ミッキー17のレビュー・感想・評価
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面白くなりそうでならない映画
一言で感想を言うと、上でタイトルにした「面白くなりそうでならない映画」っていう言い方がしっくり来る。
登場人物は多めだけど、キャラは立ってる。
でも、特に目立った活躍はなく、ただ物語を進めるパーツとしての存在。
面白そうな展開はある。
でも、想定内に着地する。
最後まで、「『フリ』は多いけど『落ちてない』」って感じ。
もっとブラックで良かったのに、ハリウッド用に少し分かりやすくしたことが原因なのか、毒気がジェネリック化された感じ。
搾取側のリーダー(マーク・ラファロ)を、ただのバカに描いたせいで、お話そのものがバカっぽく見えてしまった、ってのもある。
確かに「ナウシカ味」は否定できないし、最後までなんだかスッキリと観れなかった。
ちょっと残念
何時に見るか。それが問題だ
うーん、歯切れが悪い
長い
ヒューマンコピー?の限界
コピー人間は美人にモテモテ
白人の主役と悪役、黒人のヒロイン、アジア人の脇役、レズビアンもいて多様性を一生懸命アピールしている今どきの作りだけど、企業のDEI撤廃で多分2年後には古い作りになってると思う。
お話は現代の問題である搾取と格差社会を取り入れたSFで、星新一か藤子F不二雄の短編を長編にしたような生活感ある少し不思議な物語。
全体として楽しめたんだけど、センス・オブ・ワンダーはなく、コメディ調で予定調和な展開。
コピー人間の苦悩や葛藤を描いて、反乱のカタルシスを期待してたけど、ロバート・パティンソンだからか美人にモテモテ。それに自分で選んだエクスペンダブルで、契約書の説明通りに何度も死ぬことになぜか怒り狂い反乱、それがなんか都合よく展開していくから、心に残るものが無かった。
コピー人間としての予想外の副産物、例えば人の心が読めるとか、未来が見えるとか、逆に精神疾患に苦しむとか、そういう要素があれば少しは物語に振れ幅が出ていたと思う。
半年もすれば忘れてしまいそうな作品だけど、暇つぶし程度には楽しめます。
ヴィオレッタ
赤いボタンで失うもの、赤いボタンで得られるもの
宇宙開拓時代のSF映画でありながら、社会の階層や科学と倫理、人を人たらしめるものは何か、などいくつものテーマが込められた作品。重厚な作品ではあるものの、エンタメ作品としても一流で、軽快なテンポの作品として仕上げたその手腕は見事。
王蟲を思わせる異性の生物クリーパーは悍ましい生物を思わせる作品ながら、最後には愛おしくも感じられるのもよい。
赤いボタンが象徴的で、ミッキーはいろいろな局面でそれを押すことで人生を進めていきます。
強烈に突き抜けた何かこそなかったですが、見やすいのに考えることも多い一作でした。
エンタメとしてはいいと思います
エンタメとしてはこの重苦しい題材をテンポ良くブラックかつユーモアもあり
楽しく観れました。
ただテーマはもう一歩踏み込めた気がするのと後半方向性がやや
ブレブレだった気がするって感じで現地生物が実は…みたいなのは
ギリいいんですが、展開が見え見えで宇宙船の内部闘争だったり
その元凶がかなり薄っぺらだったり、何であの溶鉱炉みたいな所で
延々とやってんの?等々…惜しかったかなと言う感じ。
海外で興行も評価もイマイチなのはまぁ何となく分からんでもないと
言う気もします。
好き嫌い分かれそう
Have a nice death !
SFの意匠をしたパラサイトという感じで結構楽しめました。シニカルさと社会性をふんだんにまぶしたヒューマンドラマといった趣きです。
ミッキー18の変異が少し強すぎるかなと思ったのですが、ポン・ジュノは敢えてそうすることで、本来あるはずのミッキー・バーンズを取り戻したかったのかもしれません。
トニ・コレット、マーク・ラファロ、スティーブン・ユアンといった実力派俳優がオーバーアクションを嬉々として演じていて楽しかったです。
マーシャルは完全にトラン◯大統領のパロディですよね。尊大で芝居掛かった喋り方で、宇宙空間を制するみたいな物言いには笑ってしました。現実の移民排除政策も結局自分達も移民だろというアイロニー。
カイ役のアナマリア・ヴァルトロメイは「あのこと」の彼女ですね。優秀なDNAを残すための候補って皮肉なキャスティングは、前作を意識してのことでしょうか?(深読みしすぎかな)
自動翻訳機開発のドロシー役 パッツィ・フェランは「ファイアーブランド」でメアリー王女やってた方ですね。スペインの女優さんですが英語作品でも頑張ってます。
マジ?「ナウシカ、王蟲見たことありません。偶然。」とか「オマージュ」とか絶対言わせない!クリエイターとして恥ずかしくない?話の展開も普通すぎ。マーク・ラファロとトニ・コレットの怪演も通常運転。
グルーピーがキモい
ポンジュノ監督の前作「パラサイト」が傑作だったため、期待値を高くして観賞。結果、パラサイトを観た時の衝撃まで至らず。「佳作」でした。
佳作の理由はやはり使い古されたSFのモチーフの組み合わせに既視感を感じた点です。最後は『メッセージ』や『砂の惑星』『風の谷のナウシカ』がちらつきました。複製の話ももう少し早く登場させ、17と18がもっと絡む展開があってもいいのかなと思いました。あとヒロイン役はもうちょっと華のある人がよかったかな、と。
とはいえポンジュノ監督特有の現代社会を揶揄するような考えが映画に通底しており、飽きずにみられました。
主演で二役をこなしたバンティント、敵役のマークはさすがの演技でした。
SFは偉大な作品が多すぎて、なかなかハードルが高いので今回は辛口ですが、十分楽しめました。2回目はないけど。
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