劇場公開日 2024年2月9日

夜明けのすべてのレビュー・感想・評価

全422件中、221~240件目を表示

4.5理解して手を差し伸べる優しさ

2024年2月17日
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鑑賞方法:映画館

「間」がよかった。
セリフも音楽もなく、自分や同僚の症状に向き合っている2人の姿がいい。
恋愛でも友情でも依存でも甘やかすでもなく、「理解して症状に冷静に対応する」。
実はこれ病気に限らずで、言ってしまえば全ての(特に気難しい性格の)人と付き合うのと似ていたりするんですよね。
気遣いとお互い様の精神をもって、寛容さを広げ、優しくありながら、相手が具合悪い理由についてどこまで理解するのかということかと。

歳をとってくるといろいろ病気を持つようになります。
私も持病があり、発症したばかりの頃にふらつく状態でも、心ない元同僚には理解が得られず、怠(なま)けてる弛(たる)んでると厄介者扱い受けたことがあります。
自分自身、頭では「以前はこうじゃなかった」「もっとできるはず」と、病気になったことを認めたくないし、その悔しさと恥ずかしさに自分を責めたり。
そんな経験から、前半の2人の気持ちが痛いほどわかり、なんだか感情移入が半端なかったですね。
だから、同病相憐れむというよりかは、2人の優しさと、前向きに生きる希望に満ちた心のあり方にじーんときちゃったのでした。

それを、飽きさせずに、見応えあるフィルムにしていたスタッフ&俳優陣に拍手。

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コージィ日本犬

4.5素敵な映画に出会えました

2024年2月17日
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鑑賞方法:映画館

映画のストーリーも原作の事、映画監督の事も確認せずに、この『映画.com』の評価の高さに惹かれて、この映画を観に行ったのですが、素敵な映画に出会えました。

映画の脚本・構成において、各所場面をあえて入れない事・省略する事で、くどくど説明する展開にならず、間延びしてしまう事も無く、無理せずに各所毎の経過を入れ、間を想像出来る自由度を持たせて進められる構成に引き込まれて行きました。

音の扱い方も、日常の音やナレーションを中心を使われながら、強いドキュメンタリータッチに感じないように、電子木琴や電子ピアノ(正確な楽器名称は不明・?です)の心地よい音・テンポを映画の流れにうまく使われていると感じ、この映画の音や音楽に関われている方のセンスにも、感動しました。

この映画は、久しぶりに翌日また観に(音や音楽の使い方に注目してみたくて)行ってきました。

今までは、映画を観た後で、この『映画.com』のレビューの中をチラチラと眺めて見る程度だったのですが、この映画を観た後、この映画にどのような感想や情報が入れられているか気になり読んで、同意見の方や違った感じ方や意見など、参考になりました。

原作本を読まれてから映画を観られたレビューを見て、原作本『夜明けのすべて』も読んで見たくなりました。
今回、映画のパンフレットも。
また、原作者:瀬尾まいこさん、映画監督:三宅 唱さん、脚本:和田 清人さんの作品も、チェックしてみたいと思いました。

映画『スペース カウボーイ』と映画『アポロ13』も、また観てみようかなぁと思っています。

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kuwa

3.0栗田科学は理想郷

2024年2月17日
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会社に着けばログインし、ログアウトまでトイレに行く時間も作業効率も計られて営業成績をあげるのに四苦八苦しながら、上司や部下に気を使いギスギスした環境で仕事をしている人も沢山いるし、ちょっと体調不良が続けば切られることもある社会で、栗田科学は理想郷だ。
ある意味、のほほんとおやつを分け合ったりできるぬるい会社だがとても優しい会社。
淡々と日常が描かれる中で、人との関わり合いで人に言えないしんどさが癒されていくのはじーんと染み入る。
悪人が誰も出てこない世界観にも希望がもてる。
パニック障害もPMSも両方経験があるし、家族や友人、身近にも両方いるけれども、みんな上手く付き合って何とか生きている。
いちいち人には言わないけれど頑張っている。
そんな人に寄り添う映画があってもいいんじゃないかと思うので、こういう作品をたくさんの人が観てくれるのは嬉しいなと思う。

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momo

4.0すーごい心地の良い作品でした

2024年2月16日
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泣ける

理解することってすごくシンプルな事なんだと思いました。

すごく高尚なこと、偉いこと、特別なこと、難しいことって印象が私の中にあります。だって、他人のことって時点で難しいし

ある意味、無関心が1つの正解なのかなって思っていたんですが、それって相手からしたら哀しいのかな…?
分からないです。

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Octopus(あまりコメント返せません(*_ _))

5.0人を救うのは人

2024年2月16日
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泣ける

難しい

幸せ

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え

4.5生きていく

2024年2月16日
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鑑賞方法:映画館

なんと優しさに溢れた作品なのだろう。

PMSを抱えながら生きる、上白石萌音演じる藤沢さん
パニック障害を抱えながら生きる、松村北斗演じる山添君
を軸に、彼らと共に働き生きていく人々の物語。

生きづらさ、についての物語でありつつも、主役2人だけが
それらを懸命に乗り越えていく、という事だけが主題でもない。
藤沢さん、山添君の葛藤や不安や静かな悲しさなどは描かれていくが、彼ら2人だけでなく人はみなそれぞれに事情を抱えながら生きていく。
日々働いている。時に心身を休ませながら、人とゆるやかにつながりながら…。
主役2人だけが特別ではなく、みな何かを背負い、抱えながらも共に生きていく、そのような物語であると感じた。

だから声高く頑張って!とならず、ゆるやかに優しく大丈夫、とふっと背中を押してくれる作品になっている。

原作瀬尾まいこ 監督三宅唱
映像化するにあたり独自のシークエンスにしたり、映画としての設定にしている部分、ラストも原作とは異なるという。
が、原作を脚色し、そのエッセンスを大事にしている映画であろう。

特にプラネタリウムのエピソードの追加、そこから宇宙に連なる人間の存在を
ことさら上段にかまえるでなく、ごく自然に主題化しているところ。監督の手腕によるところだと思う。

四季の移ろい、時間の流れ、ささやかなユーモアあふれるエピソード、時に静かに切なさを感じさせるショット、魅力にあふれている。
エンドクレジットの映像の幸福感…

これは今を生きる私たちに必要な物語。
映画はすべてを解決させてはいない。
現在進行形、主人公たちの人生も続いていく。
現実を生きる私たちも、また。

月に指をかざす映画、アポロ13でしたか…
私はそちらがわからなかった
アポロ13、好きな映画です

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たま

5.0何度も見たくなる映画でした

2024年2月16日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

原作との違いはありますが、心に響く映画でした。何よりも松村さんと上白石さんがはまり役で映画に入り込めたので、周囲に理解してもらえない自分の苦しみに共感してもらえている気がして、泣けました。また見に行きたいと思います

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みぃ

5.0瀬尾さんの原作もいいのだろう。プラネタリウムのナレーションのラスト...

2024年2月16日
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鑑賞方法:映画館

瀬尾さんの原作もいいのだろう。プラネタリウムのナレーションのラストなど素晴らしい。
パニック障害を扱ったものは珍しいと思う。二人とも、周りが目に入らなくなる感じが美味かった。特に上白石は、世話を焼く感じと引きこもったり、自分の世界に入ってしまう感じ、複層生を受けうまく演じていた。松村くんも好青年役が多い中、少し自分勝手な難しい役をよくこなしていた。
光石さんはいつも通りいい。
パニック障害のメリットを話し合うシーンなど良かった。

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えみり

4.5登場人物の皆さんが優しいです

2024年2月16日
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鑑賞方法:映画館

お気に入りの若手俳優(と言っていいのか、わかりませんが)である、松村北斗くんに期待して観に行きました。難しい役柄ですが、松村くんらしく、自然体のままで、良い雰囲気を出していて、お相手の上白石さんも、イメージ通りで、お二人共に素晴らしい演技だったと思います。また、アナログなフィルムで撮影された、ちょっとザラっとした映像が、その演技というか、二人の心情を際立たせていたと思います。事件も事故も何も起こらない。ごく普通の日常の中で、ものすごく行きづらさを感じているお二人が、お互いを理解しあうことで、改めて、自分自身にも向き合っていく。抱える病気が、すぐに治るわけではないけれど、少し楽に向き合うことで、前を向いて、それぞれが、自ら決めた道に進んでいく。そして、その二人はもちろんだけど、勤め先の栗田金属の社員の皆さんも、本当に優しい方ばかりでした。現実には、難しいことも多々あるとは思いますが、こんな優しい世界が、あっちこっちにあれば、いいのになと思う映画でした。

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GF

3.5まあまあかな。

2024年2月16日
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鑑賞方法:映画館

遅ればせながら見てきたけど、見る前に少々ハードルを上げすぎたかも。フツーよりはぜんぜん良いけど“絶賛”とはいかなかった…

PS 上白石萌音の小動物感は可愛かった💕

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プリズナーN0.6

4.0あたたかい映画です

2024年2月16日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

愛でもなく、
恋でもなく、
親友でもなく、
家族でもない
でも、支え合える事ができる

そんなことが、あるんだなぁ
と、思いました

気持ちが優しくなる映画でした
わたしも、何かできるんじゃないかと、
考えさせられました

少し、生活に疲れ気味な人が見たら
前向きになれるかも💦

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かえるパン

3.5上白石さんのギャップ

2024年2月16日
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PMSであんなに人格変わるの?まわりにそういう人がいなかったからちょっとビックリ。いつもニコニコしてる人ほどストレスを抱えているのかな。

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blue

4.0影もあるはず。

2024年2月16日
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鑑賞方法:映画館

症例の密着ドキュメンタリーのような「再現ビデオ」のような。でもって、なにも解決していないうえに、(すべての同病に悩んでいる)彼らが『心は優しくピュア』のような<嘘>を刷り込むような演技と演出はいかがなものか。もっと社会を否定し、憎み、復讐を試み、無敵の人となってしまう人々もある、という現実もあるのでは?と思う。

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t2law

4.5理解しようとすること

2024年2月16日
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原作未読。

評判の良さを見て劇場へ。

先日の「パーフェクトデイズ」と同じ様に、何か大きな出来事があるワケではなく、基本的にはそれぞれの日常が描かれる。

「パーフェクトデイズ」が、健常者の日常に見える毎日も、本人にとってはその「揺らぎ」の中で生きていることを描いたのに対して、本作は世の中には理解されにくい健康の悩みを抱える二人の登場人物が、それでも自分の居場所を手探りするお話…とでも言えるだろうか。

健康に悩みを抱えた方々が、いわゆる「日常」の中で生活していくのは、周りの理解が必要になる。
でも、少なくとも日本では身体の不調は隠して頑張ることが美徳とされてきたし、そもそも本人にとって「打ち明けたくない」悩みである場合も多い。

周りの人間にできることは、まずは「理解しようとすること」なのだろう。

ただ、こういう社会的弱者を描く作品って、必要以上に主人公の周りの酷い現実を強調し、その境遇を背負って本人が苦しむストーリーになってしまいがちだが、この作品はそうではない。

冒頭、本人の独白で細かく病気の説明から始まる主人公の藤沢さんに対して、説明なくただ失礼でやる気無さそうな山添くんを、我々は「コミュ障」としてレッテル貼りをする。
ここで我々観客はやはり「理解」がなければ人は簡単に他人について憶測で判断し、時には大きく傷付けてしまうことを体感する。

この主人公二人は同世代の男女だが、決して「恋愛モノ」に流れないのもありがたい。

天文学をモチーフに「夜があるから広い宇宙を知ることができる」「同じ様に繰り返される天体の動きも、決して同じものはない」といった話が、上白石萌音の柔らかな声で、日々の生活に疲弊してしまった人々に優しく響く。

このプラネタリウムのクダリが本当に素晴らしいワケだけど、聞いた話によると原作はプラネタリウムじゃないとか。
「ウソだろ?」
と驚きを隠せないほど、このラストが秀逸なのだ。

というワケで、原作を読んでみたくなる映画。

ストーリーもさることながら、もう、何しろ役者の皆さんの演技の良さよ。
主人公だけでなく、ここに関わるみんなが、おそらく少なからず何らかの苦しみを抱えている。
それでもお互いを尊重し、お互いの居場所を守っている、そんな「日常」を本当にさりげなく演じている。

ラストは当然「病気の完治」みたいな
ことではなく、それと上手く付き合いながら、生きていく日常の姿。

それにしてもプラネタリウム無しでこの話を終えた原作は、今回映画であの社長の弟が残した「苦しみの中で見いだした微かな希望」を、どう表現してるのか。
気になる。

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キレンジャー

4.5観て良かった

2024年2月16日
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大分前に読んだきりでしたが、原作がとても好きだったので、見に行きました。原作との違いはもろもろありますが、映画で新たに加えられたエピソードや、登場人物もとても良かった。
この原作者の方の映画化の中で、一番好きです
そして、上白石萌音ちゃんがとても可愛い

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ひまわり

5.0代弁してくれている様な言葉も、抑えきれない不安も、言葉に出来ずにい...

2024年2月15日
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泣ける

笑える

代弁してくれている様な言葉も、抑えきれない不安も、言葉に出来ずにいる表情も、ものすごく胸に刺さる…不安も苦しさもなくなったわけではないけど少しずつ変化していく表情に自然と涙がでた。優しく温かく笑い会えるすごく素敵な映画でした!

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石ころ

5.0大傑作

2024年2月15日
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あや

5.0人生に寄り添う作品

2024年2月15日
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本作には派手な演出も劇的なシナリオも存在しません。とにかく、丁寧に丁寧に、自分の困難と向き合いながら生きていく人々の姿が描かれています。気分が落ち込んだとき、色々うまくいかないとき、この作品を見たら「とりあえず明日もなんとか生きてみるか」と思わせてくれる気がします。公開中は何度もスクリーンでこの作品の温かさに触れたいです。
主演の松村さんと上白石さんの、心の機微を繊細に表現した演技はただただ素晴らしいですし、二人を見守る方々の温かさ(特に光石研さん、久保田磨希さん、渋川清彦さん)に何度も涙腺を刺激されました。
きっとわたしの人生になくてはならない作品になると思います。

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てふてふ

4.0みんな抱えて、生きている

2024年2月15日
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あったかい毛布みたいな映画だった。

PMS(月経前症候群)、パニック

症候群、連れ合いを亡くしたショック

から立ち直れないロス、

登場人物それぞれが深い傷を負いながら

生きている。

三宅晶監督は、そんな人々を優しく

とても繊細なタッチで描いていく。

鑑賞後、自分の心がまあるくなっている

ことに気づく。

事件らしい事件は何も起こらない。

淡々と話しが進んでいくにもかかわらず、

ずっと画面を観ていたい、いい気が満ちた

作品だった。

僭越を承知で言わしてもらえば、

僕がずっと目指していた映画が、ここにある。

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高坂圭

5.0生きるのは当たり前じゃない

2024年2月15日
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鑑賞方法:映画館

人は第一印象と違うんだってセリフがすべてのように思える。
主演の二人は障害があり生きづらさを感じても社会に生きてどうにかしようと思ってあそこにたどり着き暮らしている。そんな職場の人たちも社長は弟を自死でなくされ、他の人たちもなにか事情がありそう。第一印象通りではないなにかが。
気遣いしながら向き合って補いあう、今の社会には無くなったような人と人との掛け合いがとてもあたたかくしみて自然と涙が出た。
懐かしくも的確な画角が演出の妙だと思う。
主演の二人はすごい演技。パニック障害とPMS患者が見るものの胸を刺すようだ。
そして辻本役の渋川さんは泣けた。
まさに第一印象を裏切る温かさ。これまでの役の印象も手伝ってこの映画一番の落涙演技。プラネタリウム会社に残ると告げられたときの涙は美しい。奥さんが出てこないのも含めて人はそれぞれ何かを抱えて生きているし支えになりたいと考えているんだね。
自分自身の事もあって、山添パートが身に沁みた。
山添の彼女はもっと寄り添いたかったろうに…
ロンドン行きを告げたあの夜はどんな思いだったのだろうと想像するに泣けてくる。
同僚の人たちもどんな思いでプラネタリウムを見に来たのだろうか。
二人のそれぞれの選択後平和な雰囲気で世界で映画は終わる。これから先も平和に夜が来て明けて朝が来る、そんな毎日を過ごして欲しい。この映画に出会えて自分の世界も広がった。感謝。

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けつお