコイツの命令に皆従うのだろう?
周囲が仕立て上げたのだろうと思う。秩序を維持する為のリーダーシップが特権階級へと変貌した成れの果てなんだと思う。日本の政治家共の大半はコイツと同類に見えて仕方がない。「先生」と擦り寄る輩によってコイツらは調子に乗るんだろうな。
妻の立ち居振舞いとか醜くてしょうがない。権力者である夫との関係性は彼女のが優位なんだろうが、それが外部にまで影響する構図とか、滑稽なんだけどそれに歯向かわない連中が大多数だから、正論を吐き出す弱き者は駆除されてもしまうのだろう。
最期は査問機関のようなものに弾劾され、民主主義の勝利みたいな事にはなってた。
金の拘束力とかもエゲツない描かれ方だ。
貸した側に生殺与奪の権利が与えられる。地の果てどころか宇宙の果てまで追ってくる。取立てにくる奴もくる奴で…無視すりゃいいじゃねえかと思う。宇宙船に乗れたんだったら、運良く組織の影響下から抜け出たようなもんなんじゃなかろうか?
と、そんな冷静な判断力も金は鈍らせるんだろう。
先住民である"虫"との諍いとかさ…。
見た目による差別意識と疑心暗鬼かなぁ。共生も平和も二の次だよ。マーク・ラファロは素晴らしかったよ。権力に溺れた愚者を熱演してた。
対話による平和よりも、戦争による勝利を迷う事なく選択したキ◯ガイを。
ナターシャを通して描かれる愛の二面性とか。
慈愛と共に執着とか独占とか依存とか過度に発揮される異常性とかさ。
SEXの役割とかにも触れてたかなぁ。
子孫を残す機能が女性にだけある事とか。
他にもたぶん色々あるんだけど、歪んだ精神論というか精神構造とか、普段生きてる上で麻痺してたり盲従してたりする疑念を詰め込んだような作品だった。
「原罪」ってタイトルはちと的外れなような気もするんだけど、人であるが故に、人が人と関わるが故に、必ず犯してしまうような愚行にも見えてそうしたかなぁ。
ラストはクローン製造機を爆破して終わる。
ホント馬鹿だなぁと思う。
使い方さえ間違えなければ画期的な技術だ。医療的には大革命だよ。でも、科学は常に悪用され殺戮をも産む。…人である業から世界は抜け出せないのだなぁと思う。
善良なる人を惑わすのは、権力であり金であり、科学であり愛であり…つまりは、自業自得の全体責任を生きてる限りは背負い続けなければいけないって事だ。
新しい惑星が舞台になったのは既存の社会はもう変えられないって事なのかもしれないなぁ。
人道的な思考なんて唾棄される社会なんだろう。局地的にホスピタリティは発揮できても大元が変わらないなら変わりようがないのが現実なんだな。
小難しい話に埋め尽くされた本作なれど、さすがはポン・ジュノってとこなんだろな。SFって切り口が斬新だなぁとは思ったけれど、監督がもつテーマは変わらなかったと思われる。
幕引きはナンバリングから名前に変わる。
そりゃそうだ。
誰にだって名前はあって、名前こそがその人が唯一無二の存在って証でもあるんだから。
これは、ひょっとすると愛の物語?!
4月7日(月)
「片思い世界」と天秤して、来週からは大きなスクリーンでの上映が無くなりそうな「ミッキー17」を優先して新宿ピカデリーで。
原作未読。ポン・ジュノの「パラサイト 半地下の家族」も未見(わざと)。今年も「教皇選挙」を先に観ていれば「アノーラ」観なかったかも。
借金で負債を作ったミッキー(ロバート・パティンソン)は、エクスペンダブルズ(使い捨て)契約して4年半の宇宙船の旅で移住する惑星ニブルヘイムに着く。元議員のマーシャル(マーク・ラファロ)は、
妻(トニ・コレット)と共に移住団を率いて、絶対権力者として君臨している。(ちょっとトランプみたい。この二人は怪演!)
契約で死ぬ度に何度も肉体をリプリントされ、記憶を注入されて生まれ代わるミッキー。到着時にはミッキー17になっていた。
氷河の穴に落ち、クリーパーに助けられ宇宙船に戻ると死んだと思われて18が作られていた。同じ肉体と記憶を持ちながら、性格は違う17と18。結局二人は協力して、宇宙船を取り囲むクリーパーの群れを抹殺しようとするマーシャルを倒し、民主的な組織を移住惑星に創造する。
惑星の先住生物クリーパーは「ナウシカ」オウムか。ポン・ジュノは宮﨑駿が好きらしい。
B級SF映画と言っちゃあそれまでだが、生きる事、死ぬ事を考えるより、ブラックな笑いを含んだSFコメディかな。
ナーシャ(ナオミ・アッキー)はミッキーを(17も18も)愛している。ミッキー17もナーシャを愛し、ナーシャとHしているミッキー18にヤキモチ妬いている。マーシャルだって妻を愛しているし、カイ(アナマリア・バルトロメイ!美女、推しだな)は女性を愛している。
ママ(女王?)クリーパーの子たちへの愛。ナーシャだって必死でクリーパーの子を助けようとする。
ひょっとするとポン・ジュノが描きたかったのは愛の物語か?
おまけ
結構笑えるところもあるのだが、中だるみもあって137分は長い。もう20〜30分位上手く編集してあれば良かった。
ミッキーが押すボタンが、いつもどれも赤いのは何故だ!?
ヒトや命の本質は
「月に囚われた男」(良かった)みたいな話かと思ったら、もっと人や命の本質を、大変俗っぽく問うような話だった。
肉体成分と記憶が引き継がれれば、それは「生き続けている」ことになるのか?
映画を見ている間ずっと疑問に思っていた。
素材が粗悪だからか、ニンゲンは常に同じではないからか、性格が全く違うコピーが出来るのが面白い。
エクスペンタブルは使い捨て、かつ何度でもリサイクル利用可なコスパ無限大のお得な資材で、サインした瞬間から「ヒト」の扱いしなくてよいと見做されるよう。
苦しみながら死んでも死んでもまた生き返って終わることがない。苦しみの記憶は積み重なるばかり。まさに六道の地獄道にいる。
自死は、試みたところでまた再生されるので無駄なこと。こんな恐ろしいことはない。
よく発狂しないな、と感心したが、ミッキーは、子供時代の取り返しのつかない「ミス」で、ずっと自分を責め続けており、罰を受けていると思っているからある意味大丈夫なよう。自分に自信がない、というか自分を嫌っているのでどこか投げやりだしティモみたいなクズに利用され続けても唯一の友達だからと従ってしまうし、エクスペンタブルのような想像を絶する地獄道の仕事にも契約書を読まずにサインしてしまう。
優しいというよりセルフネグレクトで自分に構わないからだと思う。
自ら人を傷つけたりは発想もないので、だからやたらにモテるんだろうか、ちょっとイケメンだしね
私の性質はどちらかというとミッキー17のようなところがあるので、「ボタンを押しちゃった」という17に、「アレは車が欠陥品だったんだ」とさらっという18のように「生きる意志」を持って、自分を支援しつつ大事にしていきたいと思いました。
王蟲みたいなアレとか、17と18の戦闘服(?)とか、ナウシカ風
ケネスとイルファのイカれた敵役が笑えるほど嫌な夫婦で、彼らとエクスペンタブルに良識をもって反対する人たちも描かれており、よくできていると思う。
独裁者夫婦をやっつけたと思ったら、まだ後があるひねりは、ポン・ジュノらしいかと思った。
ハッピーエンドのようだけど、18は明らかに17とは別人でしたよね。独自の感情があります。彼の死は、17がいようとも、ひとつのいのちの「死」だったと思います。
ツッコミどころは多々あるが、独創的なところはよかったと思いました。
思ってたのとは違った。けど普通に良き
予告だけの事前情報のみで見ました。
クローン問題、異星での移住計画とかとか設定は面白いと思います。ただ、比較的ありきたりな展開とクローンがあんまり活かせていないような感じがする。
導入から引き込まれる感じはあり、主人公がエクスペンダブルになるまでもわかりやすい。そして17になり、、、
ここまでは良かったけれど、ここからが結構スピーディ。
カイさんいい人だなとか思ってたらすぐに話から離脱するしクリーパー殲滅作戦とか諸々が奥さんやハゲのもと行ってるかと深読みしたらなんでもないし死に方も呆気ないし。2人いることでの何かがもう少し欲しかった。
ただ、わかりやすいストーリー展開と綺麗な終わり方で普通に面白かった。
イメージとは異なる
ミッキー17、予告編を見た時は死に戻りを活かして逆境を覆していくストーリーだと予測していたが、本編では良くも悪くも期待を裏切られたと感じました。ネタバレになるがミッキーが重複して共闘(?)していくのは良いんだけど、もう少し17の成長シーンや見せ場的なのは欲しいと感じた、、
18の方は凶暴なものの17と行動するうちに次第に優しさや思考力が向上していく主人公らしいシーンが多くなっていったのでそこは王道で好きです。全体の脚本は面白いと感じたので迷ってるなら見に行こう。(後半の間延び感は正直少しあった)
惜しい映画
テンポ良くて飽きずに見れましたが、主人公が最後まで流され系だったのと、プリント装置を上手く扱いきれてなかったところがマイナスでした。
個人的に主人公が成長して何かを成し遂げる系の作品が好きなので、この作品からそう言うカタルシスを得られ無かったのが残念です。
17番は最後まで流され系でした。彼は幼少期のトラウマを克服することも、流され系をやめて主体性を取り戻すこともなく、人間プリント装置が良いのか悪いのか、それを決めることも結局黒人の彼女任せでした。
この作品の独特のテーマ「記憶も肉体も自分と同じ人間が存在したら、それは自分なのか?他人なのか」という問いに関しては、少しだけ触れたものの、匂いを嗅ぐ程度で終わってしまいました。これも非常に残念な点です。
ここに関して印象的なシーンがありました。18番に17番が殺されそうになった時「なぜ今更死ぬのを躊躇う?」という18番の問いに対して、17番が「目の前に自分と同じ人間が居て、死ぬのが怖くなった」といったようなことを言ってました。これはつまり、「たとえ記憶が保存されていても、プリントされた人間は(ここでは18号が)自分ではない」と17番がはっきり回答したことになります。でもこのテーマに関する話題はそこで終わってしまいました。ここに関して17番が深掘りをしていけば作品独特の面白さが出るのにな…と思いました。
例えば、自分と記憶レンガの両方が危険に瀕したとき、守るべきは記憶レンガなのか、自分なのか?18番は自分と同じ記憶から生まれたはずなのに何故性格がかけ離れているのか?二人の記憶を同時アップロードしたら同期エラーみたいなことが起きるのか?記憶レンガは改変出来るのか?改変記憶レンガを使って自分の意のままに他人を操れるのか?人間プリント装置でプリントした自分が自分でない他人なら、他にも複製を用意して支配したらどうなるのか?など、いろんな独特の展開が出来たと思います。
しかし、17番が唯一主体的に行なったのは
言語を解する王蟲との外交交渉で、黒人の彼女に”秘密の”暗号を送って、王蟲の子供を救っただけでした。これは彼が機転を効かせた描写ではありますが、彼が何か成長したとか、プリント装置の是非に答えを出したとか、そういったものではありませんでした。
また後半、プリント装置と関係ない方向にばかり話が進んで、しかもそれがありきたりで凡庸なのが良くないと思います。
「18番がキレてトランプ殺しに行くのを阻止する」「借金取りに脅された昔の仲間に拷問されかけて、逃げる」「戦争を回避して、和平する」「前線にノコノコ出て行ったトランプは死ぬ」とかある程度予想がつく展開で、プリント装置と関係ない展開が最後まで続くので、作品の独特な部分が活かせておらず惜しいなと思います。
思ってたのと
予告編を見て思ったのとちょっと違ったかな。
もうちょっと底辺の人間の悲哀とかを描いて生命の尊厳について考えさせる感じを予想したのだが。
まあ全体として観ればそういうテーマだったとは思うが、何度でも生き返られる過酷な仕事をしている割には恋愛も出来たりして結構楽しそうにも思える。
何となく世界観の構築がザツな感じがして入り込めなかったです。
ダンゴムシのクリーパーが最初は気持ち悪かったですが最後はキモ可愛く見えたのは良かったです。
こんな未来はイヤやな
他の惑星への移住計画が変な宗教によって、惑星移住をする計画が実行されているお話。主人公ミッキーは人間プリンターという最新テクノロジーで死んでも記憶があるままプリントアウトされることによって、擬似的に何回も生き返ることができる身体に。
使い捨ての人間(エクスペンダブルズ)として、身体を張った実験台として使われることに。
淡々と物語が進んでいく感じで退屈はしなかったけど、主人公がエクスペンダブルズとして惑星移住に応募した理由とか、宇宙船内での話とかNetflixのドラマでありそうやなぁって感じというか、既視感すらある内容やった。ネトフリ映画の”Don’t Look Up”と内容は似ている気がする。
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