「寄り添う。」夜明けのすべて 大吉さんの映画レビュー(感想・評価)
寄り添う。
ホリプロと出た時にアイドル映画かと思ってしまったが全然違った。
冒頭の数分で、藤沢さんの症状と置かれた状況がよくわかる。
あとは、光石研と渋川清彦が演じた社長と前の会社の上司と同じように、藤沢さんと山添くんに寄り添って見守っている。見守っている2人も哀しみを背負っている。
山添くんが今の職場に居場所を見つけたことを察した時の渋川清彦、こちらもついもらい泣きをしてしまった。
主人公二人だけじゃなくて登場人物みんなの気持ちがすんなり入ってくる。
映像も演技も演出も音楽も、すべてが優しい気持ちになれる。
この題材を、このキャストとスタッフで作ってくれたことに感謝したい。
もっと早くこの映画に出会えていたらよかった。
どんな映画を観に行っても、上映前にアニメの予告編を見せられますが、「ボーはおそれている」や「哀れなるものたち」観にきてる人がハイキューやガンダムを観に行くとは思えない。
アニメ観に来てる若い人たちに、今作のような映画の予告編(上映中でも)見せて観にきてもらうようにすればよいのに。
あたたかな人の温度を感じる会社でしたね。その後にまた一歩踏み出すきっかけができたのも頷けます。
ラッキーでしたね。
若い人に見てもらいたいなと私も思う作品でした。
共感&コメントありがとうございます。
私のように他人の気持ちを推し量れないような人間こそ、本作を通してしっかり考えるべきだと強く思いました。渋川さんの演じた元上司のように、どんな人にも優しく寄り添える人でありたいものです。思い出すだけでまた泣けそうです。
大吉さんが見た時の気持ちが伝わる文章でした。
私もこの映画、ポスターだけ見て、若者の恋愛映画(男性の方がアイドルだとさえ知らなかった)だと思っていました。
ある監督が、自分の作品そっちのけでほめておられるのを聞いて見てみようかなという気持ちになりました。
私は案外雑食なのですが、若い人たちにこの映画の予告を見てほしいというのには、とても賛成です!
ま、今作とか「哀れなる」とか観に来た客にもアニメを観てもらいたいんでしょう。
今作はメインキャスト2人は凄くキャッチーなのに、プロモは控え目な気がします。恋愛モノと思ったら違ったー! みたいな反応連発させれば良いと思います。