ノーバディーズ・ヒーロー

劇場公開日:

ノーバディーズ・ヒーロー

解説・あらすじ

「湖の見知らぬ男」などで知られるフランスの映画作家アラン・ギロディが監督・脚本を手がけ、娼婦への愛に悶絶する男と街で起きたテロ事件を描いた社会派コメディ。

クリスマス前の街。独身男性メデリックはランニング中に見かけた売春婦イザドラにひと目ぼれし口説こうとするが、彼女の嫉妬深い夫に邪魔されてしまう。時を同じくして、街の中心部で大規模なテロ事件が発生。メデリックのアパートに現れたアラブ系青年セリム、仕事とプライベートの区別がないフロランス、混乱する近隣住人たちとホテルフロントの老人と少女。メデリックの周囲で思わぬトラブルが次から次へと発生し、人々は疑心暗鬼に陥っていく。

「カミーユ、恋はふたたび」など監督としても活躍する俳優ノエミ・ルボフスキーがイザドラを演じ、「ボレロ 永遠の旋律」のドリア・ティリエが共演。2022年・第72回ベルリン国際映画祭パノラマ部門のオープニング作品。

2022年製作/100分/フランス・ベルギー合作
原題または英題:Viens je t'emmene
配給:サニーフィルム
劇場公開日:2025年3月22日

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(C)2021 CG CINEMA / ARTE FRANCE CINEMA / AUVERGNE-RHÔNE-ALPES CINEMA / UMEDIA

映画レビュー

2.5千客万来・トラブルカムカム・問題吸引機

2025年5月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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bloodtrail

3.570点ぐらい。社会派コメディ

2025年5月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

パンクが好きだとビビッとくるタイトルだけど、そっちとは全く関係ない(笑)

スティッフ・リトル・フィンガーズが思い浮かんだ方は正解!

あのアルバムとは1字違いですけどね(笑)

まあ、いいや(笑)

冒頭から情事が始まり、同監督の『湖の見知らぬ男』を観たあとだったので、またポルノまがいな映画か!と思ったけど結果いい話だった。

終わったあと調べてみて、この映画が社会派コメディだと知ったけど、エロイけどマジメな中に笑いが入ってる感じで、あまりコメディっぽくないかな?

イスラム教やテロが話に絡んできて、偏見やヘイトを風刺する思わくがあるのでは?

笑える箇所はチョイチョイ入ってくるので、笑えると思うけど(笑)

あ!だから社会派コメディか(笑)

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RAIN DOG

4.0テロに見舞われたフランスの地方都市で展開する愛と連帯の物語には江戸落語のテイストが漂う

2025年5月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

街でジョギングをしている中年男が路上の娼婦に目をとめるところから物語は始まります。男は自分より年上であろう娼婦に対して「君と寝たい。ただで。口説いてるんだけど」みたいな驚きのセリフ。なぜただなのかと返されると「売春には反対してるんだ」。そこに娼婦の夫が迎えにやってくると自分の連絡先のメモを娼婦に渡すジョギング男。で、引き続きジョギングをしてると娼婦からTELが。ふたりは夜、怪しげな雰囲気のホテルで会います。コトにおよびますが、達したときの娼婦のおばさん(失礼)の声が大きいのなんの。男はまだ達してなかったので引き続き継続してたら、不意にテレビから、すぐ近くの街の中心部で起きた爆弾テロのニュースが…… とまあ呆れ返るぐらいの怒涛の展開。

登場人物もIT技術者である主人公の中年男、その男に口説かれた あの時の声がやたら大きい熟年娼婦、妻の仕事を認めつつもやたら嫉妬深い そのDV夫、怪しげなホテルのフロントで働く未成年と思われる黒人の女の子、テロの実行犯の嫌疑がかかるアラブ系のホームレス青年、主人公の仕事仲間の女性、主人公が住むアパートの住人たち……と多士済々で、例によって皆がそれぞれの形でそれぞれ変ということになっております。

ここで「変態」という概念について考えてみましょう。いささか乱暴なやり方になりますが、変態を二つの種類に分けてみます。まずは人間の本源的な部分に存在する、先天的な変態性を「ナチュラル変態」としましょう。これに対して、巷にあふれる扇情的な情報や個人の妄想から生まれる、後天的な変態性は「プロセス変態」と呼べると思います(ナチュラル、プロセスの二分法がチーズの種類みたいになっておりますが、それはさておき)。後者のプロセス変態を作品に展開すると、ポルノやアダルトビデオの類いになると思いますが、アラン•ギロディ作品が扱うのは前者のナチュラル変態の世界であって、セックス描写をしてもポルノの方向には行かず、人間讃歌になったり、滑稽な感じになってコメディの方向に進んでゆきます。その特徴がもっともよく顕われているのがこの作品だと思います。

まあそんなこんなで変な人たちがわちゃわちゃやってそれなりに爽やかな大団円を迎えるわけですが、実は上記のように属性がバラバラな人たちが緩やかながらも連帯感を感じているような雰囲気もありまして、最後のとこで私は不覚にも目頭が熱くなりました。今回の特集3作品のなかでは個人的にはいちばん好きです。なんだか、長屋に住む八つぁんや熊さん、ご隠居や与太郎がわちゃわちゃやってる江戸落語の世界みたいということで十分に堪能させていただきました。

ということで、アラン•ギロディ特集を無事完走しました。なんか、映画鑑賞の地平を拡げることができたような感じ。面白かったです。作品の性質上、配信やテレビ放映は難しいと思いますのでラッキーでした。出会いに感謝

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Freddie3v

4.0滑稽だが、それも人の生き様

2025年5月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

愛は、理解できる愛もあれば、理解しがたい愛もある。
フランスとか愛に寛大なイメージだが、
そう見えて案外愛にある温かさは変わらないのではないだろうか。

登場する誰のことも、ワケワカメで全く寄り添えなかった。
誰一人として。
娼婦を辞めず娼婦の役目を諭す好色家(妻)。
金は払いたくないけどヤりたいと付きまとう太め。
(リチャード・ドレイファスがパンパンって感じ。)
好色家と分かりながらも別れられないDV夫。
そのDV夫とタイマンする太め。
そんな、『けんかをやめて』状態だが、
好色家はモーパッサンの脂肪の塊に出てくる娼婦みたいで、おいおいそんな戦う程でもないだろうと
(まあ個人好みです)呆れるが、娼婦が夫を庇うところに
本作の救いがあるような気がした。

移民問題、ホームレス、宗教の尊厳、ヤクの闘争。
安心できるか、その安心の為に寄り添う。
滑稽だが、それも人の生き様なのかもしれない。

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なかじwithみゆ

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