「面白かった」チャレンジャーズ ツネさんの映画レビュー(感想・評価)
面白かった
・タイトルから成りあがっていく話なのかなぁって思ったら全然ちがった。加齢とケガ?で落ち目のプロテニスプレーヤーの夫と試合中のケガでプロをあきらめた妻。そして夫と十代の時に仲の良かったが結婚前の妻と妻の元恋人でうだつの上がらないテニスプレーヤーの男の三人の痴情のもつれ話だったので驚いた。チャレンジャーが大会の名前?だった。
・最終的に妻が夫の再起を賭けて挑ませた大会で、引退を決意させてしまったように見えた。ああいう言いたくても言えない感覚の苦しさってあるよなぁってしみじみ思った。そして負けたら別れると宣言して、何とか気持ちを取り戻してほしいと願っているのがあれだけ強気で生きてきただけに痛々しかった。決勝で元恋人の男と闘う事になって気が動転しているのもあるだろうと、とにかく邪険にしていたのに最終的に目が死んでしまった夫に負けてくれと頼みに行ったのも若い時に憧れの存在であっただけにまた痛々しかった。ただ負けてくれと頼むが通るわけもなく男は抱かせてくれと言って妻も受け入れてる。あれは夫のためか、自分の苦しさを誤魔化すためか。そして試合。元恋人の男は嘘くさくなく負けるための試合なのに怒りをあらわにしたり何を考えているのかわからないままで妻は始終不安そうで、夫は淡々と試合をしているように見えた。その後半で、男が妻と寝たんだというサインを送る。昔、言葉にしないで彼女とやったのか教えてくれと言われて男がやった夫の癖であるサーブの前にラケットにボールを沿える?サイン。そこから、消えかけていた夫の感情が爆発して勝ちたいという感情を取り戻したように見えて十代の時の情熱って凄いかもって思った。そして、激しい撃ち合いのシーンも地中からのアングルとかボールにカメラをつけていたのかと思えるようなアングルとかで見ごたえがあった。そして、最後の最後、どっちが勝つのかと思ったら、ネット際でジャンプショットを狙った末、二人が抱き合うとラストの意外性にぐっと来た。それを見て妻が何で叫んでたんだろうと思ったけど、その前の打ち合いの迫力に何かを感じたのだなぁと今思った。個人的に男女の機微は全然わからないけど、十分楽しめた。
アマプラで観たのもあってか字幕がみづらかった。主に髪型で昔か今かを判断していたけど、妻と元恋人の髪型が今と似てる時があってその辺りがややこしかった。
