ミッキー17のレビュー・感想・評価
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あれになら、ありそう。
面白かった。
死んでも何度も蘇って仕事させられる、セドリック・ディゴリーの映画。
という知識しかなく鑑賞。
想像ではずーっと穴とか掘らされてる、なんかの罰的な感じで、同じことをさせられてる人がたくさんいるるのかと思ってたら全然違った……。
ホラー、もしくは暗い話かと思ってたらSFコメディっぼい感じで、笑えるとは思ってなかったから意外と楽しめた。
とは言え、けっこうありがちなキャラクター設定で、わかりやすくて大げさで少々冷めるのも確か。
役者さんは振り切って演じているけれど、きっとこうなるだろうな、やっぱり。の展開。
先住生物はキモかわいい。
連れはまんまオームだって言ってたけど、わたしには監督が言うように子犬に思えた。
この生物に関する展開も、きっとこうなるだろうな、やっぱり。な展開。
俳優は知ってる人ばかりでけっこう豪華。
特にウォーキング・デッドのグレンに会えたのがうれしかった。
主演のロバート・パティンソンは性格の違うキャラクターの演じ分けや死にそうになる際の演技は素晴らしかった。
たまにびっくりするくらい痛そうな描写や
かなり過激な性的表現もでてくるけど全年齢対象なのね……。子どもには見せちゃダメ。初デートにもオススメしない。
日本ではSF映画らしい実写SF映画はないし、こんな映画は撮れないだろうなと思ったけど、考えてみたら「あ、世にも奇妙な物語にならありそうな話だな」と思った。
ストーリー展開がねぇ。
ミッキー18はミッキー17の夢をみるか
ここ最近、忙しく映画だけ観て記録を全くつけておらず。
ポンジュの監督はパラサイトでアカデミー賞もとった世界的にとても有名なアジア人監督。日本からもそんな人が出てほしいと思う今日この頃。
ロバートパティンソン演じるミッキーが崖の下で死を覚悟するシーンからはじまる本作。パラサイトのようなダークな部分もありつつ、コミカルさも取り入れながら話は進んでいく。
ミッキー17、ミッキー18それぞれ同じ記憶を植え付けられているにもかかわらずなぜか性格や考え方が違う。クローンは倫理的にどうなのか毎回議論になるが、人間に限らず動物には必ず感情があるもので、その場面に遭遇した時にどう考えどう行動するかそれぞれやし、同じ自分という人間やったとしてもその時の感情で行動を変えることもあるだろう。今日の自分は昨日の自分の行動の積み重ねで、日々選択の連続。天気と同じでその日によって様子が変わる。同じものを生み出すって無理があるのでは?など考えながら観ていた。何言ってんねんって感じで自分でも言語化するのが難しい😅
評価が分かれるとは思うが私は映画の雰囲気も含め、結構好きな作品やった。哲学に興味がある人は結構好きやと思います。ただ、グロいので苦手な人は要注意!
クリーパーがキモカワ🩷
イメージとは異なる
ミッキー17、予告編を見た時は死に戻りを活かして逆境を覆していくストーリーだと予測していたが、本編では良くも悪くも期待を裏切られたと感じました。ネタバレになるがミッキーが重複して共闘(?)していくのは良いんだけど、もう少し17の成長シーンや見せ場的なのは欲しいと感じた、、
18の方は凶暴なものの17と行動するうちに次第に優しさや思考力が向上していく主人公らしいシーンが多くなっていったのでそこは王道で好きです。全体の脚本は面白いと感じたので迷ってるなら見に行こう。(後半の間延び感は正直少しあった)
ポンジュノ監督によるSF映画と現実のアップデート
「パラサイト半地下の家族」をはじめ数々の作品で格差とそれに抗う人々の物語を世に送り出してきたポンジュノ監督の本格的SF作品とだけあって、近未来ならではの格差が描かれていた。
だが、そのこだわりの世界観は複雑。自分のコピーを作る3Dプリンター技術、同時に2人が存在してはいけないルール、謎の宇宙生物、これらのキーとなる要素をそれぞれ分からせるために全体を通して情報量が多い印象だった。
「ミッキー17」というタイトルは17番目のミッキーと言う意味で、主人公であるミッキー17は危険な人体実験のために抗うことなく16回も殺されコピーされてきた。同情はするものの魅力に欠ける主人公、そして設定を分からせるための説明的なアプローチにより、序盤はとにかくテンポが悪く長く感じられた。
物語の主軸構造が明確になるのは後半になってから。やや遅すぎるのではないかと思ったが、一気に畳み掛ける怒涛の展開は圧巻だった。
本作品を語る上で比較したいのが「スターシップトゥルーパーズ」である。地球軍が巨大昆虫が巣食う惑星で死闘を繰り広げる物語。この作品において巨大昆虫は駆逐するべき完全な悪として描かれる。そもそも昆虫に感情などないのだが、繁殖の為の本能で生きているので人を襲う、だから征服する、という短絡的思考の物語を受け入れて胸を熱くしながら楽しんだ記憶がある。
「ミッキー17」にもこの短絡的思考を持ったリーダーが登場する。独裁的なこの男と実は知性を持っていた異生物の対比が、この作品の肝。いまこの時代において私たちは価値観をアップデートしなければならない。征服ではなく共存の道をポンジュノ監督は描いた。
人類と非人類の共存をテーマにした作品の代表作と言えば「風の谷のナウシカ」が挙げられる。アニメ版ではナウシカと王蟲の触れ合いによって共存の道が開かれる。
「ミッキー17」に登場する宇宙生物はこの王蟲をモチーフにしたのではないかと思われる。ルックスが似ているだけでなく、ラストの展開も「風の谷のナウシカ」そのものだった。だが決して悪い意味ではない。クライマックスにアレを持った来たことに驚きと興奮を覚えた。
本作の異質なキャラクターとして、ナターシャとミッキー18の2人が挙げられる。この2人の存在が本作の魅力を格段に上げている印象を受けた。ナターシャはただの恋人として登場するが、物語が進むに従って正義感と慈愛の心、そしてリーダーシップを持ち合わせた人物であることが分かってくる。主人公の恋人だからと言って、助けられるヒロインではない。ここにもアップデートが見られる。
ミッキー18は凶暴な一面を持つ。作品ではコピーをする度に人格が微妙に異なることが語られるが、この設定がとても良かった。私は人間とは多面的な存在であると思っている。タイミングや環境によって人は異なる人格を出す、そんな人間そのものの奥深さを落とし込んだ設定に引き込まれた。
そしてこの真逆の性格を持つ17と18を見事に演じたロバートパティンソンが本当に素晴らしかった。相容れなかった2人はやがて共に戦う。ここにも対立から共存へと言うメッセージが込められている。
現実世界では格差と分断が進む。ポンジュノ監督がこのSF作品にこめたメタファーを感じ取りながら鑑賞することをオススメしたい。
思ってたのとは違う展開だったけど
2025年劇場鑑賞108本目。
エンドロール後映像無し。
ポスターの印象で最後ミッキー軍団がレミングスかのようにバンバン死にながら反乱するのかなと思っていたらそうでもなかったのですが、その方が良かったと思います。
自分も高校生くらいの時に自分の記憶をコピーしたクローンがいて、自分が死んでもそっちのクローンは元の記憶があるから死んだことにならないかもしれないけど、元の方はそこで記憶が終わるのでやっぱり死んでいるのではないか、と考えて、じゃあ過去の自分は未来の自分と同一という保証がなければ常に死んでいるのと同じではないのか、と考えて怖くなりました。伝わりますかね?
そこら辺がループものと違うところだよな、と思います。主演のロバート・パティンソン、バットマンの時はこんな線の細いイケメンバットマンってピンとこないなぁ、という印象でしたが、この映画だとホアキン・フェニックスみがつええトッポイ兄ちゃんだなぁ、という印象です。
マーク・ラファロはアホが権力持っちゃうとこうなるというのを見事に演じていて良かったですね。ヒロインは主人公にとってちょっと都合良すぎな女だなぁと思いました。
絶対にこの監督はナウシカを見てるだろ😛
同一人物の二重存在とは
人間か複製されて同じ空間に存在してしまうと
どんな気持ちになるのか。Mickey17とMicky18の会話
が興味深かったです。いちどMickey18を認識すると次に再生されるMickey19は自分の再生ではなく、Micky18の生まれ変わりになってしまう。みたいな感覚がかなり心に残りました。映画はSFで未来のストーリーなのになぜか、
とても今現在っぽく感じました。登場人物のキャラクターがそう思わせるのかクローン技術がもう実現可能な所まで来ているのか、
多分そう遠くない未来に同じ様な状況が起こり得るのでは
ないかと自然に思わせてしまう、ポン.ジュノ監督の腕が
凄いんだなと思います。ハリウッド作品だからなのか
アジア人の配役あったっけ。入れて欲しかったです。
観た後にクローン技術について興味が湧き、自分のクローンについて、じっくり考えてみたくなりました。
演技力がさすが
オウムは頂けないかな…
ポン・ジュノ監督の「パラサイト 半地下の家族」は韓国が抱える格差社会をシニカルに描いた作品として面白く観賞しましたが、今回の「ミッキー17」は正直ついていけなかったです。
それまでのアメリカの現状を描いた作品のようで、大統領選でトランプ氏と戦ったカマラ・ハリス氏をナーシャを演じるナオミ・アッキー氏に重ねて観ていました。
「風の谷のナウシカ」の影響のあったのでオウムとは違うクリーパーが観たかったです。
それなので感情移入はイマイチでした。
しかし観て損はナシです。
ロバート・パティンソンが二人いたら、そりゃ楽しいわな
第2の主役はマーク・ラファロさんでしょ。
つまらん
惜しい映画
テンポ良くて飽きずに見れましたが、主人公が最後まで流され系だったのと、プリント装置を上手く扱いきれてなかったところがマイナスでした。
個人的に主人公が成長して何かを成し遂げる系の作品が好きなので、この作品からそう言うカタルシスを得られ無かったのが残念です。
17番は最後まで流され系でした。彼は幼少期のトラウマを克服することも、流され系をやめて主体性を取り戻すこともなく、人間プリント装置が良いのか悪いのか、それを決めることも結局黒人の彼女任せでした。
この作品の独特のテーマ「記憶も肉体も自分と同じ人間が存在したら、それは自分なのか?他人なのか」という問いに関しては、少しだけ触れたものの、匂いを嗅ぐ程度で終わってしまいました。これも非常に残念な点です。
ここに関して印象的なシーンがありました。18番に17番が殺されそうになった時「なぜ今更死ぬのを躊躇う?」という18番の問いに対して、17番が「目の前に自分と同じ人間が居て、死ぬのが怖くなった」といったようなことを言ってました。これはつまり、「たとえ記憶が保存されていても、プリントされた人間は(ここでは18号が)自分ではない」と17番がはっきり回答したことになります。でもこのテーマに関する話題はそこで終わってしまいました。ここに関して17番が深掘りをしていけば作品独特の面白さが出るのにな…と思いました。
例えば、自分と記憶レンガの両方が危険に瀕したとき、守るべきは記憶レンガなのか、自分なのか?18番は自分と同じ記憶から生まれたはずなのに何故性格がかけ離れているのか?二人の記憶を同時アップロードしたら同期エラーみたいなことが起きるのか?記憶レンガは改変出来るのか?改変記憶レンガを使って自分の意のままに他人を操れるのか?人間プリント装置でプリントした自分が自分でない他人なら、他にも複製を用意して支配したらどうなるのか?など、いろんな独特の展開が出来たと思います。
しかし、17番が唯一主体的に行なったのは
言語を解する王蟲との外交交渉で、黒人の彼女に”秘密の”暗号を送って、王蟲の子供を救っただけでした。これは彼が機転を効かせた描写ではありますが、彼が何か成長したとか、プリント装置の是非に答えを出したとか、そういったものではありませんでした。
また後半、プリント装置と関係ない方向にばかり話が進んで、しかもそれがありきたりで凡庸なのが良くないと思います。
「18番がキレてトランプ殺しに行くのを阻止する」「借金取りに脅された昔の仲間に拷問されかけて、逃げる」「戦争を回避して、和平する」「前線にノコノコ出て行ったトランプは死ぬ」とかある程度予想がつく展開で、プリント装置と関係ない展開が最後まで続くので、作品の独特な部分が活かせておらず惜しいなと思います。
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