「バッティングセンターに行ったような感覚」バービー トモチャフスキー•イノフさんの映画レビュー(感想・評価)
バッティングセンターに行ったような感覚
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映画は、作者が投げかけたメッセージを我々観客が受け取るキャッチボールである。それがなるべく分かりやすく行えた方が良い映画だと思っている。
しかし今回は作者がただボールを投げているだけで、読者が拾いきれない部分も大いに出てきた。そのためバッティングセンターに行っているような感覚に近い。
映画自体に退屈する箇所は全くなく、面白く視聴することはできた。バービーの本気を感じることはできたが、映画としての出来を考えた時にそこが残念に思える。
クスッと笑えるシーンや風刺的な台詞の数々は本当に秀逸だった。しかしバービーランドへの行き方や、後半部分のメッセージ等が曖昧になっている。そこをあと30分ほど尺を使って述べてくれれば、より良いものとなったかもしれない。
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