バービーのレビュー・感想・評価
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まかさの感涙。女性のアレソレ
そーだよねー、そーかもなー、
やっぱりねー、やっぱりかー
冒頭からあーあ、これは前の席の小学生はガッカリなやつじゃん。という大人向けのエスプリ映画と判明。
しかし、どの方面に持っていくのか分からないまま…アグリーベティに時の経過に驚いてたら、たたみかけの長セリフでついに撃沈。感動。感涙。まさかこの映画で泣かされようとは。
素敵な映画をありがとうございました🙏
ライアンゴズリングの無駄遣いと思ってたけど、なるほどなっとくの怪演にもう一度見ることに決めました。
役割に従属する人形達の解放
そこまで思い入れはなかったかな
自分の目で広い世界を確かめる
バービーとケンの歴代モデルが暮らすバービーランド。いつものルーティンな毎日に充実を感じている、そしてバービーたちとっては完璧な世界だった。しかしケンたちはそのように感じてはいなかった。定番モデルのバービーはある日、体に異変が起きた。変てこバービーにアドバイスを求めて人間界へ行く話です。
人間界へ行ったバービーは恋人ケンのように満足しなくなった。ケンは人間界から学びケンランドまで創った。しかし、それはおもちゃの世界では通用しなかった。
現状満足なルーティンワークのみならず、新しい世界を観ることで新しい価値観に出会えます。バービーランドから人間界、人間界からバービーランドに訪ねたすべてのバービー、ケン、人間は価値観が変わったと思います。バービーの生みの親はバービーを通して伝えたかったことは、より多くの物事を知ることではないかだと思います。
エンドロールのキャストがバービーとケンだらけが良かったです。
セットもおもちゃの世界ぽく良かったです。
小気味のいい現代寓話
『レディ・バード』のグレタ・ガーウィグが監督ということもあり、ドギツい言い回しが制限されるであろう「バービー」という題材とどう折り合いをつけるのかと主に映倫的な意味で心配になったが杞憂だった。ストレートな言い回しは注意深く回避されているものの、たとえば娘のサーシャに「それ私のパパ?」と訊かれてグロリアが「たぶんね」と答え、バービーが「ワオ」と苦笑いするシーンなどにはガーウィグ特有の虚飾のない下品さが垣間見えて嬉しくなる。
本編については、あえてフェミニズムのウィーク(とされている)ポイントに切り込む意欲作だと感じた。たとえば物語序盤のサーシャはTwitterでよく見かけるタイプの「賢く厳格な」フェミニストだが、彼女はそうした知性至上主義的フェミニズムが無意識的にそうすることがあるように、「バカな女」(つまりバービー)を排除してしまう。序盤のサーシャはバービーの個人的な苦悩にいっかな耳を傾けようとしないどころか、あまつさえ「このファシスト!」と痛罵する。また、女がやにわにのし上がってくることに対する男たちの嫌悪感が「バービーランドでいつの間にかのし上がるケンたち」という逆転形で示され、女性優位だったはずの世界で意気揚々と大手を振るケンたちにバービーが思わず眉を顰めるというくだりもある。
とはいえこうしたフェミニズムの「弱点」の積極的な描出が「男と女も喧嘩両成敗」という安易な相対主義の地平に帰着することはない。いやむしろ、「弱点」を強調してもなおフェミニズムが依然として有効であることを証し立てていく。たとえば序盤はバービーを見下していたサーシャだったが、彼女との交流を経るうちに狭隘な知性主義者から万人に開かれた包括主義者へと成長を遂げる。一方でバービーたちとの交流を経てもなおマテル社のCEOたちは単なるポーザーから逸脱できていない。また女性優位の頃のバービーランドと男性優位のケンダム(Kengdom)を比べてみても、後者の暴力性に比べれば前者のほうがよほど平和だった。うーん、じゃあやっぱりフェミニズムって必要ですよね?というある種の背理的証明だ。
さて、終始軽妙洒脱なトーンでマッチョイズムを笑い飛ばす本作だが、「男は絶対悪」的なミサンドリーあるいは性別原罪論的な結論からは明確に距離を置き、あくまでその時空間における権力が差別を生み出すことを強調している点が倫理的だ。事件終結後、バービーランドの大統領がポストを欲しがるケンたちに笑いながら下位ポストを任命するくだりがいい例だろう。彼女が男たちの処遇を決定できることの背後には、言わずもがな権力の勾配が関係している(たぶん大統領はそれも理解した上で意趣返し的にそう言っただけだろうけど)。
最終的にバービーランドをめぐる男女問題は二元論の領域を超越し、「自分とは何か」という自己存在への問いに行き着く。安易といえば安易だが、現時点での大衆の思想的深度を鑑みれば妥当な落とし所だといえる。実際、男・女という色眼鏡が完全に無効化された世界では、多くの人々が終盤のバービーと同じような自己存在の問いに否が応でも直面することになるだろう。「男であること・女であること」以外に自己を定立できる何かを持っていない人というのは悲しいことに割と多い。
ラストシーンの一言についてバービーの妊娠の示唆であるなどという愚考が一部で流布しているようだが、どう考えても違うと思う。長い存在不安のトンネルを抜けたバービーによる初めての自由意志が「人間になること」であることを考えてみれば、婦人科に行くことは、自分が人間の女になったこと、すなわち自由意志が無事に果たされたことの確認作業であることは容易にわかる。
映像に関して言えば、こちらも物語同様に、フォード、コッポラ、キューブリック、アンダーソンといった往年の男性監督によって積み上げられてきた「映画史」を好き勝手に拝借することでそれらを小気味よくアップデートしようという知的さと大胆さが感じられた。とはいえそうした「技巧の意図的な模倣」が最終的に「映画史」を上塗りできるほどの映像的パワーへと結実しているかと言われれば首肯しがたい。冒頭の救急車が開くシーンやマテル社最上階の重役会議シーンでは明らかにキューブリック的なシンメトリー構図が散見されたが、それに比べると終盤の会話主体のパートは画面に動きが乏しくやや退屈だった。
映像における技巧の模倣が「男の言うことを聞くフリをする」面従腹背的なソリューションでバービーランドを男たちから奪還するという物語構造と同期していることは自明だが、映像に関してはそれが達成をみていないのではないかというのが正直な所感だ。
ポリコレハリウッドへのカウンターパンチか?
プロローグの秀逸なキューブリックパロディで観客はぐっとつかまれ、この壮大なMATTEL社のプロモーション映画へといざなわれるのだ。(タイトル前のこういう「序章」で始まる映画構成が私は好きである。)アイデアだけなら誰でも出せるが本編を通してその作りこみがハンパなく凄くてハリウッドの力を見せつけられ堪能できる。私は買わないから別にMATTELの宣伝であろうが映画が面白ければそれでいいけれど、これを観て滑り台付きの豪華なドールハウスやピンクのコンバーチブルが欲しいと思う大人がいても不思議ではない。税込み11,000円という価格設定も絶妙で、車を買ったらバービーとケンも乗せたくなるのではないだろうか?(人形は税込み5,500円)マーゴット・ロビーがリアルバービーを見事に演じきっていてそれだけで楽しいけれど、ちょっと年を食ったボーイフレンド役のライアン・ゴズリングが期待以上にすごくいい味を出していて浜辺でギター弾き語るシーンで惚れそうになる(後ろの席で見ていた若い女性は「ケン、ウザイ」と言っていたけれど)。こういうスタジオ製作のグリーンバック多用の企画はコロナ禍の影響も多少あるのだろうと考えると時代が生み出した華麗なあだ花とも思える。監督が「レディ・バード」のグレタ・ガーウィグで、もちろんフェミニズムやジェンダーがメインテーマでコメディでアカデミー賞を狙いに来ているのだが、ここ数年のハリウッドのいきすぎたポリコレへのアンチテーゼではないか?と捉えたのは私だけだろうか?
本当はもっと面白いんだろーなー
思ったよりも重いテーマで汗…
ロビーちゃん😘
発想が抜群なだけに惜しい
オープニングのパロディからして、ちょっとバカバカしいんだけど笑える軽快な出だしで、バービーがバービーランドから人間のリアルワールドに行くところまでのパートはかなり面白いと思ったのだが、人間の世界に行ってからが一気にトーンダウン。アイデンティティーを持たないバービーが、それを獲得するまでの物語は、実は今を生きるリアルワールドの人間たちを指しているのであって、その過程は人間の世界で描かれた方がずっと面白い映画になったはずなのに、早々に登場人物が全員、バービーランドに戻ってしまった後の展開は昔のB級のコメディ映画を見るようで一気につまらなくなる。話の展開次第で現代の抱えている諸問題を笑いの中で鋭く描けたかもしれない。設定や配役は完璧だけに惜しいの一言。正直、バービーがラスト何をしたかったのか、自分はよく分からなかった。作っている側が、途中でどうやって話に決着を着けるのか迷った感じがした。残念。
悪くない、おもしろかった ケンってこんなキャラ設定だったとは知らな...
悪くない、おもしろかった
ケンってこんなキャラ設定だったとは知らなかった
バービー役が表情豊かで可愛くて、
それを見てるだけでも時間が過ぎていった
映画とは違うところで話題になってしまったが、
立場が違えば、価値観や気遣うものが違うのも仕方がない
残念なことではあったけれど、
少なくとも私が見た回の観客数には影響がなかったようだ
日本人のオッサンには無理www
「オッペンハイマーが日本で上映されるかどうかまだわからないから」という理由で観に行っちゃって腹をたてるジャパニーズオッサンが続出するんだろうなぁ、とそれだけで観る価値がある映画。男もすなる「え、あのシーンって○○が○○だってめくばせですよねェ、そんなことも理解できないんですかァwww」といふものを女もしてみむとてするなり! おしゃれして観に行くと楽しいよ♪
発想は面白いが企画倒れ気味
ツルツルペッタンコ 最後は魔改造か!?
ひるなびを観ていたら、台風7号の中心は淡路島に。雛壇ゲストにお笑いのバービーがでてる。懐かしい。バービーは台風の名前にもあるせいか?それともこの映画のせいか?しかし、ほぼ沈黙鎮座状態。MCの恵もほとんど振らない。
バービー人形で遊んだことはありません。リカちゃん人形はちょっとは見たことありますけど。
今や、ハリウッドナンバーワンのおてんば娘と(元???)スケコマシ兄ちゃんの着せ替え実写版映画。
ライアン・ゴズリング。
ちょっと~ もうオジサンでしょうが~ 嫌だなぁ。オジサンの哀愁滲ませたクサい芝居したりしちゃ。
ほぼマーゴット・ロビーの御足(おみあし)目当てでの鑑賞。その点では満足満足。
時間の都合もあり、吹替版を鑑賞。
小さいお嬢ちゃん連れでの親子三代で鑑賞しに来た方も。
やはり、バービー人形が懐かしい世代は50代でしょうか?
アンミカと大久保佳代子を足して割ったようなヒスパニック系のお母さんアンジェラ(アメリカ・フェレーラ)の長めのセリフが佳境にさしかかると、さすがに小さいお嬢ちゃんは飽きちゃって、親子三代さんは残念ながら敢えなく退場。
やっぱり、マーゴット・ロビーとライアン・ゴズリング君はロサンゼルスに出て行く場面ではやはり衣装映えしますね。まるでディズニーのトイ・ストーリーのウッディとカウガールの実写版のようでとても素敵。
塩ビの人形に指紋あるんかい!
ブロンドヘアーの白人のケンはライアン以外ほとんどいない。シャンチーのシム・リゥが不○工なんで、コテコテの東洋人顔が出てくるとテンションが一気に急降下⤵️
マーゴット・ロビーが出てると鑑賞代金は2000円。シム・リゥがスクリーンに写ると鑑賞代金は100円。
こっちはピンク色のハリウッド・ドリームを楽しみに観に来ているので、ポリコレはかえって障がいです。
ノーベル賞授賞物理学者のバービーはふくよかな高畑充希でした。とても可愛かったです。
エマ・マッキーって、顔の輪郭がマーゴットにそっくりで、目はエマ・ストーンにも似ている。ほんとに紛らわしい。
マテル社ではじめてバービー人形を企画・販売した女性役(リー・パールマン)は室井滋みたいでした。なかなか深みのあることをおっしゃいます。バービー人形をはじめて制作・製造したのは日本の工場なんで、シム・リゥじゃなくて、ディーン・フジオカあたりを使って欲しかったです。
最後(婦人科受診)は冗談キツい。
魔改造っていうこと?
お下品なマーゴット・ロビーならではのブラックジョークが効いておりました😅
優しい映画
悩んだ末の鑑賞でしたが、多くの人にお勧めしたくなる作品でした。
これまでの歴史への風刺にもみえた男同士の愚かな戦いを観せたり、女性の背中を押す作品という見方もありますが、全体を通して、あらゆるヒトを優しく応援してくれていた気がします。
高齢女性がバービーに語りかけた「そのままでステキ」にすべてが凝縮されていました。
また、中盤のママの演説には、チャップリンの「独裁者」での演説にも匹敵する印象をもちました。
この作品の評価に好ましくない表現かもしれませんが、女性監督だからつくられた作品のように思いました。
それに、マーゴットロビーがいなかったら成立していなかった気がします。最後の笑顔にまたやられてしまいました。
ストレートなコメディ映画
想像の何十倍のすごい作品でした
予告編を見て「バカ映画に見せかけて、それなりにしっかりした作品なんだろうな」と思ってましたが、十二分にバカ映画でありながら、それでいてしっかりと重みのあるメッセージを投げかけてくる作品でした。
ある世代においては女性を解放したはずのバービーが、現代の若い世代からすれば「バカ女」(失礼)のフォーマットを築いたダメな古臭い存在に映ること。
現実社会の女性と男性をひっくり返したバービーランドをある種の楽園に見せつつ、ケンがそれをそのままひっくり返すことでバービーランドですら、見方によっては現実そのものの縮図であるかのように描く皮肉っぷり。
単なる女性解放の話に終わらず、男性も含めた多様性の中での人の在り方まで強く発信します。
鋭く強いメッセージが多く、まだ十分に消化しきれていませんが、2023年を代表する一作になるのは間違いないでしょう。
このような作品に出会えたことに感謝します。
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