「グロと シュール」ミッキー17 映画イノッチさんの映画レビュー(感想・評価)
グロと シュール
かつて動物でクローンが成功した News が、世間を騒がせた頃、
人間のクローンを複製するのは、道義に反するとか
神への冒涜だ!といった言葉が飛び交っていた
今は、おとなしくなったのは、影で進めているからなのだろうか
そもそも全知全能の神なんて、存在しない!というか、存在する証拠が見つからない
だって、人類が行ってきたジェノサイドは、ホロコーストだけではないからだ
今も形を変え、DS達があからさまに人類削減計画を実行中だし
そんなシリアルキラーを生み出したのも神
つまり失敗作を世に送り出したのだから、全能であるはずはない
彼等に大した罰も与えず、のうのうと生きていくことを許しているのも神だ
人間プリントアウトの機器を発明し利用する人がいても
それは無能な神のせいであって、冒涜でも何でもないと思う。
ナーシャはミッキーが2人(マルティプル)になったことに、
動揺もせず、即座に3Pを提案するシーンには笑ってしまった。
さらにカイも!! ミッキーの「1人をちょうだい!」と・・・
土壇場での女性の底力を見せつけられた気がした
それにしても、ミッキーはモテるね
イルファがソースを作ることしか頭になく
クリーパーの尻尾を切り刻んでミキサーにかけるシーンは、狂気そのもの
命の危険を顧みない食への追求心に、女性の怖さも感じた
勿論、男である議員のあの行動も思考も糞でしかないけれどね
クリーパーに関しては
①デザインが面白かった(目は馬に似ていた)
ただ、クロワッサンやナウシカの王蟲をモデルにしたらしいということには驚いた
②惑星には動植物のいない中、何を食べて生きているのだろう
③赤ちゃんクリーパーの声を猛吹雪の中、聞きつけるなんて凄い聴力
④結局、ミッキーの名前を知っていた理由は?? 続編への伏線?
全編を通して、グロと シュールが際立つ作品でした
無能な議員への嘲りも風刺として入っていたのでしょうね
