ノーバディーズ・ヒーロー

劇場公開日:

ノーバディーズ・ヒーロー

解説・あらすじ

「湖の見知らぬ男」などで知られるフランスの映画作家アラン・ギロディが監督・脚本を手がけ、娼婦への愛に悶絶する男と街で起きたテロ事件を描いた社会派コメディ。

クリスマス前の街。独身男性メデリックはランニング中に見かけた売春婦イザドラにひと目ぼれし口説こうとするが、彼女の嫉妬深い夫に邪魔されてしまう。時を同じくして、街の中心部で大規模なテロ事件が発生。メデリックのアパートに現れたアラブ系青年セリム、仕事とプライベートの区別がないフロランス、混乱する近隣住人たちとホテルフロントの老人と少女。メデリックの周囲で思わぬトラブルが次から次へと発生し、人々は疑心暗鬼に陥っていく。

「カミーユ、恋はふたたび」など監督としても活躍する俳優ノエミ・ルボフスキーがイザドラを演じ、「ボレロ 永遠の旋律」のドリア・ティリエが共演。2022年・第72回ベルリン国際映画祭パノラマ部門のオープニング作品。

2022年製作/100分/フランス・ベルギー合作
原題または英題:Viens je t'emmene
配給:サニーフィルム
劇場公開日:2025年3月22日

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(C)2021 CG CINEMA / ARTE FRANCE CINEMA / AUVERGNE-RHÔNE-ALPES CINEMA / UMEDIA

映画レビュー

4.0服に対する関心の薄さ

2025年3月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ギロディはフランス国内の批評家からはとても高く評価されているらしいが、日本ではアテネフランセ、アンスティチュ・フランセなどでしか観られなかったがその理由も頷ける。要するに服に対する意識というか関心が異様に低い。映画なんてビジュアルアートなんだからどれだけ嫌でも服に凝ってしまう。おしゃれ映画じゃなくたって、コンセプトなどで表現される。フランス映画の着こなしを参考にするのが好きだからフランス映画を観る人も少なくない。それなのにこのギロディは服に対する関心がとても低い。低いというか意図的に服を評価から排除している。服で加点されるようなことはあってはならないと考えているような拒絶の仕方。ゲイ映画文脈とも聞いていたのでカラフルだったり、キャンプなセンスがあるのかと思うと全くない。この硬派な態度が批評家から愛されているのかもしれない。それとデブ専・デブセンスがとても優れている。性愛をイケメンや美人などの商品化された美意識に基づかないワイルドなものとして捉えるこの硬派さも評価されるのかもしれない。だけれど観客を圧迫したりするような攻撃性として表現しないのも不思議だ。ユーモアとおちょくりを含むデブって面白い、ゲイって面白いのような軽薄な態度をされても構わないような風通しの良さも面白い。

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タカシ

2.0絶叫系

2025年3月22日
Androidアプリから投稿

楽しい

単純

寝られる

娼婦のおばちゃんに恋してナンパした押しに弱い男の話。

イザドラに惚れて抱きたいけれど金は払いたくないとか宣い電話番号を教えて始まったと思ったら、まさかの最中にテロが発生して寸止めとなり巻き起こっていくストーリー。

そもそも夫がいて仕事は公認というのはあるけれど、浮気を怒るのは嫉妬じゃないだろというナンセンスな設定に、そのタイミングで登場した上に妙に厚かましいアラブ系の家出少年が加わってなかなかのグダグダっぷりをみせていく。

内容的にはドタバタコメディだけれど、終始すっとぼけた様なぬろ〜っとした空気感なので、愉しくはあるけれど、イマイチ盛り上がりに欠けるし、ある意味人情味はあれど、これを社会派というのか?という気もした。

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Bacchus