劇場公開日 2023年8月11日

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バービーのレビュー・感想・評価

全372件中、261~280件目を表示

5.0良い。とても良かった。

2023年8月14日
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マッドマックスみたいで良かった。

とても常識的なことを伝えられていた。

素晴らしくよく出来ていあ。

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タニポ

3.5グレタ・ガーウィックの人間万歳

2023年8月14日
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鑑賞方法:映画館

監督がグレタ・ガーウィグとあって期待していた一本。
流石にバービーで遊んだことも馴染みもなかったのですが、バービーは早くから69年には黒人のキャラクターが登場し、職業も工事現場の職人から医者、パイロットに果ては大統領まで、性別にとらわれず多様性の高い点がアメリカでの成功の要因なのでしょう。
だからマーゴット・ロビー演じるバービーは実世界でバービーが女の子の自立に役立ったがどうか問うたのでしょう。
ガーウィックらしく、母娘の微妙な関係と男社会を多少風刺あるものの、最後の最後には人間、女性に成れたバービーの幸せそうなこと。やっぱり女性万歳なのかな。
それにしても制作に大きく関わったマテル社の太っ腹なこと!これは本当に株が上がりましたね。

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AKIRA

3.0こんな時代だから出来た映画なのか?

2023年8月14日
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鑑賞方法:映画館

始まりはバービーあるあるコメディと思いきや、社会風刺現代アンチテーゼ映画。思い込めすぎてポリコレ化して女性受けしてアメリカ大ヒット。もうちょっと楽しく終わって欲しかった。

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ムロン

4.5意外と面白かったし思い切った作品だと思います

2023年8月14日
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笑える

楽しい

新旧映画へのリスペクトやパロディ的なものが盛りだくさんで、始まりも軽やかで、感動的な部分もありながらも、終始ピンクの軽やかさを失わなかったこの作品は、かなり思い切った作品だったなぁと、楽しむと同時に結構感心してしまいました。
内容は決してこども向けではないけれども、基本こどものお人形さんというところを崩さない演出や絵作りで、笑いどころも決してぶれない軽さで終いには相当笑ってしまいました。
シニカルでパロディ的なところ満載で社会風刺的でもあるので、大人向けなのかなと思ってしまうのですが、こどもも十分楽しむことができる要素満載で、相当考え抜かれてチャレンジした作品だったのでは─。正直、予告を見ても全く見る気がしなかったですからねー。
非常に面白かったです。

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SH

0.5ビリーアイリッシュのMV流してたほうがマシw

2023年8月14日
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単純

寝られる

冒頭の「2001年…」のパロディから、バービーランドでの、歴代衣装完璧コスのモブやバービーの基本設定ギャグはめっちゃ期待度上がったが、映画の主軸が男女間の平等って古っ!w そして現実の人間の方が漫画みたいでナエ(笑)全般内容が寒すぎて全く面白く無かった。
こういう作品は「セックスアンドザシティ」のようにゲイ受けするシニカルな内容にしないと面白くないね👎
ビリーアイリッシュのMV流してたほうがマシw

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HIROKICHI

5.0女性の独立は必須

2023年8月14日
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泣ける

笑える

男性優位世界への皮肉はうまく表現されました。女性は輝くしなければならない、男性はありのままで生きていければオケです。まだまだジェーダー平等に遥かに遠い日本、ホントにいたい映画かもしれませんね

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stephanie

3.0だが生きろ、か。落涙。

2023年8月14日
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男らしく女らしく、
恋愛至上モテ信仰、
自己実現出世努力志向、
消費社会参加牽引、
凡ゆる社会呪縛を商用人形を材に論考解体再構築する野心作。
経済成長からバブルを青年男子で生きた私はケンの哀切に同調し落涙。
その上で未来は楽ではない、だが生きろ、か。
私的年テン入り当確。

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きねまっきい

4.5イデオロギーに寄りかかると馬鹿になる

2023年8月14日
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鑑賞後に「こんな映画を作りやがって、フェミニストめ!」とか言ってる男性も、「ガールズパワー最高!バービーこそこれからの女性社会の象徴だわ!」とか言ってる女性もいるんでしょうね。日本にもいるくらいだから、アメリカにはもっと沢山いるんでしょう。

監督はそういう人たちを見てため息をついてるんでしょうか。それともほくそ笑んでるんでしょうか。
個人的には後者であって欲しいなぁ、それくらい性格悪いと笑えるなぁ、なんて思ったりもする、多層構造の悪意とシニカルな視点に満ちた映画でした。

男性社会への批判・立ち上がる女性達への賛美、というポリコレあるあるなフリをして、いつの間にかその矛先は男女を問わないアメリカの狂祭的なジェンダーイデオロギー全てに向けられていく。男女の表裏こそあれ、現代社会もバービーランドも、結局歪んだ奇妙な世界でしかなく。どっちにしたって馬鹿っぽいイデオロギーからの脱却と主体性/個別性の獲得を監督は説くわけだが、まぁそれがどこまで伝わるかどうか。
あんなに馬鹿丸出しだったケンだって「ケンはmeだ!」って言ってんのにね。気付かない人達はケンよりお馬鹿ってことで。

ジェンダーのみならず、多様性やポリコレ界隈、戦争までも論じてみせる、とても懐深い作品。イデオロギーの見本市みたいなアメリカ社会を嘲笑う視点は、GTA的だったり、デッドプールやゾンビランドを思い出したり。「バーカ、バーカ、全部バーカ」みたいな。

と、そんなメッセージだけに頼らない演出や美術などの映像づくりも素敵でした。映画としてのバランスの良さは、ショーン・レヴィを彷彿とさせる感じ。ハイレベル。お見事です。

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今日は休館日

3.0バービーで遊んでない

2023年8月14日
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バービーで遊んで無いから面白さが今一つわからなかった!個人的に残念
バービーに目を付けたのは面白いと思う
マーゴットロビーが見たくて鑑賞した

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シゲゾ〜

4.0面白いファンタジーブラックコメディ

2023年8月14日
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評判が良さそうなので予告では興味が全くなかったバービーを鑑賞。
「レディ・バード」「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」のグレタ・ガーウィグ監督脚本のファンタジーコメディ。
最初の1960年代の名作映画のパロディシーンはかなり強烈で過激なコメディ作品になってます。
女性を被害者、高圧的な男性を卑下するだけの作品ではなく、深く社会問題に切り込んでる印象です。
女性が見たほうが共感を得る作品だとは思いますがライアン・ゴズリング演じるケンにも悲哀があり男から見ても
共感できて笑えて意味のある作品になってます。おススメ度はかなり高いです。大人が楽しめるファンタジーコメディです。

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Yoji

3.0訴えたいならちゃんとして。

2023年8月14日
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楽しい

難しい

 解って観たけどメッセージが強すぎて若干ゲンナリしながら鑑賞。
 ★が3なのは好みの問題。ミュージカル系好きじゃなかったわ。

 男も女も大変だし、地位が上の人はそれなりに努力もしてるし責任が伴う。3Kとか言われてる職業だって無ければ社会は回らない。お互い尊重しあって楽しくやろうぜベイビー💗と考える切っ掛けになるような夏映画。

 マテル社の創始者が脱税で有罪になったり、上層部が全部男性役員なのをネタにしてるのも皮肉が効いてる。
 日本でバンダイナムコを舞台にして、ガンプラが自我を持った映画を作ったとして「パナマ文書に企業名載ってまーす」なんて絶対やらないだろうな。

 家族で観たらいろいろ考えさせられただろうけど、デートムービーのつもりで観たカップル鑑賞後別れるの出そう。

 好みで数字は辛いけど、テーマをポップに笑えるよう見せたのに公式のやらかしでケチ付いたの本当にもったいない。
 もっと、もったいないのは、架空の地図をあれにする必要あった?
 バーベンハイマーについては「ウッカリ乗ったら大変なことになりました」と言い訳できるけど、作中にあるあの地図は意図があると考えられ、一部のアジアの国で上映禁止になるのは致し方なし。
 訴えたいことがあって広く見て欲しいなら神経質になり過ぎはないと思う。

 クライマックス、お母さんの愚痴は共感出来た。
 男性に置き換えたら「自信を持って堂々としても偉ぶるな。女性の良いとこを褒めろ。でも、容姿のことを言ったりイヤらしい目で見るな」と男女ともどないせっちゅーねん!な矛盾と理不尽の中、それに文句言いながら生きていくしかない。
 そういう生き辛さはお互い様なのだから、どっちが良いとか偉いとか無しに尊重しようよというのを解りやすくしてるのに、監督とスタッフ、公式とマテル社ちゃんとして。

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オカマ声ちゃん

5.0娯楽と社会性の見事な融合

2023年8月14日
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知的

多様性なバービーの世界観を元に現代女性の苦悩を様々な角度から描かれて、ワンシーンワンシーン本当によく考えて作られていてびっくりした。
フェミニズム、そしてそれを越えようとした主義、思想をエンターテイメントにまで昇華した映画は過去に無い画期的な映画になっていると思う。
この映画に付いて語りだすともの凄く長くなってしまうので割愛するけど、それほど奥が深い。

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じゅんぢ

3.0マーゴットロビーの魅力が発揮されてない

2023年8月14日
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単純

ピンク色のバービーランドで暮らす住民は、女性はみんながバービーで、男性はアラン1人を除いてみんながケンと呼ばれていた。そんなバービーランドで、オシャレ好きなバービーは、ボーイフレンドのケンと幸せな日々を過ごしていた。ところがある日、彼女のかかとがぺったんこになってしまった。困った彼女は変わり者バービーの助言で、人間の世界へと旅に出たところ、ケンが車に乗り込み付いてきた。ロサンゼルスにたどり着いたバービーとケンは奇抜な衣装からか人間たちから好奇の目を向けられ・・・てな話。

何とも冴えないストーリーでがっかりだった。
マーゴット・ロビーは人形みたいに手脚が長くスタイル良いのはわかるが、ハーレイクイーンやバビロンで見せてくれたちょっと腹黒さを持った魅力的な彼女の良さは本作では発揮されてないと感じた。
ノーマルバービーは彼女じゃなくてもスタイル良い白人女性なら誰でもいい感じがした。
他に気になったバービーは小説家バービーのアレクサンドラ・シップくらいかな。
人種や男女間の差別を無くそう、自分の大切なものを見つけよう、とのメッセージは感じたが、それだけ。
イマイチだった。

追記 23/8/20
前回は吹替版だったので、マーゴットロビーの声を聴こうと字幕版で再度観賞。
不思議なことに、ストーリーはわかっているためか、初見では見えてなかった所や、前回感じた違和感も多少薄れ、また本人の声が聞けて良かった。
評価を+1の3に変更します。
日本語の声優をどうこう言う気はないが、日本語にするとくどい場面でも英語だとそう思えないのは日本語の脚本のせいか?
それに、バービーの声優をやった高畑充希は声が低いのでマーゴットに合っていたとは思えなかった。
この作品も字幕版をお勧めします。

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りあの

3.0ツルペタ

2023年8月14日
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ジェンダーとかフェミニズムとか仏教的な生老病死とか、掘り下げればいくらでも深いテーマは含んでるけど、そこらへんはあまり掘り下がっておらず、ポップな漫画が表に出てくる。カラフルなスラップスティック・コメディとしては楽しい。

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CR7

5.0本作のヒット具合でその国のジェンダーレベルが明らかに

2023年8月14日
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楽しい

知的

 たかが人形ひとつから、とんでもなく深淵な世界観まで分析してしまった圧巻の傑作映画。とことんキュートでおしゃれなのに、性差の概念を解き明かす最先端の側面と、「オズの魔法使い」のような原理主義的クラシック大作の両面を持つ、極めて重大な問題作でもありました。

 そもそも映画「トランスフォーマー」に関わるのが米国第二位の玩具メーカーであるハズブロ社である。この日本生まれの玩具を全米で展開し販売し、さらに勢いに乗るマーベル関連の玩具も手掛けている。この競争相手企業の現状に、全米トップの玩具メーカーであるマテル社の忸怩たる思いは想像に難くない。そのマテルが遂に自社最大の資産であるバービー人形をモチーフにした映画に参入、ってのが粗々の本作のプロセスでしょう。

 本作の冒頭で「2001年宇宙の旅」の壮大なパロディが堂々と再現され「ツァラトゥストラはかく語りき」が鳴り響き、ベビー人形が次々に破壊されてゆくドキモ抜くシーン。従来の女の子の人形と言えば赤ちゃん人形で、お母さんになってベビーのお世話をすると言う女性の概念の固定化を、一挙に打ち破り登場するのがバービーだと、製造元が堂々と宣伝する。言うまでもなく八頭身のスレンダーな美女で、金髪碧眼の成人女性の着せ替え人形が人気を博する。

 当然に大ヒットの裏には功罪もあり、女性の概念を打ち破ったハズなのに、常に美しくあらねばならない脅迫概念まで植え付けてしまった負の部分までも、本作では遠慮なく暴いて行く。こりゃ本気ですよ、マテル社は。白人オンリーから肌の色・髪の色・目の色までも多様性に鑑み拡張し、妊婦までも登場させた失敗談まで語るのですから。

 マーゴット・ロビー扮するバービー人形の生きる世界は、女性ありきの世界。だからライアン・ゴスリング扮するケンはバービーの下僕同然。ところが人形にあるまじき老いの先にある死の概念がよぎったことから、リアルの人間社会にバービーとケンが侵入し騒動が起こる。リアルの世界では男性優位、マテル社の役員はすべて男性で、シルベスター・スタローンのマッチョ信仰から、「ゴッドファーザー」の家父長制まで引用する。当然にケンはすっかりミソジニーに染まりバービーランドを様変わりさせてしまう。

 結局はバービーもケンも自身の性に固執の利己の世界から利他の概念に気付かされ、肯定感に満ちたと言うか進化を遂げる域まで描く。こうした性差をセリフでは勢い堅苦しくなるところを、超ポップなデコレーションなセットを背景に、臆面もなく群舞とミュージカルまで総動員して映像化する。これこそが革命的でなくてなんであろう。ここまでの正論を導く高等戦術には舌を巻くしかない。翻って、堂々たるバービー人形のコマーシャルになっている事をも思い知る、だから凄いと。

 マテル社の壮大な賭けを大成功に導いたのは脚本・監督のグレタ・ガーウィグ、そして制作・主演のマーゴット・ロビーなのは間違いない。逆に言えばここまで掘り下げないと、表層的な矛盾に行きあたってしまうから、なのでしょう。21世紀のこの段階で女性差別に対する論理を打ち立てた事がとんでもなく素晴らしい。たかが人形に社会の概念の分水嶺かもしれない領域を提示され、この映画のヒットの度合いによって、その社会(国)のレベルがわかってしまうでしょう。ましてや本作は原爆のゲの字も関係なく、大ヒット作2作に喜んだ一部の米国のファンの無知な投稿なんぞによって、本作を見ないとは勿体ないし残念、実に。

 それにしても、ライアン・ゴスリングの演技力が後半を支えているのは確か、しかも弾き語りので披露の素晴らしさは認めますが、個人的にはリアム・ヘムスワース(ソー役のクリスの弟)の方がいかにもケンと思うのですが。でも、もしそうなったら主演の2人ともがオーストラリア出身ってのもマズイのかも。アジア系の代表のような扱いで登場のシンチーことシム・リウが良い味わいなのが特筆もの。八頭身とは言い難く、イケメンとも言い辛い、でも妙な愛敬が本作のコメディ調を支える。

 軽いノリのおふざけコメディに終わらなかった本作は間違いなく映画史に残るでしょう、それくらいの重要作品なのです。

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クニオ

4.0深く掘り下げよう

2023年8月14日
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鑑賞方法:映画館

この作品がもたらした社会的な意義は大きいのでは。
満員御礼のカナダや米国、Twitterでのフェミニズム批判に対して炎上している日本。それはきっと、バービーが映し出したテーマに対しての社会的受容度の違いではないのかな。欧米でのフェミニズムとか、LGBTQとか色んな社会問題に対しての民衆の感度の高さ。逆に日本でのフェミニズムに対する批判をすることをただ悪とするようにsns上で盛り上がるだけ。そして残りはきっとこの作品を見ても何も感じない人たち。国民の社会問題に対する感度の違いが、もろ国によっての映画の評価に繋がりそうだな、て思った作品です。

こういう社会性を帯びたテーマに対して、真向から挑んでいること。そしてそれをあえてバービーという子供向けポップさ溢れるシリーズでトライし、世界観を壊さず、かつ楽しいユーモアも織り交ぜながら作品作りに取り込んでることに驚きと感動。
なんせ、マーガットロビーとライアン・ゴズリングだよ。この2人にこんな演技をさせたこと自体が映画的に唯一無二を感じます!

ただ、個人的にはこのフェミニズムと囚われるようなテーマがここまでポップに分かりやすく伝えないと、響いていない、こんな形で出てきてしまう、という現代社会に対して哀れみの気持ちが芽生えてしまう...

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ひろみちゃん

3.5キャスティングが神

2023年8月14日
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ヘレンミレン、ジョンシナってまさかのワイスピワールド(違うw)でテンション上がりました。

もうちょっとスカッとしたところが欲しかったので星は少なめですがマーゴットロビーとゴズリンはやはり期待以上でした。

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persimmon orange

4.0観たい度◎鑑賞後の満足度◎ ピンクの金平糖をまぶしたゴーヤみたいな映画。見た目に魅せられて口に入れ表面の甘さを楽しんでいたら、砂糖が溶けて中身を噛んだ途端苦味が出てきた或る意味哲学的!と思った映画。

2023年8月13日
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鑑賞方法:映画館

※2023.08.22.08.14. 3回目の鑑賞[シネマサンシャイン大和郡山]
3回目の鑑賞で初めて泣いた。本作はバービー人形の世界から説き起こしたグレタ・ガーウィグ監督の人間讃歌だ!
 ※2023.08.21. 2回目の鑑賞[シネマサンシャイン大和郡山]
①冒頭、堂々と『2001年宇宙の旅』をまんまパクっているところで並みの映画ではないだろう、と掴みはバッチリ。
モノリスの代わりにポーズを取っている水着姿のマーゴット・ロビーの偉容。
そして赤ちゃん人形を打ち付けて赤ちゃん人形を叩き壊していく幼女。不穏な映画という予感も漂わせる。
②と思ったら、本編に入った途端繰り広げられるピンク・ピンク・ピンクのガーリーでドリーミーな世界。
私のバービーとケンのイメージからすると、ちょっとトウがたっているように思う主役の二人だが、まあ見ていて暫くは楽しい。
③定番バービー(マーゴット・ロビーのキャスティングで成功の半分が決まったようなもの。接写するとさすがに年齢ーもう37なんだねーを感じさせるが、劣化し出したバービーにはちょうど良かったかもしれない)が劣化し出した最初の兆候としてベタ足を持ってきたのも上手い。完璧をきすためにはいつもハイヒールを履いて爪先立ちでいなくてはならないなんて(後の展開の伏線にもなってます)男からしたら苦行以外の何者でもないな。(私は脚の筋肉を衰えさせない為に階段だけは爪先立ちで登っているけど結構しんどい。)
④女の子に乱暴に扱われたバービー人形は劣化するか、その女の子(か、かつて女の子だった女性)の精神状態に影響されると聞いたマーゴット・ロビーのバービーは自分の遊び主を見つけに現実世界に行くことに。
なかなかこの発想は男には出けませんな。(子供の頃は女の子と一緒にリカちゃん人形で遊んだことはあるけれど。)
そしてバービーに気の有るケンも何故かついてくる(普通であれば二人はいずれ恋に落ちてくっつくか、という在り来りの展開を大きく裏切ってくれます。でもこれは後の話。)
⑤現実世界にやって来た二人は予想通り浮きまくり。
バービーにいたってはメンヘラだの、人形遊びは5歳で卒業したの、如何にもフェミニストの女の子には「女性の地位を50年後退させた」だの「ファシスト」だの散々な言われよう。
どの業種(肉体労働含め)でも女性が当たり前に活躍していないし、バービーランドで信じられている事とは真逆の有り様に茫然自失。
ただ、この辺りでバービーの自分探しなんて話になったら予想に反して退屈な映画になりそうだなと、少し危惧も芽生え出す。
一方、女の子の人形を作っているのに何故か重役は男ばかりのマテル社。
何年後(忘れた)までに重役の何%かを女性にすること(うちの会社なんかどうすんだろ?と延長雇用の身ながら心配していますが)をやっと言い出した日本とは違うと思っていたUSAでこの設定。
ここでまた、よくあるフェミニズム全開の話になっても、それはそれで陳腐だな、という危惧も芽生え出し、加えて現実世界に現れた「製造物」を元に戻そうという騒動も『カイロの紫のバラ』みたいで既視感満載、と期待感がかなり萎み出す。
⑥と、ここで話に捻りが生じる。バービーと離れて単独行動を取っていたケンは、現実世界が男社会であり、ケンはあくまでバービーの“相手役/添え物”であるバービーランドとは違うことに気付きバービーを置いといて一路バービーランドに逆戻り(自分の野望のためなら好きな女も置いていくというところ、如何にも男、単細胞なところも如何にも男)。
でもって、かなり都合よく自分の遊び主に巡り遭えたバービーが歪みを正すべく遊び主の娘とバービーランドに戻ったら、何とそこはケンによって「ケンダム」という男社会となっていた!(マッチョのマンメード版ケンにジョン・シナが扮しているお遊びあり)。
そう、これは男社会で抑圧されてきた女性たちが立ち上がったウーマンリヴ⇒フェミニズム運動の裏返しだったのである!(と、そこまで力まんで良いか…)。
ケンが“バービーランドでは毎晩がガールパーティーで、僕らがどんなに寂しかったか、これで分かったろう!”とバービーにいい放つところ。
女性が男性の添え物と見なされてきたこと(僕らの子供の頃はまだ此の通念が十分に生きておりました)への女性の手痛いしっぺ返しか皮肉か?ボーボワールの『第二の性』が頭を過ったりして…
⑦でも此の映画はここでもう一捻りする…
「ケンダム」を「バービーランド」に戻し男社会中心にしようとした(多分)新憲法成立を阻止するため、バービー(マーゴット・ロビーの)はじめ遊び主母娘、変り者バービー、廃版になったケン人形やアラン(男の子の人形もバービー側にはいます)が反撃に出る。
現実世界の(現代の)「男社会」では一見女性たちも男女平等を勝ち得たようにも見える。しかし、実は

そして、その方法はケン(男)たちの自尊心・虚栄心・嫉妬心を煽って対立させること。(男のこと、よく分かってらっしゃる。)
⑧で、案の定ケン(男)達は内輪揉めをはじめ敵味方に分かれて喧嘩(これが大きくなれば戦争だね)し出す。まあ、バービーランドなので武器はなくオモチャしかないから見ていて安心。
でもって、ケン達が小競り合いしているうちに、ちゃっかり「ケンダム」を「バービーランド」に戻し憲法改正を阻止しちゃった。
⑨だが、“フェミニズムが正しい!だから何がなんでも勝つの!”なんて短絡的に言わないのがこの映画の本当のミソ。
「バービーランド」のケンたちは実は現実社会での女性たちの裏返し。

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もーさん

5.0救いの映画

2023年8月13日
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楽しい映画だと思って行ったのに!!こんなに!!泣かされるとは!!全然思わなかった!!!!
(わかんない泣いてるの私だけかもしれん)
もちろんフェミニズムの映画ではあるけど、男女問わずステレオタイプの呪いに苦しむすべての人類の救いと成り得る映画だった!!
呪いのおかげでピンク大っ嫌いだったけど少し受け入れられた気がするし、お守りのようにキーホルダー買って帰ってきた。
最高!最高だよ!グレタ・ガーウィグ!!ありがとうグレタ!!ありがとうマーゴット!!
ライアン・ゴズリングも本当にすばらしかった👏
全員素晴らしい!!👏なにもかも!!👏

ネトフリ加入してる人は、ボクらを作ったオモチャたちのバービー回必修科目だから観てから行くんだ!!観ずに映画観た人は今からでもいいから観るんだよ!!

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ごまんた

3.0女性は完璧でなくてはならない?!

2023年8月13日
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他人と同じが嫌な天邪鬼幼少期を過ごしてきたので
リカちゃん人形でも
バービー人形でもなく
【お化粧あんなちゃん人形】が好きでした。
シャンプーして、ドライヤーをあてたら髪の毛がチリチリになって溶け…泣きじゃくった女児時代をこのBarbieを観て思い出しました。どこかでヘンテコあんなちゃんになっていたらと…(あんなちゃんゴメンなさい)

マーゴット·ロビーさんのバービー人形
PINKな世界
シム·リウさんのダンス(腹筋も)
それだけでも映画の面白さを感じて満腹です。

肝心のストーリーは…観る方の価値観や生まれ育った環境でガラリと変わるのではと思います。

男性が育休を取る
女性がダンプの運転をする
女性が校長になる
男性がブラを着ける
女生徒がパンツ型の制服を着る

ありのままの自分を愛して
他人を愛して自由に生きる

女だから
男だから
という垣根が取り払われて数年。
これからどんな社会になっていくのか、とても興味深いです。

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そら10