「終盤激アツ、ラスボスアクティブ型ホラー」死霊館のシスター 呪いの秘密 NandSさんの映画レビュー(感想・評価)
終盤激アツ、ラスボスアクティブ型ホラー
前提として
・『死霊館』シリーズだと、『~エンフィールド事件』『アナベル 死霊館の人形』を視聴済。
・マイケル・チャベス監督の他作品は未視聴。
・『死霊館のシスター』の情報は一切なし。
めっっっちゃ面白い。
そもそも『死霊館』シリーズの十八番だと思うのだが、ホラーとエンタメのバランスが半端ない。怖いことがこんなに楽しいなんて!
しっかり怪異が描かれ、正体が明かされていき、アツい展開と、登場人物の絆(時にロマンス)を描く。
ヴァラク様のジャンプスケアー演出凝りすぎ。観客にフェイントをかけまくって、本当に油断した瞬間に来る。かなり計算されたタイミングだと思う。
予告で観たカットですらビビる。次の展開分かってるからこその「嫌だなぁ、観たくないなぁ」感と、一瞬だけ「あれ?」って油断させる巧さよ。
ストーリーをすごく雑にまとめるなら、ヴァラク復活。ヴァラクの謎に迫っていくアイリーン。次第にモーリスも大きくかかわっていることに気づき……的な感じ。
その間にヴァラクを詰める詰める。あの方何もせずにいるだけで怖いもん。スッと立ってるのやめてほしい。
後半ではヴァラクの正体も明かされるし、アイリーンの秘密も暗喩される。”呪いの秘密”という日本語サブタイトル、結構ハマってるかも。
それと終盤のバトル! どうやっても勝てんやろ、こんな悪魔! っていうのを伏線総動員で倒す。とんでもないカタルシス。展開が激アツじゃねぇか!
終盤はカタルシスで終わるからこそ、エンドロールの音楽はもう少し明るいのほしかった……!なんというか、文句言うならそれぐらい!
本当にそれしか文句が出ないレベルで面白かった。次作へのボーナスカットもあるし、色々な謎が解ける今作だと思うので、シリーズファンはぜひぜひ。
前作観てない人! 知らなくてもめちゃ楽しめるホラーエンタメなので、ぜひぜひ!
ホラー初級編として、めちゃオススメしたい一作。