劇場公開日 2025年3月28日

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「ハリウッドはオワコンなのか」ミッキー17 たあちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ハリウッドはオワコンなのか

2025年4月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

単純

「パラサイト 半地下の家族」でカンヌとアカデミー両方の最高賞を獲ったポン・ジュノ監督の最新作でスルー出来ずに公開初日に行ったのだがちょっと肩透かしを食らった。借金取りから逃れるため惑星開拓団に何度でも生まれ変われる使い捨て労働者(エクスペンダブル)として雇用契約を結んだミッキーの17回目の人生をメインに描くのだけれど死亡をよく確認しないで18人目をコピーしちゃったものだからさあたいへんという早川文庫SFが原作のブラックコメディーである。原作の「ミッキー7」に対して映画は使い捨て非道ぶりを増し増しにして10回多くプリント、MRIのような人間コピー機からミッキーの身体が一回「ガクン」と少し引っ込んでから出てくる演出が良かった。主人公を演じるのが「ザ・バットマン」のロバート・パティンソンでこの設定は面白くならないわけがないのだが、悲しいかなステレオタイプのハリウッド色に染められてしまい真実味の無いエイリアンパロディに終わってしまった。特に開拓団長とその奥さんがカリカチュアライズされすぎていて無残。惑星の「原住民」イモムシのようなクリーパーはナウシカのオーム親子のエピソードそのまんまで巨額SFXの無駄遣い死屍累々。背景の膨大なCGの中に時々リアルがぶつかってくる描写もあまりにあざとかった。

たあちゃん
トミーさんのコメント
2025年4月17日

共感&コメントありがとうございます。
リュックベッソンの有様をそう表現した文章を見ました。明らかにポンジュノ監督もやる気が感じられなかったですね。

トミー
トミーさんのコメント
2025年4月16日

星間レベルに、格差テーマを持ってきてもなんか現実味が感じられなかったですね。

トミー
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