「冒頭のシーンがいちばんカッコいい」ミッキー17 ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
冒頭のシーンがいちばんカッコいい
使い捨て人間:エクスペンダブルという設定が面白く、予告を観て惹かれていた作品。
ニフルヘイムという星への植民計画を実現するために、
契約書もよく読まずにエクスペンダブルになるミッキーが後悔しながらも
何度も何度も死んでは人体プリンティングで蘇り、ウイルスからワクチンを開発し、
住めるようにするという、何とも体を張った役割だし、観ているだけでも痛々しい仕事だ。
それに言わずもがな倫理観もぶっ飛んでいるため、みるに耐えない人もきっといると思う。
しかしながら、ミッキーのモノローグが実に面白くて、前半はかなり笑えるシーンも多いことから、
エンタメとしてきちんと成立していると感じた。
上述だけでもSFてんこ盛りだが、
やはりクリーパーというナウシカの王蟲を彷彿とさせる造形の先住生物が出てくると
俄然戦闘の期待をしてしまったのだが、この王蟲は知性があって、ちゃんと人間とコミュニケーションがとれる。
優しい性格であり共存・共生ができることは間違いないのだが、
植民団のリーダーとその妻によって戦う状況となるも、ミッキー17・18により共存・共生関係が維持されるのが
本作のクライマックス。
ミッキーが2人になるという捻り方によって、ストーリーに変化が生まれ、
虐げられている節もあったエクスペンダブルが反撃していくのが見どころ。
俳優陣もミッキー・バーンズを演じたロバート・パティンソン始め、
ナオミ・アッキー、マーク・ラファロ、トニ・コレットと非常にコミカル且つ少し怖い面もしっかり演じていて
存分に楽しませてもらった。
特にアナマリア・バルトロメイが魅力的だった。『あのこと』の主役を演じた俳優。
率直に言って137分は長かったと感じた。
もう少しコンパクトでよかった気がする。
コミカルさシニカルさにも通じていて、複雑な感情になる映画だった(笑)
パンフレットはまだ未読だが、内容が充実しているっぽいので読むのが楽しみ。
ご指摘の二人のミッキーは私的には良かったんですけどね。あえて正確にいうと 丁寧に描きすぎでした。
アカデミー監督だからこそできるワザ。 でも 私はもっと編集して欲しかったです。娯楽で観てるだけなので
返信お気遣いありがとうございました😊