「これは、ひょっとすると愛の物語?!」ミッキー17 Mr.C.B.2さんの映画レビュー(感想・評価)
これは、ひょっとすると愛の物語?!
4月7日(月)
「片思い世界」と天秤して、来週からは大きなスクリーンでの上映が無くなりそうな「ミッキー17」を優先して新宿ピカデリーで。
原作未読。ポン・ジュノの「パラサイト 半地下の家族」も未見(わざと)。今年も「教皇選挙」を先に観ていれば「アノーラ」観なかったかも。
借金で負債を作ったミッキー(ロバート・パティンソン)は、エクスペンダブルズ(使い捨て)契約して4年半の宇宙船の旅で移住する惑星ニブルヘイムに着く。元議員のマーシャル(マーク・ラファロ)は、
妻(トニ・コレット)と共に移住団を率いて、絶対権力者として君臨している。(ちょっとトランプみたい。この二人は怪演!)
契約で死ぬ度に何度も肉体をリプリントされ、記憶を注入されて生まれ代わるミッキー。到着時にはミッキー17になっていた。
氷河の穴に落ち、クリーパーに助けられ宇宙船に戻ると死んだと思われて18が作られていた。同じ肉体と記憶を持ちながら、性格は違う17と18。結局二人は協力して、宇宙船を取り囲むクリーパーの群れを抹殺しようとするマーシャルを倒し、民主的な組織を移住惑星に創造する。
惑星の先住生物クリーパーは「ナウシカ」オウムか。ポン・ジュノは宮﨑駿が好きらしい。
B級SF映画と言っちゃあそれまでだが、生きる事、死ぬ事を考えるより、ブラックな笑いを含んだSFコメディかな。
ナーシャ(ナオミ・アッキー)はミッキーを(17も18も)愛している。ミッキー17もナーシャを愛し、ナーシャとHしているミッキー18にヤキモチ妬いている。マーシャルだって妻を愛しているし、カイ(アナマリア・バルトロメイ!美女、推しだな)は女性を愛している。
ママ(女王?)クリーパーの子たちへの愛。ナーシャだって必死でクリーパーの子を助けようとする。
ひょっとするとポン・ジュノが描きたかったのは愛の物語か?
おまけ
結構笑えるところもあるのだが、中だるみもあって137分は長い。もう20〜30分位上手く編集してあれば良かった。
ミッキーが押すボタンが、いつもどれも赤いのは何故だ!?