劇場公開日 2023年8月11日

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「軽く楽しむも良し、深く掘り下げるも良し!」バービー 星のナターシャnovaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0軽く楽しむも良し、深く掘り下げるも良し!

2023年8月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

あまりに楽し過ぎて4回鑑賞!

予告編で観られる様に兎に角楽しく美しいバービーランド。
この世界のバービー達は、自分たちがおもちゃで
自分たちが平和で楽しく暮らしているから
現実世界の女の子たちもその影響で平和で楽しく
暮らしていると信じている訳です。
ある日、永遠に変わらないはずのバービーの身体に
ありえない異変が起きてその原因を探るために
現実社会を探検しに行くことになる。

お話としてはよくある「行きて帰りし物語」なのですが
そのお話の中に、これでもか!!と詰め込まれた
皮肉ギャグがまあ、笑える笑える!!

あまり深く考えずに楽しく観ることもできるし
観た後に色々考察、深読みも出来るスルメ映画ですね。

ぜひ劇場で、ピンクシャワーを浴びまくってください!!

で、月に8回くらい映画館で映画を観る中途半端な映画好きとしては

今年、今のところ一位ですね!!
(成長物語りが大好物なので)

何なんだ!このアホっぽい世界は!!
と、一番最初に映画館で予告編を観た時は思いましたが
プロデューサー&主演マーゴット・ロビー
共演ライアン・ゴズリング
監督がグレタ・ガーウィグ
共同脚本がノア・バームバック と来て、
このメンツでそんなアホなモノができる訳がないだろう!
とは思ってはいたので、いや〜、想像の上を行く!流石〜〜!!

こんなアホなルックのギャグ映画なのに、
人の世の生き辛さが時に女性のバービーの視点から
時に男性のケンの視点も語られていて
秀逸なのはそれが逆転することで巧妙に、
男性には女性の生き辛さを感じさせるし
女性にも男性の厳しさが伝わってくる。

で、この映画の中で現実社会の代表として出てくる
マテル社の女性秘書役で、昔バービーで遊んだ世代の
グロリアを演じるのはアメリカ・フェレーラ!
この人、「アグリー・ベティー」と言う
コメディードラマでルッキズムと人種差別に
振り回される主人公を演じていた腕のある女優さんです。
あのドラマを観てきた自分としては
中盤のグロリアのセリフが
大企業できっと山ほど苦労しながら
仕事を続けてきた彼女の生の体験の様にスっと入ってきます。
ここはそれを意図したキャスティングなのかな?〜〜

彼女の言葉はそのまま主語を男性に変えれば
男女関係なく刺さる言葉でした。

つまりは、「世界は生き辛さに溢れている!」

だから、せめて男女の違いをなんてことはサッサと乗り越えて
より良い世界を「みんなでここから!」作って行こう!

と、最後は前向きに締めくくられていると感じました。
男女に限らず全方向的に刺さるものがあると思いますね。
笑って観ちゃう人も、ちょっと入れなかった人も
それをきっかけに本当の平等や生き方を考える
きっかけになれば良いと思います。

この映画をみた男性の中に、男の滑稽さをこれだけ描くのなら
女性の滑稽さも同じように描かないと不公平だとSMSに書いてた人がいました。

女性の男性に対する滑稽さってなんでしょう?
男に向かってどうせ「あんたも女の顔と年齢しか見てないんでしょう!」
って言う思い込みくらいでしょうか?

でも、これって男的には図星じゃね?(爆)
反論のある方!教えてくださいな

兎に角、ぜひ、ご覧くださいませ。

星のナターシャnova
YOUさんのコメント
2023年9月10日

続編計画中だそうです(笑)

YOU