「多くを望まないこと」夜明けのすべて Yuune.さんの映画レビュー(感想・評価)
多くを望まないこと
PMS(月経前症候群)に苦しむ女性(上白石萌音)とパニック障害に苦しむ男性(松村北斗)の日常を描いたお話。
お互い病気に悩むからこそ、お互いを理解しようと気持ちが働いたことから距離が近づくがラブストーリーという訳でもなく
淡々と日々を描く。
感想は「すごく面白かったよ!見てみて!」と
誰かにオススメしたくなるような作品ではないけれど、
エンディングでは良い涙でも、悪い涙でもない、
分からない涙が溢れた。
誰かに優しくしたり、優しくされたり
思いやりのある世界で暮らせる幸せを思う。
それを願いながらも満足できない日々、
人生は何を取って何を捨てるか
そんなことを考えながら流れた涙だったように思う。
病気を抱えながら生きていくのは大変なこと。
それでも、ちゃんと働けて、ちゃんとお金を稼げて、
自分で自分の暮らしを支えていけることのすごさ。
誰かに理解してもらえるありがたさ
どうか、社交不安症やパニック症、その他
普通に働けるのに上手く適応できずに苦しむ人々が
安心して働き暮らせる世の中へと変わっていきますように🙏
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