「新しい三角関係のカタチ!間違いなくゼンデイヤの代表作!!」チャレンジャーズ ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
新しい三角関係のカタチ!間違いなくゼンデイヤの代表作!!
思わぬ怪我でプレイヤーからコーチになったタシ(ゼンデイヤ)と
夫婦である超一流テニスプレーヤーアート(マイク・ファイスト)、
アートと幼馴染みのテニスプレーヤーパトリック(ジョシュ・オコナー)による
テニスを軸とした三角関係を描いた作品と捉えました。
三角関係はタシと男たちのみならず、アートとパトリックもそうだと思いました。
冒頭のタシとの3人でのキスシーンからのいつの間にか男2人での長いキスシーンだったり
ふたりの幼い頃の恥ずかしいエピソードだったり、チュロスを2人で一緒に食べるシーンだったり、
サウナで一緒に入ることになってしまったシーンとこれでもか!と2人の関係性の強さを表現したシーンを見せつけられます。
タシは男2人を振り回しているようでいて、アートとパトリックの関係性が羨ましかったりもするのかなと
思いましたね。
この作品って本当にタシが主人公と言っていいのだろうか、、、3人とも主人公では?と思いながら観ていました。
3人の関係性を冒頭のテニス大会のシーン(現在)から、過去に行ったり現在に戻ったりすることで
多層的に浮かび上がらせてからの
ラストシーン。スマッシュするかと思いきやネットを飛び越し抱き合う2人に納得してしまいました。
久々に「やられた!」と感じたラストでした。
こうきたか、、、と。これは読めていませんでしたし、納得感があってシビれる終い方でした。
音楽もほぼテクノが鳴っていて、映画自体、気分が高揚するつくりになっていることから
非常にマッチしていましたね。カッコよかったです。
それからテニスの試合シーンのカメラワーク、特にボールの飛び方や突然プレーヤー視点になったりと
映画における新たなチャレンジも感じました。
それにしてもゼンデイヤの演技がすごい!表情や目の演技が迫力ありました!
間違いなく彼女の代表作になったのではと思います。
この映画はスクリーンで観たかった!それだけが心残りです。