バービーのレビュー・感想・評価
全372件中、161~180件目を表示
したたかで手堅い娯楽映画。
アメリカの『サタデーナイト・ライブ』(SNL)は、おバカな設定のコントを著名俳優が大真面目に演じる人気TV番組で、これはそれを豪華予算で映画化!という感じの楽しい作品。
SNLが人気なのは現代アメリカ社会への、忖度のない痛烈な諷刺が含まれているからだけど、この映画も主題はアメリカという国。女性も男性も等しくばっさりなで切りにして笑いとばしつつ、しかし最後には優しい視線で皆を包み込む。この映画が大評判になるのも無理はない。
しかもこれは政治的主張だけの映画では断じてない。とくに中盤までの、カメラと編集と音楽で小気味よいリズム感を作り上げる手法は巧みでしたたか。文句があるやつは、バービーとケンが人間社会にやってきてから警察入りを連発するあざやかなシークエンスを、できるもんならマネしてみい。
このあたりの技術的手堅さをいっさい見逃してポリコレがどうのこうのとケチをつけるのは、要するに映画の画面なんかまともに見えてないということだ。
もっとも、中盤以降は話のころがってゆく先が見えて、いささか退屈になる。そしてジェンダー問題を逃れるかわりに「ほんとうのワタシ」論にすりよってしまっているし、アメリカのフェミニズムでいつも問題になる「経済格差のどうしようもなさ」がほぼスルーされてしまった。このあたりをどう考えるかで、作品の評価はかなり変わるとは思う。
エンディングの一言についていえば、これは映画の中で何回も伏線が張られている「股間はツルペタ」というせりふからまっすぐにつながっている。
日本語の字幕で「股間はツルペタ」と訳されている部分は、バービーの英語の台詞では、はっきり「わたしは膣がないしケンもペニスがない、性器というものがないのよ」と言い切っている。この条件があるから、バービーワールドは健全で明るいかわりに現実味を欠いた世界になっていた。バービーは現実のリスクとともにそれが引っくり返ることを受け入れた、というのがラストのひとことの意味。
アメリカでは「婦人科」というところには女性はカジュアルに足を運ぶので、ここに行ったから性病とか妊娠とかおおごとになっているとはぜんぜん限らない。リアルな人間社会で女性たちが日々向かい合っている問題に、夢の世界を生きていたバービーも踏み出そうとしている…ということを示そうとしたエンディングなのだ。
23-102
公開前に一悶着あった問題作を鑑賞。
直前まで観るかどうか迷ったが、
鑑賞ポイントで無料鑑賞。
場内は若い女性多めのようです。
入り口でポスターと自撮りしてる方も。
女性の立場、男性の立場、
双方の考え方でいろいろと軋轢や
葛藤があるのは事実ですが、
ハリウッド映画の表現方法には❓
『自分は自分らしく』
というメッセージも含めて、
何か線引きをするような説教臭い感じが
好きにはなれません😣
全く自分には受け付けない映画でした
日本でもし大ヒットしたら自分の映画鑑賞の好みが偏ってきてるんだと思うほど、全くダメでした
マーゴットロビーがそもそもダメになってしまったからかもしれないが、エママッキーがステキだったのが救い
わからない…
アメリカでこれだけ人を集めている作品というのが解せない。
バービーにまったく思い入れがない。主役俳優を知らない。でももっと楽しめる気がしていたのに…
意欲的な作品というのは分かる。メッセージもわかる気もする。でもバービーじゃなくていい。凝った映像もなくていい。どうしても入り込めなかった。
残念!
タイトルなし
バービー売出し前の苦労や競合他社とのせめぎ合い、その後の内部分裂とかなり内容は濃くて面白かったです。
当時のアメリカの様子やマテル社の事を少し予習していった方が楽しめます。子供には難しい内容ですのでお子様連れで行くのはお勧めしません。
マーゴット・ロビーがバービーにぴったりで超可愛かったです!
浅い
ジェンダー問題やダイバーシティ問題等やりたいテーマはわかったがあまりにも内容が幼稚かつ課題を浅くとらえすぎている。
製作陣にはまずフロムやスピノザ等、こうした問題を描く上で熟考してきた哲人たちの本を読んでほしい
ルッキズムを刷り込ませてきたと言われるバービー人形が届ける力強いメッセージとは!?
それなりに多くの女子たちが子どもの頃に遊んだであろうバービー人形(私は与えてもらわなかったし、遊んだこともないので特に思い入れはない)。
金髪のロングヘアに、青い大きな目と忘れ鼻。程よく大きな乳房に、くびれたウェスト、すらっと長い脚……。女性の理想を形にした定番のバービー人形は、女の子の憧れでもあったが、最近ではルッキズムを刷り込ませてきたとして批判されていたりもする。実際にサーシャがそのようなセリフをバービーに言うシーンがある。
本作は、そんな女性の憧れだったバービー人形を切り口にして、フェミニズム、ジェンダー、アイディンティティといったテーマを織り交ぜている。そしてバービーの世界観を通して現代社会に疑問を投げかけながら、風刺的かつ、前向きなメッセージが込められていて、軽いミーハー映画だと思ってみると肩透かしをくらうだろう。まさに今の時代だからこそ、刺さる作品じゃないだろうか。
特筆すべき点として、サーシャの母親・グロリアが放つ女性たちの気持ちを代弁した台詞が痛快で最高で、その場で立ち上がり拍手しそうになった(あとで知ったが、脚本・監督は女性、どうりでメッセージがリアルなわけだ)。
ライアン・ゴズリング演じるケンの男としての葛藤も描かれている。彼らもまた、“男”という呪縛に苦しんでいたわけだ。
完璧なのは人形の世界だけでいい。私たちは絶えず老いと死に向かって生きている。心折れそうになる日もあるし、死にたいと思うほど、辛い時だってある。それでも生きるって素晴らしく美しいことなんだと。
ピンクに染められた世界観はちょっと人公的でしんどかったけど、ほとんどCGを使ってないんだとか?!『アグリー・ベティ』に出ていたアメリカ・フェレーラがグロリア役と知って嬉しかったな。大人の女性になっていて、私も同じく歳を重ねたのだと、ジーンと来ました。
フェミズム映画だとかいろいろと言われてあるけれど、男とか女とか、そんなことはどうでもいい。
私は私、あなたはあなた。それぞれが唯一無二の存在なんだよ、人生楽しもう!!
よくわからんけど、明るい雰囲気で色んな社会風刺をやろうとしている作品
バービーについて詳しく知らないので、パロディの元ネタとかがわからなく、おそらく爆笑する場面なんだろうけど、ついていけない時が多かった。
現実世界の男性社会に憧れるケン、女性ばかりが活躍しているバービーランド、現実的で冷めている子供、全ての価値観をおちょくってるような感じ。
ある意味ピュアなバービーが鬱になって、それを励まそうとして色んなキャラがホンネをぶちまけていく。
その内容が現代のアメリカ国民が抱える悩みを代弁しているように思えて、あまりに複雑な精神構造にちょっと引いてしまった。
バービーを使って面白おかしくしているけれど、たぶんすごい作品だと思う。
小さなアニメを観ているよう
バービー!懐かしいぃ!!
昔はバービー人形のとりこでよく集めたものです!
何を伝えたいのかよく分からない映画でしたが、コメディだし、まぁすごく弱いですが、CMを見るような感覚でした。
でも映画なので約2時間あるので少ししんどいかも。
ただ、バービーの可愛さキュートさや、ライアン・ゴズリングの痛い男の演技とかダンスとかは流石でした!
もしかしたら対象年齢が6歳以下の映画ではないでしょうか??
最高!
男が、とか、女が、とか、そういうのがない世界・時代を装っているけれど、至る所で女性的なるもの、男性的なるものが溢れているし、なんだかんだ多くの人が役割とかありたい姿とか理想的なあるべき姿に、おのおのが縛られているジェンダーを投影してしまう。
そんなの全部、笑って泣いて乗り越えよう!
自分のことは自分で決めて、自分のありたい姿になりましょう、って大事な事だよね。難しいけど。
何が面白いの?
胸糞悪い男女差別を見せられて何が面白いのか
コメディーも中途半端
最後にちょろっといいことを言って締めてるけど直前まで男女差別しまくっていて何の説得力もない
普通にバービー&ケンが人間世界に出てきて~とかなら普通に面白かったろうに
よく工夫しているけど
例の一件があって見に行くのボイコットしようと思っていましたが、作品に罪はないと思い直して鑑賞しました。観る側に世界観を理解させるための工夫があって乗りやすかったので、すんなり受け入れることができました。単なるおバカ映画かと思ったらあちらのジェンダー問題とかえぐっていて割と面白かったです。ただどうしても全体に説教臭さが鼻につきました。
ここまで強い作家性
たまには映画館で何か観ようと思い、1番みたい作品はクローネンバーグ御大の新作なんですが、我が地元では10月からとのこと。綾瀬はるかさんのもいいなと思ったんですが、あの監督では観る気分になれず。
マーゴット・ロビーは「ワンハリ」で凄く良かったし、なんか賛否両論出ている作品に興味が湧くタイプなので決めました。予備知識ゼロ、バービー人形なんて知るわけもなく、世界で大ヒットしていることと女性監督だという認識で望みました。
本当に世界的大ヒットなんでしょうか?皆さん、アメコミ映画みたいな気分で観たんですかね。これ程作家性が強いとは予想してませんでした。その詳しくを書いても仕方ないのですが、退屈かと言えばとても楽しい時間でした。ちゃんと映画を観たいなと言う方にお勧めします。笑えますし、ダンスは良いですし、パロディも効いてますし、何と言ってもマーゴットさん素敵です。そこだけでも価値があるんじゃないですかね。
鑑賞後、制作にマーゴットさんが加わっていること、彼女は「プロミシングヤングウーマン」の制作にも関わっていた事を知りました。そして監督が女性ですよね、普通の映画になるわけはなかったんですね。
ライアン・ゴズリング、やっぱり役者も普段から身体を鍛える必要があるんですね。シックスパックくらいないと主演はできないと言うことです。
ピンク・ムービー
スクリーンがずっとピンク色で溢れていて目が疲れました。エンドロールのクレジット文字までピンク!
バービーに扮したマーゴット・ロビーがとってもキュート。正直、ストーリーやメッセージはわかったようなわからないような。でもケンやアランなどキャラクターが面白かったのでそれで良し。
TOHOシネマズ日比谷の館内は女性だらけで、男ひとりで鑑賞の僕は、やや居心地悪し。
ゴッドファーザー
ライアン・ゴズリングにずっと笑わせられるが、我に返るとハッ!とさせられる
ゴッドファーザーのくだりで男の滑稽さを見せられるが、笑いながらも「オレもしてるよー」と心の声が…
タランティーノのワンハリのマンソン・ファミリー事件の事を聞かれてもいないのに同僚の女の子に細かく説明した記憶がよみがえる〜(´;ω;`)ウッ…
結局、男なんて毛皮のコートをまとって自分に酔いながらギターを爪弾くリック・フレアーなのだ!
笑って己を顧みる娯楽作でした
全372件中、161~180件目を表示