劇場公開日 2024年2月9日

「上白石萌音が醸し出す映画全体を包み込む穏やかな感じが素晴らしい その空間が愛おしい」夜明けのすべて ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0上白石萌音が醸し出す映画全体を包み込む穏やかな感じが素晴らしい その空間が愛おしい

2024年2月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

終始、静かで穏やかな感じが本当に良かった。
上白石萌音の穏やかな感じと「おばさんのような普通の感じ」が温かくてちょっと図々しいおせっかいな感じが、本当に良かった。
会社の同僚の家に押しかけて、髪まで切ってしまうくだりが笑えて、なごんでしまう。
その彼と恋愛関係にならないところがとてもいい!

そして、亡くなった社長の弟さんが遺したカセットテープのプラネタリウム、星にまつわる話が優しくて癒される、
本当に心優しい人だったんだと。
それだけにしをえらんでしまったことのつらい気持ち。
それを経験したうえでの社長の穏やかな心。

青年が今の仕事であるプラネタリウムについて、生き生きと自らの言葉で話し出すのを聞いて、元上司が、思わず泣いてしまうところが感動的。

映画として感動させるための、上げるために落とすような展開が無くって本当に良かった。
(極端に言うと、観てないけど「〇イレント・ラブ」みたいなところが無くて本当に良かった。一緒にされたくないだろうけれど。)
最近そういうのは本当にこたえる。実話ならともかく。

ITOYA
ITOYAさんのコメント
2024年3月4日

大吉さんコメントありがとうございます。
LGBTQ+にDVに自死で溢れてて…「52ヘルツ」もとっても良かったんですが、つらかったです。

ITOYA
大吉さんのコメント
2024年3月4日

あざとく泣かせようとする作品が多いですね。まさに実話ならともかく。
今作のような優しい気持ちになれる映画っていいですね。

大吉