「再鑑賞して」夜明けのすべて りかさんの映画レビュー(感想・評価)
再鑑賞して
上白石萌音さんの藤沢さん、
最初、顔の表情がぼんやりしていて、
この人こんな顔だったっけ?と驚いた。
重い生理は心身共に辛いのはわかる、が、
人それぞれだから言えないが、
周りのことを忘れての
前の職場や今の山添さんに対しての言動が、
ちょっと理解しにくい。
イライラ最骨頂にはなるのだが、
あんなに周りが見えないものか⁉️
病名も付けられているぐらいだからなのか。
体調悪く早退して
散らかった自宅でどよ〜んと寝るしかできない
というのはよくわかる。
松村北斗さんの山添さん、
パニック障害の怖さ凄い❗️
突然症状が出るというのも手立てはあるのか、
と思う。
前の職場でも先輩や同僚とも上手くいっていたようだが、なぜ転職?
仕事内容からか?
今の職場はいい人しかいない。
子供向けの学習キットに関わる仕事。
しかし最近は元の職場に戻りたがっていたから
仕事内容には関係ないのだ。
会社のいいところというインタビュー、
他の人のほのぼの回答、
山添は自分と絡めて良い職場と言うが、
どうなんだろう、
一見人となりが出ていそうだが、
演出過剰な気もする。
仕事内容の良さも言ってつけたしみたいに
ちょっと、言うだけなら
好感持てたかも。
プラネタリウムの時、
藤沢さん黒スーツ着て顔もキリッとして、
別人のよう、極端過ぎないかと思う。
山添さんも企画のような仕事で
やりがいを感じたのだろうか、
この職場に残ると変化。
母一人子一人なので、
母をそばで見守ろうと
実家近くに転職するのはいいな。
お母さん何の病気かわからないが、
施設入所していて
あんなに仕送りできるのだろうか、と疑問。
のどかな景色が映され
音楽も心穏やかな曲が流れ、
二人持病があっても思いの外
アットホームな職場で、
良かったということだが、
エンドロールの映像で
キャッチボールしたり皆次々と外に出て来て
わざとらしさに興醒めしてしまった。
再鑑賞、
山添さんが、藤沢さんの家にスマホとプラネタリウムの原稿を届けに行く時、寒いこともあり、会社ネーム入ジャンパーを羽織り出かける。
以前の会社の先輩に今の会社に残ることも告げる。
たまたま戻った会社で社長と弟さんの仏前に手を合わせる。
藤沢科学で生きて行こうと決心。
その理由を考えてみると、
あのプラネタリウムへの取り組みが大きかったかなと。
社内の雰囲氣や人間関係良好であっても、仕事に魅力が無いと続けられないと思う。
社長の弟さんの仕事への愛情や勤勉さをテープやノートから知ることにより弟さんの意思を成就させたい、それだけやりがいのある仕事だと認識できたからではないかと思う。
弟さんは、人間死ねば星になんかならない、
消えて無くなるだけ。と言っているが、
弟さんの意思は、こんなにも自分の心を揺さぶるではないか、消えてなどいない、と山添さんは感じたのだろう。
まだまだ未知数だが、子供の心だけでなく大人の心も惹きつけ揺さぶるモノやイベントを企画もしていける可能性も見出したのではないだろうか。現実を見て病気と上手く折り合いながら生きていくことも考えての最良の選択なのだろう。