「ファンが期待している部分とは」MEG ザ・モンスターズ2 つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
ファンが期待している部分とは
今回、「MEG ザ・モンスターズ2」のレビューを書くにあたり、前作の自分のレビューを読んでみて重大な事実に気がついた。
これ、ストーリーほとんど一緒じゃん!
まぁアクション映画なんて大雑把にまとめたら、大概はストーリー同じである。主人公紹介(ファーストアクション)、事件発生、黒幕発覚、見せ場のアクション、ハッピーエンド。
だから同じであることは特に問題じゃないのだが、そういう場合大事なのは「いかに前作を上回るアクションが出来たか」になる。
シンプルに「人類最強オレ強ぇ!ステイサム君」と「常識外の巨大ザメ!MEG」の戦いだった前作を超えるため、今回は「ドラゴン✕マッハ」でおなじみのウー・ジンも投入。MEGが複数なら、人間も複数にすれば良いじゃない!という超脳筋理論。
ピンチに陥っても、すべてを超脳筋理論で乗り越えるというノリでMEGに立ち向かう。
ぶっちゃけ、悪くない選択である。
さぁ、今回はどんなバカみたいなアクションを魅せてくれるのか?ステイサム君とウー・ジンのタッグバトルになるのかな?なんて、こちらもバカみたいな期待を持てる。
が、思ったよりもバカな事はせず(他のシリアスなアクション映画よりは格段にバカバカしいが)、みんなで力を合わせて難局を乗り切る、という非常に真っ当なスリラー映画であった。
ただし!前回より面白かったか、といえばそうでも無い。こんなにスケールのデカいヤツと戦う設定がバカみたいな映画なんだから、観る側だって期待しているのは「そんなバカな」みたいな常識を覆す超脳筋アクションなのである。
最後はドラゴンボールよろしく、サメを生身で突き破ってくるステイサム君、やっぱ最強だわ!みたいなのが観たいというものだ。
なのに意外と真面目に作っちゃって、コミカルだしつまらないわけではないのだが、何となく消化不良気味。
これ、3作目も作るつもりなのだろうか?海に飛び込むステイサム君の身体のキレを堪能できるとはいえ、話自体はどんどんつまらなくなっていく某恐竜映画シリーズみたいにならないと良いけど。