バービーのレビュー・感想・評価
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モウジョウドウジョウカサハウス
今更観賞して、バービーの行く末や婦人科に行く件を評しても、既に数多のお歴々のレビュアー様が丁寧に解釈されているので、ここはやはりケンの立場からの感想を考えてみたい
『もう充分だ、ケン』というTシャツに制作陣のメッセージが吐露されていることに今作の白眉を受取った マチズモとホモソーシャル、そして優位に立ちたいという本能を揶揄したシークエンスは流石に的確という他はない 私など優位性を保つ能力など皆無なので、今作のそれはブイブイ謂わせている現在の勝ち組に対してのやっかみだと思って貰って結構 全員死滅してしまえばいいんだと思う程だ 人より記憶力がよく、人より理解力が高く、人より自分を騙す能力が優れている人間は、男女関係無く、人を貶める事に快感を覚えることなく、もっと高みに意識をシフトしろ、と云いたい
折角貰ったギフト、何故に下に意識が向くのか、もっと向上心を持てと小一時間説教したいが、ま、聞く耳もたないかw
女性はこれから益々社会を、否、世界を導くメシアとなる そうまるで神の導きのように・・・
さて、男は?・・・・ 種馬(よかったじゃない、馬が好きなんだろw)のみ残されて、劣勢者は駆逐されるのみ 野生の摂理といえばそれまでだ 果してライアン・ゴズリングはどっちなのか、それが今作のメッセージなのだと断言する
あ、自分は、駆逐側ですw
82点 バービーワールド!
クドいಠಗಠ
人形の世界と実社会
現代要素を盛り込んだ人形たちの冒険。
昔から長年続く人形たちの遍歴も加え、それぞれの時代ごとに作られたキャラクターも登場させることで、バービー人形で遊んだことのある人には心をくすぐられる点もかなりあるだろう。そしてドールハウスなどを実寸台で作るなどその世界観を上手く描いてる。
あと人形であることを逆手に取った笑いもあり、楽しめる点もあるのだが、やはりバービー人形を通ってこなかった私には親近感が湧かなかった。
ただストーリーには人現代要素をふんだんに取り込んでていまの社会の縮図をポップに描いて共感も呼べる。
林家ペー・パーなら違和感なし
日本では著名漫画家のX投稿や原爆ネタなどでアンチに盛り上がっていた本作。玩具の世界を下敷きにしたコメディ風味のドント・ウォーリー・ダーリン?と想像していたのだが、一方的なフェニミズムの話ではなく、変化と成長と生と死と…多様なテーマを含んだ作品だった。マーゴット・ロビーの定番バービーもフツーの人の活躍という点でLEGOムービーを想起。
冒頭の2001年パロディを観せられて、これはバービーに触れて女児・女性は進化を…と説明したくなるところ、ゴッドファーザーの解説やら、車の性能自慢、パソコンアプリの使い方教授などなどマンスプを皮肉られて、あイタタ…となる自分がいた(爆)。
自社の黒歴史も含めて作品に協力するマテル社はふところが深いというか、本作が今年No.1ヒットで大ウケのあちらの国では当然の社会認識なのだろう。ちなみにネットフリックスのドキュメンタリー、ボクらを作ったオモチャたちのバービー回は、バービーの歴史を知るには勉強になったのでご興味ある方はどうぞ。
「わたし」を作り上げることの難しさ
冒頭「あ~、『2001年宇宙の旅』のパロディだね~、結構そのままだね~」
後半「俺も妻に『ゴッドファーザー』語ってた~。猛省…。」
自分を取り巻く世界から規定された役割から解放されることはとても難しいと思う。私自身、肩書を外した時に何が残るのかというと、答えに窮する。女の子との新しいロールモデルとして生み出されたバービーが「フェミニズムを50年後退させ」たのであれば、エンディングのバービーが彼女自身のロールから解放され、どのような旅を始めるのかとても楽しみだ。そして、自己の旅を始める足掛かりが「婦人科受診」というのも何ともひねりが利いている。まずは自分の体を大切に、ということであろうか。構造主義的に規定された自己の解放という点では、最近の作品だと『ウーマン・トーキング』、少し前だと『トイ・ストーリー4』と親和性のある作品だと感じた。
これからアイデンティティーを確立するであろう若者に見てほしい映画だと感じた。そして10年後、20年後、ここから少しでもよりよくなっていればいいし、自分のそのために何かしなければならないなと感じさせる良作であった。
タイトルなし(ネタバレ)
賛否両論ある作品なのでレビューは正直に。
【気に入らない点】
一旦女性を下げてからでないと、女性の生き方を肯定できないんですかね?
もうこのタイプのメッセージ性が強い作品は飽きたな、と言うかもう今更だなと思う。
女性でいることの素晴らしさ、息苦しさ、理不尽さは言われなくても理解してる。
さあ!女性も好きに生きてイイんですよ!男になんて負けちゃいませんよ!
言われんでも名だたる女性権利の歴史から学んできたことなんで、説教くさくて敵わん。
※※※ただ本作は日本基準の思想ではなく、グローバルスタンダードの現状をベースにしているので、作品をシリアスに捉えられるかはその国によると思う。(特にキャットウォークは日本にはないしな)※※※
【足りなかった点】
せっかくバービーという最高の女性性を取り上げているのに、”女っぽい楽しみ方”は否定されていた気がする。
別に”スイーツ大好き!可愛いモノ大好き!ガールズナイト大好き!”そんな典型方バービーっぽい人生でも良くない?という肯定がなされなかった。
典型的なバービー=”普通”でいる選択をすることもまたいいんじゃないかな?
いかにも”バービーっぽい”女性も肯定されるべきだった。
AV業界が当事者の有無を言わさず淘汰されそうな現状を見ている気分。
こっちは別に女でいることに困ってねえよ!!勝手に問題視すんな!!って感じです。
他にも時代についていけないオジサンネタだったり、黒人ネタだったり盛り込みすぎのわりに何も回収しないんだよ。テーマを雑に扱い過ぎ。
ことごとくギャグが冷めてた。
【良かった点】
”配役・演技・造形・曲選”においてはなんの違和感もなく、むしろすごく好みの作品だった。
マーゴット・ロビーのプラスチックガールっぽい表情から人間味のある涙まで演技の幅が広すぎる…!
バービーの衣装も世界観もとにかくかわいい!が詰まっていて世界中のピンク塗料がなくなっただけあるなと。
使いまわされた”自分らしく”と言うメッセージ性でも、やっぱり生きにくいよねと言語化してもらったシーンは流石に泣いたな。
”自分らしく”でいいと気がつく前にこの作品を見ていれば評価はかなり変わってきたかもしれない。
【男についての描かれ方】
男ってバカなんですよ~!単純でしょ?と言わんばかりのアホシーンがもう呆れを超えて一周回って面白い。
不遇なケンが男性性に目覚めるのは、こんな世界があったのか!と言うよりも
バービーに相手にしてもらえなかった”現実からの逃避”に思えたのよな。
女も男も平等に馬鹿にしていかないと、一般受けせず評価に偏りが出てきてしまうから過度に男性性を入れてきたんだろうがさすがにやり過ぎ。
男性をバカにすることで均衡を保とうとすんなよ…
【総評】
・この映画にどんな意見を持つかで人となりを判断するのは面白そう
・これが高度な社会風刺コメディ(ブラックコメディ)だとしたら日本人には100%理解できない
・出演者に罪はない
・バービーの歴史は知っていた方がいい
本当に見たかった作品は、バービーが人間界に来ちゃってドタバタ!みたいなファンタジーの方向性で人間の愚かさを批評して欲しかったんだがな…
※※ネタバレ注意※※
【ラストについて】
ラストは企業面接にでも行くと思ったら・・・??
・序盤に赤ちゃん人形壊しておいて、妊娠オチはキモすぎる
・「私は恋愛しない」という発言に整合性が取れなくなる
妊娠オチと言われているけど、上記を加味し性器のなかったバービーが初めて婦人科健診をしに行ったとできれば考えたい(笑)
じゃなければジョークに品がなさすぎる…
世界観はおもしろいけど…
子供の頃にお人形あそびをした人には、ささる場面が多かったと思う。
カッチカチの牛乳パック、水の出ないシャワー、外から丸見えのドールハウス…そして階段を使わない移動手段など。
観てて、あるある!懐かしい!ってなった。
あと、変てこバービーが出てきたときに申し訳なくなった。
私もリカちゃんの髪を切って、ショートヘアにしようとしたり、めっちゃ開脚させたな…。
ストーリーに関してはすごく良い!とは思えなかった。
突然ミュージカルになったり、バービーランドを知ってる人間がいたり、ファンタジーなとんでも展開が多かった。
そこはコメディだし、バービー人形の世界観がおもしろくて良かったけど。
人間界でバービーがやたらセクハラされたり、女の管理職が全くいなかったりするのは、誇張されてはいるけれど、そういう社会が確実に存在するから問題視すべきって主張を感じて良かった。
ただ、女性の権利!とか、現実世界で女は虐げられている!とか、フェミニズムが強すぎるなって思う時はあった。
女の解放を強く願いすぎてて、同じ女だけどちょっとしんどい。
それにケンが報われない。
フェミニズムって全ての性の人が平等であることを願うはずなのに、ケンは一昔前の女性と同じような扱いのまま。
企業が商品として販売してないから、重要な職を任せられなかったのかもしれないけど、なんか微妙な気がする。
これは、まあ、女の子のための映画だなって感じだった。
風刺が満載
バービーをネタにこんな話が語られるとは。
コメディなのかと思いきや、結構社会派な本作。
なかなか深いテーマだった。
バービーというおもちゃが世に生まれ、バービー自体は変わらないものの、それを取り巻く環境が変わっていく。そして、変わっていく価値観の中で、その本質さえも問われていく。
冷静に考えると結構な理不尽だ。
バービーが時代錯誤なのか、それともただの言い掛かりなのか。時代にそぐわないと言えばそれまでだけど、その本質さえ歪めていくのは第三者だ。
声高に主張するその声に、つい耳を傾け同調してしまう。自分自身、洗脳されてしまうから自ずと「自分」がわからなくなる。その時々の価値観に揺さぶられる自我ってのが厄介極まりなく、自分を見失うのも必然かと思われる。
風刺のキツいネタをサラッと見せる脚本も演出も優秀で、架空の世界を維持する美術も照明も色彩もいい仕事してくれてた。
冒頭、全員がバービーなのに強烈な違和感。
いや、恐怖さえ抱く。
全く違う個性なのに平等である事を強いられてるような感じだ。個性を尊重するも個別化されない環境とでも言うのだろうか…正直、不気味だ。
バービーランドが実在してて、人間界と行き来きできちゃうのは良く分からんのだが、ケンズキングダムだかなんだかを奪い返すにあたり、男性を観察する女性目線の的確な事ってったらない。
めちゃくちゃ思い当たる節がある。
話は逸れるが「民主主義は金権主義に簡単に変わる」とかなんとかって台詞もイカしてる。
民の頭の中…本作で言う男社会の大多数が「金」を中心に思考を巡らすからなのだけれども。
その社会の覇権を奪還しようとするバービー達が、ケンにするアプローチがまた適切で…ここの件は好きだなあ。
洗脳されてるバービー達にも、注目してしまう。
女性の社会進出が推奨される昨今ではあるものの、男性と同等の事をやらねばならないってのは、やはり男性社会に進出するからであり…女性にとって、本当の意味での社会進出はまだ成し遂げられてはいないのだろうなぁとボンヤリ思う。
バービーも本来の役割以外の事を付加されていってるような気がしてならない。
多様性と一括りにするのは簡単だけど、その多様性を全てにおいて適応するには無理があって…差別は論外だけど区別はせねばならないと思われる。
まだまだ社会は混迷しているのだろう。
そんな社会に対する問題提起と、無個性や普通は欠点などではなく可能性の塊であると訴える本作であった。
むしろ無個性なんてのは便宜上存在するだけで、実際には存在しないと言わんばかりだ。
結局のところ、自分の行動は自分にとっては普通にやってしまう事なので、それが他者からみてどんなに優れた一面であっても自分では気付きにくい。
自我の確立とは、他人からの干渉を受けつつ形成されるものみたいなので、己に問うだけでは見つけられないものなのかもしれない。
ラストの婦人科も、自分を知る為の一歩なのだろうなぁ。オチとしては捻りが効いてた。
にしても、バービー自体に歴史があるからこそ、そんな多様な価値観を押し付けられてきたんだろうなぁとは思う。バービー側からすると要求なのかクレームなのか微妙なとこだろうなぁと。
クレームが起点だとするのなら…こんなネタでこんな社会派な映画まで撮れてしまう社会の行く末がソラ恐ろしいのである。
まぁ、差別の歴史が色濃く残る国だから、そんなものが反映されてしまうのも無理はないんだろうなぁ。
単なるルッキズムの象徴では無い。Barbieを通して監督の言いたかった事。
先ず前提として大変に楽しく愉快に観終わった事だけは強調しておきます。
特に冒頭の2001年宇宙の旅のパロディや、マテル社CEOや重役たちのドジなマトリックスのエージェント的ポンコツぶり、ビーチで争うケンたちのまるでジェット団vsシャーク団の様なダサいミュージカル群舞、には笑いを堪えるのに必死でした。思想やテーマなんて深く考えずに単純にブラックユーモア溢れるコメディ映画としてだけでも十分に楽しむことが出来ます。
その上で種々論じられているフェミニズム臭や女性優位の強烈さと言う点の個人的考察ですが、私が理解した範囲では、第一波から四波に至ると言われてるフェミニズム史の要素を全てバービーランドとバービー達の行動に詰め込む事で、
寧ろそれを強烈だと感じるその先入観、或いは感情的な思い込みを解く試みなのでは無いのかと感じました。それぞれの波で露呈してきたフェミニズムの限界や問題点や課題はブラックユーモアの中でコミカルに表現しつつ、人の有り様はもっと自然で自由でシンプルなものの筈よ、とグレタ・ガーウィグ監督は言いたかったのでは無いかなと。
だから添え物のビーチボーイケンもありのままのケンで良いし、標準バービーも大統領バービーじゃなくそのままでいい。或いは、すべからくこうあるべき論とか或いはこうあってはならない的な狭量で攻撃的なポリコレやフィルターバブル世論に振り回される必要もない。
バービーは決して単なるルッキズムの象徴なのでは無い。正しさを巡る二項対立ではなく男も女も誰もが「そのままの自分自身に戻る機会」への気づきをバービーの辿った歴史が象徴している、そんな風に読み取れました。
「今はまるでみんながきつく張ったロープの上にいて、一歩間違えば全員が粉々に崩れ落ちてしまうような世界にいる。」「努力して成し遂げるべき外見的な評価などない、そのままの自分で十分だと感じられたらいい。」
グレタ・ガーウィグ…やはりただものでは無いですね。それにしてもマーゴット・ロビーの演じたバービーの何と生き生きとしている事でしょう、彼女以外では決して成しえなかったと思えるほどにお見事でした。
※2回目を観て作品の印象と感想がかなり変わったので、レビュー後半は大幅に加筆訂正しました。
Barbie人形はよく知りませんが 大好きな俳優陣と監督さんの作品...
何かの思想?
最初は良かった。
バービーランドでかわいいピンクに囲まれたバービーたちに、曖昧な恋人?のケン。アラン。
バービー人形たちのファンタジーな世界がワクワク。
人形が人間の世界へ行って真実を知り直面して行く?
死を想像したことで人形に異変が起き、それはそのバービーで遊んだ人間の思いが人形に吹き込まれたことで起きた異変だと分かり、裂け目を閉じるためにその人間と一緒にバービーランドに戻ったら、ケンがバービーランドを支配しており、ケンVSバービーになって、何でか今度はケンVSケンになって、はぁーーーーー?!何かもう分からんってなってしまった。
途中から観るのが辛くなってきたんだけど 何回か観たら分かるんかな。
マーゴット・ロビーめちゃくちゃ可愛くてバービー人形にピッタリだったし、ライアン・ゴズリングのケンもムキムキでかっこいいと思ったけど、何でケンはあんなに影薄い設定なの?
そしてマーゴット・ロビーのバービーは最後なんで人間になるの?えー???
私に想像力がなかったのか残念な感じでよく分かりませんでした。マーゴット・ロビーは問題なしに可愛かったのでそれだけに星3です。
なかなかの珍品?
さすがインディーズ出身の
グレタ・ガーヴィック監督。
分かる人にはわかるギャグ、
ユーモアを散りばめながら
フェミニズムメッセージを
ビシッと突き刺します。
ピンク一色のカラフルな
バービーランドは、毎日ダンス&
パーティーのような夢のような街。
けれど、身体に起きたある異変を
感じたバービーは、人間社会へ。
あまりの現実世界に戸惑いながらも
バービーは大きな決心をする。
その決意とは……。
なんて話なんですが、会話が結構理屈っぽく
哲学的な要素も入ったりして、笑いとマジメの
バランスが妙な感じで、いい意味で変な、
珍しい作品だと僕は思いました。
でも考えてみると、バービーやリカちゃん人形の
世界って、今の時代から見ると不思議な気もしますよね。
面白かった。 バービーランドとリアルワールドの繋がりがよくわからな...
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