ミッキー17のレビュー・感想・評価
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音の扱いが文芸的 - アメリカは脚本監督が独裁国家の隣の国出身てのを忘れたのかな?
ちょっと前に劇場の予告編で見て期待していた作品。
それ以外の情報を入れずに公開を待っていた。
出演俳優一人が暴れたせいで台無しになってるのがとても気の毒に思える。
当方ヴィルヌーヴ監督のファンでしかもネトフリでアドレセンス視聴真っ只中という悪条件で鑑賞したがちゃんと楽しめた。
最近流行りの、要素を集中させない広く浅く軽いSFコメディ。
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスとか、ビートルジュースビートルジュースとか。
音の使い方が文学的なので安く仕上がってない。
基本宇宙船密室モノ。
なのにその制作費は何?
デューンなの?
そっちでも中抜きが流行ってるの?
編集も上手いし、主演俳優も上出来だし、アメリカでタイミングとキャストを間違えてしまった。
鑑賞後、アメリカがやりすぎ陣営と被害妄想陣営の真っ二つに割れてるのはよくわかった。
まぁ、そんなことを気にせずに見れて良かったというところか。
壮大なブラックコメディ
倫理観、宗教観、生命科学、様々ディスってる大掛かりなブラックコメディ。この監督は「人が気まずくなるシーン」を敢えて入れる、と仰っていたが今回は「死ぬのはどういう感じ?」という質問がそれにあたるのか、繰り返し出て来るその質問シーンを見るに連れて、想像力とか他人を思い遣る心、を持ち合わせていたいものだと、シミジミ思ってしまう。
それにしても、ナウシカとオームを思い出したのは私だけではないはず。ミッキーはナウシカなの!?そんなはずはないが、人間の思い上がりを打ち砕く存在としては象徴的なのかもしれない。食べ物も無い未知の星でワクチン打ちながら暮らして行くわけだが、何だか命の尊厳だけは守られた感はあったか。ジュノ監督のしっかりハリウッド作品を撮った腕はさすがです。
上質なSF
ミッキーはこんなに必要だったのか?
実験用マウスだったのね
悪くない
唯一無二
主人公が大切にされない感じが良かった。
不死身なんだから、特別なんだから我慢しないといけない感覚。周りにとっては大した問題じゃなくても、主人公にとっては命がかかってるし。
自分もまだ仕事してて、みんなで分担したら早く終わるのに、みんなは楽しそうに帰る準備してて、自分は作業をせかせかしてる感じ。
ミッキー18は明らかにこれまでのミッキーとは少し違う人、てかプリンター作ったサイコパス博士の情報が入ってる気がするけど、どうなんやろ?17と18が出会って早々、すぐに殺そうとする感じ、顔が博士に似てる感じ、最後に自爆する際、「人間だ」と言ったこともサイコパスと人間の対比にみれるけど。根拠が薄いから考察にもならないですけど。
世にも奇妙な物語っぽくて面白かった
後半の面倒臭さ
25-046
破綻ギリギリの構成を選択する理由
ポン・ジュノなら、
彼の過去作の実績から、
本作においても、
異なるアプローチでエンターテインすることができただろう。
例えば、
劇中で出てきた、
王蟲のようなクリーパー、
破裂、偉大な母、リプリントに関連させて言うと、
『トレマーズ』のようなクリーパーのような生物との壮絶な対決、
『マーズ・アタック!』のような破裂と瞬殺のスペクタクル、
あるいは、
『風の谷のナウシカ』のような人類と自然の共生の闘いのエンタメ、
『崖の上のポニョ』のグランマンマーレのような圧倒的な力と怒り
または、
『イノセンス』のような輪廻転生の世界観で、
観客を魅了する事はできたかもしれない。
しかし、本作はプロット構成において、
それらのアプローチを徹底的に放棄している。
ポン・ジュノの特徴的なユーモアやアクションのテンポに頼ることなく、
破綻寸前とも言える構成を選び、
物語の中で「ミッキー17」と「ミッキー18」の設定に長い尺を割いている、
起承転結の承が長く感じる理由だ。
エンタメ作品であれば裏設定として、
劇中で触れなくてもいいプロット展開も可能だ。
この意図には深い意味があり、
リスクを取ってまでこのような方法を選んだ背景には、
ただ単にエンタメに流されないという監督の哲学と、
ブラッド・ピットがプロデューサーとしてこの作品に関わり、
興収のリスクを負ってでもこの構成に同意した理由は、
ただの短期間スパンのビジネス的成功を目指すためではないだろう。
昨今のブラP製作作品から類推すると、
彼は、本作が単なる娯楽作にとどまらず、
人間と遺伝子という根源的なテーマに、
向き合っている点に深い価値を見出した可能性はある。
本作の本質は、
あらゆる生物が「遺伝子の乗り物」に過ぎない、
という思想に基づいている。
乗り物、すなわち「ミッキー17」や「ミッキー18」が、
自己主張や個性を持とうとしたところで、
表面的な形に過ぎず、
その本質はあくまで遺伝子であるという事実。
これを突き詰めていくと、
個々のキャラクターがどれほど「人間らしさ」を持っていようとも、
最終的には遺伝子という本質の「乗り物」と定義されてしまう。
形ではわからない、
クリーパーの方が人間よりも優れた進化を遂げたのか、、、
それでも、本作は単なる生物学的な観点に留まらず、
「ミッキー・バーンズ」という一人の人間の尊厳を描こうとする。
このキャラクターの名前、そしてその背景にある個性と人生は、
ただのエクスペンダブルズ(使い捨ての乗り物)とは違う、
というメッセージを強く打ち出している。
主題はその辺りにあるので、
敵キャラはクリーパーを怒らせるという、
最低限の役割さえ果たせれば、
銭形のとっつぁん、
とか、
ドロンボー一味程度の、
ゆるキャラ記号でも成立する、
なのでマーク・ラファロは小指を立てて、
唄いまくる、
そんな逆境にもまれながら、
遺伝子、個性、尊厳—それらが交錯する中で「ミッキー17」がどのように自らの道を切り開くのか、
そのプロセスに観客は引き込まれていく・・・いかない?・・・
ハレルヤ
クセ強系ディストピア映画
物凄く人を選ぶ作品。私はわりと好きでした。
ビジュアル、設定、中盤までの展開はテンポも良く100点満点。
ただし、後半差し掛かってからのどんちゃん騒ぎはあまり好みではありませんでした。
もうなんでもありの展開なので、どういうスタンスで見るべきか決めかねているうちにエンディングを迎えてしまった…というのが本音。
導入がめちゃくちゃクセ強い割に、ラストは薄味に思ちゃったというのも物足りない。
人命が極端に軽視されたディストピアSFながら、現実世界の延長線上にありそうな雰囲気は素晴らしかったです。
しかもこのダークな舞台設定をシニカルにジョーク満載で描くのは作画ポン・ジュノと言ったところ。
画面のざらついた質感や、どこかレトロフューチャーな雰囲気は「12モンキーズ」などを連想させるものがありました。
中盤までのストーリー展開は、「月に囚われた男」や「6デイズ」なんかにも近い。
やりたい事は分かる。
特に後半の独特の展開はポン・ジュノらしい血みどろの展開が効いてるんだが。
肝心のこの部分が滑っている感じがしてしまった。
パラサイトのラストで起きたマジックが今回は感じられなかった。理由はわからないが、冷めた目で見ている自分がいました。
どうもポン・ジュノの作家性と、本作の相性がそもそも合わないのではないだろうか?そんな事を勘繰ってしまいます。
題材が面白いだけに期待値を下回る出来で残念。
一本の映画としての評価をパラサイトを100点とした場合、本作は60点に届くか届かないか。そんな感じ。
テーマの深掘りがもっとなされ、後半の展開が滑らなかったらもっと高得点になっていたと思う。
期待値高かっただけに残念。
それと最後に、クリーチャーがめちゃ可愛かったのであれはグッズ化してほしいです。
正直少し残念な作品
ポン・ジュノ監督、驚きのパワーアップ
映画オタクが作ったと思われる社会派SF映画
原作は読まずに映画を見てきました。ストーリーの後半が面白くて、時間が短く感じられます。カップルのいちゃつくシーンが1つの伏線になっていたり、二択スイッチが登場したり、丁寧に作られた映画だと思いました。この監督、映画オタクなんだろうなと思うシーンがいろいろ出てきます。クリーパーは「デューン」を彷彿とさせるし、クリーパーとの会話は「メッセージ」のようだし、リプリントしてできたクローンが突然変異体で、「ジキルとハイド」のようだったり、ヒッチコックっぽいシーンがあったり、いろいろな発見があり、ストーリー以外にも面白い見どころがありました。
プロジェクトリーダーのマーシャルは、靴の裏にひっついたガムのような胡散臭さ満載で、いつの時代もこういう奴がしゃしゃり出て、世の中仕切って、またこういうのに騙されていいように使われているのが大勢いて.. 皮肉が伝わってきます。
クローン、体制と反体制、新型ウイルス、最先端技術等、面白いテーマを扱っています。でもブラックユーモアでうまく包んで重苦しさは無し。ナーシャがいなけりゃ、暗いディストピア映画で終わっていたと思うので、ナーシャがいてくれて良かったです。ロバート・パティンソンの演技は素晴らしかった。
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