「主人公の悲哀と勇気」ミッキー17 てつさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公の悲哀と勇気
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再生可能装置で何度も実験台にさせられる悲哀とともに、死んだと思っていた前代が生きていて、2代共存となり、どちらかの生存が脅かされる展開では、臓器提供のための生命体の意義を問う『私を離さないで』とも共通する思いをもった。
怪物がたまたま主人公の命を助け、権力者から攻撃の対象となり、群れと対峙する様は、『風の谷のナウシカ』そのものであった。
弱い立場だった主人公が、怪物の助けを得て、捨て身で権力者を打ち負かす結末は爽快であり、自分自身が身近な集団で対峙している問題に関して勇気を得るものであった。
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