バービーのレビュー・感想・評価
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最高!女性だけでなく男性こそ観るべき映画
TOHOシネマ日比谷で鑑賞。
女性8割も男性もそれなりにいました。
日曜でしたがスクリーン1(1番大きなスクリーン)でほぼ満員。
映画好きには小ネタやパロディが本筋の話にうまく代用されてニンヤリ。もちろんわからなくても楽しめます。
女性が思春期に抱いたであろう「ステレオタイプの女性らしさ」に一役買ったバービーを擬人化。
女性が輝くバービーワールドから現実社会への旅でバービーたちが目にしたのは。。。
キュートなバービーのみならず、現代の男社会への痛快なカウンターパンチ。
かと言って一辺倒のフェミニストストーリーなどではなく、男性にとっても解放される見事なストーリーだった。
SNS上での映画の批判を観るとほぼ全てが難癖系。
フェミが嫌い、反日は許さないと呟き、映画を観ずに叩いて人ばかり。評価は人それぞれだが、是非自分の目で観てから考えて欲しい。
グレタガーヴィック監督はは天才だと思う。
コメディー映画…と思いきや考えさせられる映画
「ほんと男ってバカね!」
本作品の登場人物は、現実の男社会とは対称的に女性が司法・立法・行政を司るバービーランドをクールだと捉える。しかし、これは男女差別に対する本質的な解答にはなり得ない。なぜならば、差別の根本的問題とは「能力のある者が正当に評価されない」ことであるからだ。
人員を男女比率で決定するクォーター制などは論外と言わざるを得ない。問題を解決するためには、男女問わず自身の力が正当に評価される社会をこそ、肯定するべきなのである。
加えて、この映画では過剰にリアリティラインを下げた演出がなされる。特筆すべきは、常にアホな行動を取り続ける男たちである。ケンはビーチのことしか考えていなく、マテル社の上層部は結局バービーランドに来て何がしたかったのかもよく分からない。
女性の素晴らしさを伝えるために、男性の馬鹿さ加減をデフォルメすることが「表現」であるのか、甚だ疑問と言わざるを得ない。
女性の生きづらさだけに止まらない
マテル社は懐が深い
コミカル
Girls Just Want to Have Fun
Girls Just Want to Have Fun
と生きる意味。
これはR指定の作品。
残酷描写はない(バービー創世のシーンは人によっては耐えられない?)が、
テレンス・マリックとか、
ピーター・ウィアー作品他、
映画で扱われる最多命題ともいえる。
扱い方のパターンの変遷も繰り返されてきた。
生きる意味を、
生身の俳優が演じると難解だ、
と言われるのを避ける為に、
仮面やスーツを主人公につけて、
世界観にフィルターを掛ける。
それでも説教臭いと言われるので、
ロボットや人形、絵で汗臭さ、
血生臭さを脱臭する。
そして、人生、愛情、友情を、
正面から直球で投げる。
それもそのうちに、
飽きてきて一周回って、
生身の人が演じる。
そんな繰り返しを経て、
バービー人形。
you talkin' to me
の、
you とme は、
入れ替わりながら、
フォースの効き目も、
永遠ではないので、
オマエは、
オモチャなんだよ!
お・も・ち・ゃ・!
なんて言われたりもする。
グレタ・ガーウィックの人間万歳
監督がグレタ・ガーウィグとあって期待していた一本。
流石にバービーで遊んだことも馴染みもなかったのですが、バービーは早くから69年には黒人のキャラクターが登場し、職業も工事現場の職人から医者、パイロットに果ては大統領まで、性別にとらわれず多様性の高い点がアメリカでの成功の要因なのでしょう。
だからマーゴット・ロビー演じるバービーは実世界でバービーが女の子の自立に役立ったがどうか問うたのでしょう。
ガーウィックらしく、母娘の微妙な関係と男社会を多少風刺あるものの、最後の最後には人間、女性に成れたバービーの幸せそうなこと。やっぱり女性万歳なのかな。
それにしても制作に大きく関わったマテル社の太っ腹なこと!これは本当に株が上がりましたね。
意外と面白かったし思い切った作品だと思います
新旧映画へのリスペクトやパロディ的なものが盛りだくさんで、始まりも軽やかで、感動的な部分もありながらも、終始ピンクの軽やかさを失わなかったこの作品は、かなり思い切った作品だったなぁと、楽しむと同時に結構感心してしまいました。
内容は決してこども向けではないけれども、基本こどものお人形さんというところを崩さない演出や絵作りで、笑いどころも決してぶれない軽さで終いには相当笑ってしまいました。
シニカルでパロディ的なところ満載で社会風刺的でもあるので、大人向けなのかなと思ってしまうのですが、こどもも十分楽しむことができる要素満載で、相当考え抜かれてチャレンジした作品だったのでは─。正直、予告を見ても全く見る気がしなかったですからねー。
非常に面白かったです。
ビリーアイリッシュのMV流してたほうがマシw
だが生きろ、か。落涙。
イデオロギーに寄りかかると馬鹿になる
鑑賞後に「こんな映画を作りやがって、フェミニストめ!」とか言ってる男性も、「ガールズパワー最高!バービーこそこれからの女性社会の象徴だわ!」とか言ってる女性もいるんでしょうね。日本にもいるくらいだから、アメリカにはもっと沢山いるんでしょう。
監督はそういう人たちを見てため息をついてるんでしょうか。それともほくそ笑んでるんでしょうか。
個人的には後者であって欲しいなぁ、それくらい性格悪いと笑えるなぁ、なんて思ったりもする、多層構造の悪意とシニカルな視点に満ちた映画でした。
男性社会への批判・立ち上がる女性達への賛美、というポリコレあるあるなフリをして、いつの間にかその矛先は男女を問わないアメリカの狂祭的なジェンダーイデオロギー全てに向けられていく。男女の表裏こそあれ、現代社会もバービーランドも、結局歪んだ奇妙な世界でしかなく。どっちにしたって馬鹿っぽいイデオロギーからの脱却と主体性/個別性の獲得を監督は説くわけだが、まぁそれがどこまで伝わるかどうか。
あんなに馬鹿丸出しだったケンだって「ケンはmeだ!」って言ってんのにね。気付かない人達はケンよりお馬鹿ってことで。
ジェンダーのみならず、多様性やポリコレ界隈、戦争までも論じてみせる、とても懐深い作品。イデオロギーの見本市みたいなアメリカ社会を嘲笑う視点は、GTA的だったり、デッドプールやゾンビランドを思い出したり。「バーカ、バーカ、全部バーカ」みたいな。
と、そんなメッセージだけに頼らない演出や美術などの映像づくりも素敵でした。映画としてのバランスの良さは、ショーン・レヴィを彷彿とさせる感じ。ハイレベル。お見事です。
面白いファンタジーブラックコメディ
訴えたいならちゃんとして。
解って観たけどメッセージが強すぎて若干ゲンナリしながら鑑賞。
★が3なのは好みの問題。ミュージカル系好きじゃなかったわ。
男も女も大変だし、地位が上の人はそれなりに努力もしてるし責任が伴う。3Kとか言われてる職業だって無ければ社会は回らない。お互い尊重しあって楽しくやろうぜベイビー💗と考える切っ掛けになるような夏映画。
マテル社の創始者が脱税で有罪になったり、上層部が全部男性役員なのをネタにしてるのも皮肉が効いてる。
日本でバンダイナムコを舞台にして、ガンプラが自我を持った映画を作ったとして「パナマ文書に企業名載ってまーす」なんて絶対やらないだろうな。
家族で観たらいろいろ考えさせられただろうけど、デートムービーのつもりで観たカップル鑑賞後別れるの出そう。
好みで数字は辛いけど、テーマをポップに笑えるよう見せたのに公式のやらかしでケチ付いたの本当にもったいない。
もっと、もったいないのは、架空の地図をあれにする必要あった?
バーベンハイマーについては「ウッカリ乗ったら大変なことになりました」と言い訳できるけど、作中にあるあの地図は意図があると考えられ、一部のアジアの国で上映禁止になるのは致し方なし。
訴えたいことがあって広く見て欲しいなら神経質になり過ぎはないと思う。
クライマックス、お母さんの愚痴は共感出来た。
男性に置き換えたら「自信を持って堂々としても偉ぶるな。女性の良いとこを褒めろ。でも、容姿のことを言ったりイヤらしい目で見るな」と男女ともどないせっちゅーねん!な矛盾と理不尽の中、それに文句言いながら生きていくしかない。
そういう生き辛さはお互い様なのだから、どっちが良いとか偉いとか無しに尊重しようよというのを解りやすくしてるのに、監督とスタッフ、公式とマテル社ちゃんとして。
娯楽と社会性の見事な融合
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