「「午後のロードショー」にピッタリ!?」ミッキー17 LittleTitanさんの映画レビュー(感想・評価)
「午後のロードショー」にピッタリ!?
2019年の「パラサイト」は不安になるほど前評判が高過ぎたが、どんな宣伝文句より本編の方が面白かった。しかし本作は、残念ながらCMやtrailerを観た時以上のワクワクが本編に無かった。
主人公の境遇は同情に値するので、彼を応援できれば辛い137分ではない。身分は最下層でも、非モテじゃないのは救いかも。ただ、設定や配役から感じる風刺は既視感だらけで、既存の映画の典型を破れておれず、SFとしても目新しさはない。ただ、数年後にテレ東の「午後のロードショー」で繰り返し流されたら、何の予備知識も無い若者が、Boy meets Girlモノの一種としてハマる可能性はある。
ポン・ジュノ監督は、Snowpiercerを映画にもドラマにもしており、極寒のdystopiaに拘りがあるのかもしれない。実は、地球はどんどん寒冷化し、再度氷河期が訪れるかもしれないと一部の気象学者が警告している時代もあった。「2001夜物語 」「宗像教授」で著名な星野之宣氏も、1970年代には人類が氷河期に襲われるSF漫画を複数描いている。ただ地球温暖化を否定し難い現代に於いて、凍えそうなdystopia設定は雪国住まいの自分にさえピンと来ない。
王蟲(@ナウシカ)っぽくも砂虫(@Dune)っぽくもあるCreepersは、本作の特徴の1つかもしれないが、あの生物1種しかいないのは奇妙。彼等の餌は何? 一面の雪には植物も無い。土壌動物を食べているのかもしれないが、もう2,3種あの惑星固有の生物が登場した方が、現実味があるかも。
