「新たなユニバースヒーローの誕生」死霊館のシスター 呪いの秘密 にゃん太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
新たなユニバースヒーローの誕生
安定のホラーパート&アクションパート&サスペンス要素のバランス、そして今回はさらに人間ドラマとしての仕上がりも見事でした。
神を信じきれないシスター、子供がいじめに合う母娘と使用人の愛、シスターアイリーンの過去とモリースとの関係性。
様々な要素を絡めていて見応えがあるのですが、欲を言えば折角ここまで人間ドラマを絡めたのであればもう1シーンずつくらい深堀りしてほしかったですかね。
ただモリースと母娘は良く描けてたし、神を信じきれない友人シスターとの最後の「ワインと血」を伏線としたシークエンスも良かったです。
ヴァラクは既に顔バレしてるという続編の弱みを逆手にとって序盤からバンバンアクティブに登場するラスボス。新鮮でしたが得体の知れない恐さがあった前作やエンフィールド事件には純粋な恐怖としては劣ります。
その分アクションでガッツリ魅せてくれました。エンフィールド等でも見られた霊を手下として使うやり口ももうこの時からやってたんですね。
何よりシスターアイリーンは今回新たなユニバースのヒーローとして覚醒した感がありますね。バックボーンが描かれた事で魅力が倍増してました。
ウォーレン夫妻につぐユニバースヒーローとして今後の活躍に期待したいです。
結局このヴァラクの物語は死霊館、そしてエンフィールド事件へ繋がっていくのはファンなら周知だと思いますが、そこまでにまだ時間の空白があります。
モリースのその後やアイリーンの不思議な能力の謎、そしてヴァラクとの決着もまだついていない感じなので、これは是非続編を期待したいところですね。
個人的な予想では、アイリーンは最終的にロレインへと繋がっていくんじゃないかと勝手に思っています。
死霊館ユニバース、10年を経ても尚まだまだ今後の展開が楽しみです。