「素晴らしかった」チャレンジャーズ 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしかった
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恋愛映画はそんなに見なくていいかなと思ったのだけど、スポーツ映画は大好きなので、どんなものだろうと半信半疑で見たら素晴らしかった。恋愛もテニスもどっちもドロドロで、人間臭くて、時には泥に手を突っ込むことも辞さない人が描かれており最高だ。
特に素晴らしいのは、奥さんが夫を勝たすために相手と寝る、しかし試合になったらそんなのそっちのけで勝負に出てしまい、取り決めなど度外視で勝敗がゆらぐ。こんなスリリングな試合見たことがない。とんでもない試合だ。途中でパトリックが、サーブのやり方で奥さんと寝たぞとアートに示すさりげなくも決定的なことをするのとか、表現のレベルがすごい。
恋愛と試合が混然一体となっている。みんなそれぞれ魅力的でそうなってしまうことに違和感がないし、どう転んでも納得がいく。すっごく面白い。
時系列が前後して混乱するのは、物語る以上仕方がないけどもうちょっと整理されてもよさそうだ。
足をひねっただけで膝の皮膚が裂けて骨が飛び出すほどの大怪我でびっくりした。
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