「映画オタクが作ったと思われる社会派SF映画」ミッキー17 sunbeams72さんの映画レビュー(感想・評価)
映画オタクが作ったと思われる社会派SF映画
原作は読まずに映画を見てきました。ストーリーの後半が面白くて、時間が短く感じられます。カップルのいちゃつくシーンが1つの伏線になっていたり、二択スイッチが登場したり、丁寧に作られた映画だと思いました。この監督、映画オタクなんだろうなと思うシーンがいろいろ出てきます。クリーパーは「デューン」を彷彿とさせるし、クリーパーとの会話は「メッセージ」のようだし、リプリントしてできたクローンが突然変異体で、「ジキルとハイド」のようだったり、ヒッチコックっぽいシーンがあったり、いろいろな発見があり、ストーリー以外にも面白い見どころがありました。
プロジェクトリーダーのマーシャルは、靴の裏にひっついたガムのような胡散臭さ満載で、いつの時代もこういう奴がしゃしゃり出て、世の中仕切って、またこういうのに騙されていいように使われているのが大勢いて.. 皮肉が伝わってきます。
クローン、体制と反体制、新型ウイルス、最先端技術等、面白いテーマを扱っています。でもブラックユーモアでうまく包んで重苦しさは無し。ナーシャがいなけりゃ、暗いディストピア映画で終わっていたと思うので、ナーシャがいてくれて良かったです。ロバート・パティンソンの演技は素晴らしかった。
コメントする