劇場公開日 2025年3月28日

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「監督の個性が強すぎるのか」ミッキー17 ihatakaeightさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0監督の個性が強すぎるのか

2025年3月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

「パラサイト」のポン・ジュノ監督が科学技術により何度も生まれ変われる男を描いたブラックユーモアSF。

SFというよりブラックユーモアを観る心構えで鑑賞した方が良い。冒頭から宇宙移民団の危険な仕事に投入され、17回も復活するに至る様は不快感に感じた、と言うのが最初の数十分間の感想。
本作のSFブラックユーモア的理不尽さの展開の仕方は、星新一的というよりも昔のダウンタウン的不適切コントを思い出す。紙一重のユーモアがこれでもかと展開される。この監督はギリギリの線、不適切&ブラックユーモアの線を攻めるのが好きなのだろう。また監督の個性が強すぎるのか、本作はハリウッド映画というよりも韓国映画のように感じた。特に登場人物の立ち回りやキャラ設定は韓国映画と紐づく既視感を覚えた。

キャストは、ロバート・パティンソンのミッキー17はこれ以上ない適役だ。同じ時間軸で何度も生まれ変わる人格を演じるのは難しい。ずっと観ていられた。

この映画は好き嫌いは出るかもしれません。尺はちょっと長く感じますが、ポン・ジュノ節バッチリで、エンタメ性とクオリティは高いので気軽に見ていただけると思います。

ihatakaeight
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