告白、あるいは完璧な弁護のレビュー・感想・評価
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頭脳明晰IT社長VS敏腕弁護士
タイトルを見た際は長くて、?というイメージでしたが、鑑賞後はいいタイトルだなと思いました。タイトル通りの映画でした。
IT企業の社長ユ社長は大きなプロジェクトの契約寸前であったが、仕事で関係があるセヒと不倫をしていた。ある日からユ社長とセヒが会わなくなり。セヒがユ社長をホテルに呼び出した。気付いたら、セヒが亡くなっており、誰かの通報で警察もホテルの部屋の前まで来ていた。ユ社長も頭に怪我を負っていた。部屋の中が密室の為、ユ社長が容疑者として逮捕された。「無罪率100%」の敏腕弁護士、ヤン弁護士に弁護を依頼する。頭脳明晰のユ社長であったが、ヤン弁護士の前では完璧な嘘がどんどんと見破られていく。そして、とある大雪の日にユ社長とセヒがユ社長の別荘に訪れた後の出来事まで話が遡る。
今捕まってはならないという気持ちを持ち、完璧な計画を立てた。そして貫き通す性格のユ社長はヤン弁護士にどんどん見破られてしまう。ユ社長の話を信じて鑑賞していましたが、ヤン弁護士が伏線を回収してくれたと思ったらまた別の伏線がありました。ある意味裏切り続け、予想を外される映画です笑。
「無罪率100%」の敏腕弁護士、ヤン弁護士実は!
供述者が知りえない情報を供述の中で描くのはアンフェア
評価が高かったのであまり予備知識なく観たけれどすごく面白かった。さすがなんでもアリの韓国映画と思ったがオリジナルは2016年にスペインで製作された「インビジブル・ゲスト 悪魔の証明」でイタリアやインドでも既にリメイクされていて本作は4本目だそうである。チラシなどではサスペンススリラーという呼び方をしているがミステリー要素が強く、アガサ・クリスティの「アクロイド殺し」の如く叙述トリックが駆使されていて作者(映画監督・脚本家)の視点が明らかに観客をミスディレクションするちょっとずるい手法なのだが、そう思い込んで観てしまうのはやはり観客の自己責任なので二転三転と翻弄されるのが快感でもある。韓国映画につきものの暴力描写を極端に抑えていて、クライマックスで主人公のソ・ジソブが怒りに任せてテーブルの上の書類を払い落とすだけのアクションでドキリとさせる演出が秀逸。オリジナルのスペイン版が気になってU-NEXTで観たのだけれど、韓国版は更にトリックを幾つか加えていてやはりサービス精神旺盛であるが結末はオリジナルのほうがあっさりストレートで良かった気もする。殺される不倫相手役のナナがロングヘアとショートカットで演じておじさんにとってはかなり魅力的で良かったです。
心地よい翻弄
思い込みをうまく利用して、会話の相手も、スクリーンのこちら側の観客も翻弄してくれる。
良い人に見えたり、極悪人になったり、気の強い若い女が良心的な被害者、味方に見えたり。
ヤンの印象の変わり方は、自分を疑いたくなるほど。
騙す方の問題か、思い込む方の問題か。
翻弄された挙句、すっぱりと迎えるエンドロール。
白と黒がはっきりしたっていうのに、悲しみが残る。
鑑賞というより、体験。ぜひ振り回されてみてほしいです。
最後まで分からないね!
凄腕弁護士は二つの事件の真相はの行方は欲望に隠されてたサスペンス・スリラー、容疑者と弁護士の対話劇も面白い。追い詰められ事件の真相に近づくと大逆転!
韓国社会の重犯罪に手を緩める事は無かったですね。
上質なサスペンス!そして落としどころは、情愛。
久しぶりに上質サスペンスもの観ました。
観て良かったーーー!
これは良作でした。お勧めします。
不倫相手の殺害容疑をかけられた社長が無罪を証明するストーリーなんですが、最後まで先が読めず、ハラハラ。
そして俳優陣が上手い!!!特に女弁護士!!
そうきますか!
邦画でこれを作ると、クサい演出に安直な御涙頂戴になるんだろうなぁ。なんとなくキャストも想像できる〜
韓国映画はキリリと辛口スタイリッシュな上に、演出に無駄がなく,俳優陣の演技力が高い!
映像も綺麗。
雪山の山荘という閉塞感が、さらに作品の緊張感を高めています。
コロコロコロ...
レビュアー泣かせ大賞、最優秀賞作品。
ポップコーンが手に付けられない大賞も同時受賞。
なんて書けばいいんだ。全編ネタバレ。少しでも踏み込んだら、内容に触れそうで恐ろしい。レビューを書いてる時すらヒヤヒヤさせる、大傑作です。
二転三転所では収まらない、転がりまくるストーリー展開。コンフィデンスマン好きにはたまらない。変に次を考えようとせず、純粋な気持ちで受け止めてください。笑いが止まりませんから。私はかなり人のことを信用してしまうタイプなので、これ系の映画はまんまと騙されちゃう。にしても、凄かった。いつまで転がるんだ!
サスペンス・謎解き映画としては本年度圧倒的1位ですし、これまで見てきた韓国映画の中でもTOP3には入るレベルの面白さです。「パーフェクト・ドライバー」から始まって、先月は「THE WITCH 魔女 -増殖-」と今年もまた絶好調な韓国映画。ああ、なんでこんなに面白い映画を作れるんだ、韓国よ。終いにはなんでこの映画が小規模公開映画なんだとイラついてしまうほど。SNS、今こそ動く時だぞ。
ラスト際は読めちゃって個人的にはあんまりだったけど、とにかく2時間弱楽しすぎて、走り出したくなった。締め方もっと上手かったら今年ベスト10入りしたはずなのに。ちょっと勿体ない。でもでも、大満足でした。見る予定なんか無かったのに、このサイトで評価3.9だったから見たけど、本当に良かった。ぜひ、この体験を劇場で。
サスペンス、ミステリーに関心がなくても面白い
たぶん20分ほどかけてレビューを書き終え登録、という段で消えてしまった…。過去、当サイトで何度も経験している。悔しいので、書き直しているところ。
年にせいぜい10数本の映画しか見ていないが、映画館か試写室、スクリーンで見るものに限っての話。
昨年まではその3分の1ほどが韓国映画-2022年は19本見たうちの4本が韓国映画だった。
本作は、今年11本目のスクリーンで見る映画となるが、韓国映画では1本目となる。
僕自身は、サスペンスとミステリーの違いもよく分からず、映像作品での謎解き、犯人探しを主題とした作品への関心は薄い。
本作は、新宿に出た際、帰宅するには時間的に早かったので、韓国映画を常にやっているシネマートをのぞいたところ、丁度上映間近のタイミングだったので、劇場に入った。
新聞の映画評でこの作品について読んだかもしれないが、記憶に残っておらず、毎度のことながら、作品への事前知識はないままに鑑賞した。
水曜日の割引デーとあってか、7-8割ほどの客入り。シニア料金の僕にはあまり関係ないが、それなりの話題作であると感じる。
映画そのものは、なかなかの力作。
今や、経済的にも文化発信力でも世界の先進国といえる韓国。その国でできた映画だけはある、という感じだ。
帰宅後、Wikipediaで調べ、原作がスペイン映画だと知ったが、今の日本でこれだけのサスペンス作を撮れるだろうか。予算的にはここまでかけられないのでないか。
サスペンス、ミステリー作ではありがちだが、登場人物があまりにも安易につながってしまう点があまり好きではないが、本作では終盤でホロリとさせられる人間関係が描かれるなど、謎解きだけではない、ドラマの深みもあった。
僕の妻は、ミステリー、サスペンス好きでテレビドラマを大量に録画して見ている。NHK-BSのポアロシリーズなどは、擦り切れる(今の時代そんなことないが)ほど見ている。
そんな彼女は、まったく韓国の映画、ドラマなど見ないけれど、こういうのを見てものの見方を変えてもらいたいもんだ、と思った次第。
脚本が、それ以上に演技が素晴らしい
サスペンスって何よりも脚本が大事。だから原作がある方が作りやすいし、観る方も安心するのかもしれない。後で知ったのだが、本作もリメイクなんだとか。
殺人の容疑をかけられている男ミンホから、彼を弁護する弁護士シネが事件の真相について聞き取りを行っていく会話劇。基本的には2人の会話から事件が語られるので、何が本当のことなのか曖昧なまま話が進む。そんなミンホとシネが交わす会話シーンが緊張感あってとてもいい。2人の演技も安定感がある。
でも、それ以上にミンホとセヒのシーンに惹きつけられた。語られる内容が変わっていくことで2人のキャラや関係性がまったく違って見える演出がよかった。それを支えているのがソ・ジソプとナナの演技。脚本以上に演技に魅せられたサスペンスは久々だ。もちろんナナの美しさにやられてしまったことも確か。今後の出演作が楽しみだ。
「序盤いい」
今年111本目。
ヤン弁護士が弁護士が知っていないと裁判で負けますよ。その通りですが映画で言われたの初めてです。序盤の車の事故の所まで惹き付けられた内容。そこから画面が暗くなるのがもう少しだったが序盤はいい。
起承転結の「転」がしっかりている
根本的なところでつっこみたいところがある。
しかしながら、起承転結の「転」がしっかりているから
結末を想像しえない展開で見ごたえがあり面白い。
あと韓流の女優は綺麗だと思った。
騙される快感を味わえる快作だが、「ご都合主義」も気になってしまう
密室殺人と、山道での交通事故の真相が、殺人事件の容疑者の告白と、弁護士の推理により、徐々に明らかになっていく展開にグイグイと引き込まれ、一瞬たりとも気を緩めることができない。
特に、1つの事実を、それを語る者の主観の違いにより、まったく異なる出来事として描く手法は、「分かったと思ったことが、益々分からなくなる」という効果を上げており、所謂「羅生門」ものの成功例と言えるのではないだろうか。
観ている間は、騙されることの快感を存分に味わえる快作なのだが、その一方で、エンドロールを眺めているうちに、疑問に感じることが湧き上がってくる。
まず、なぜ、殺人現場を「密室」にする必要があったのか?真犯人にとっては、むしろ、別に犯人がいたように見せ掛けた方がよかったのではないか?どうして、わざわざ自分を窮地に追い込むようなことをしたのだろうか?
また、壁に貼ってある写真一枚で、車が沈んでいる場所をピンポイントで特定してしまうことにも、今一つ説得力がない。対岸に写っている点のような建物を、今いる別荘であると認識することには、やはり無理がある。
極めつけは、犯人は、自ら銃創を負っただけで、なぜ、すべての真実を知っている人物を殺さなかったのか?たとえ殺人未遂犯でも、彼女が証言すれば、それを否定するために相当の労力が必要になるはずである。だったら、口封じのために、正当防衛に見せかけて彼女を殺すというのが、あの時点での、犯人にとっての最善策だったはずである。あれほど頭の切れる犯人が、そうしなかったことが、逆に、不自然に思えてしまった。
それまでは、あまり気にならなかった「ご都合主義」に、最後の最後に引っ掛かってしまったのは残念としか言いようがない。
乗り換え上手
韓国映画はアクションも優れていますが、サスペンスも強い印象なので期待値高めで鑑賞。リメイク元やそれらのリメイクは見ていないので完全初見です。
結構凝っているサスペンスものだなと思いました。映像そのものがフェイクというトリックには多々驚かされましたが、それやりすぎたらなんでもアリでは…?とも思ってしまいました。
序盤では全員、冷静で色んな物事にも大人な対応をできているのに、終盤に進んでいくにつれて動揺し、感情的になっていくのが人間味があって良いなと思いました。
主人公が頭良さそうだし機転も利いてるんですが、真実だったりをペラペラ喋っちゃうんで、その度の種明かしが何度も続くと、こいつさては賢くないな…?と思ってしまうシーンが後半は乱れ打ちの如く存在していました。生きていた被害者をテンパって殺してしまうのも、結局ラストで墓穴を掘ってしまうのも、そこまでの完璧人間がザザッと崩れていくようでした。
弁護士も車が雪で滑ったり、家から逃げ出そうとしたら頭をぶつけたりと肝心なところでベタなやらかしをするのがどうにもギャグにしか見えなかったのが残念でした。
よく考えたらキムも被害者の父親からの電話をすぐ切れば良かったのに、何故かギリギリまで鳴らして直前で隠すとかいう焦らしプレイをしたのはなんでかなーと思ってしまいました。ベタは上塗りすると被れてしまうので、やりすぎは勿体なかったかなと思います。
役者陣の立場の変化による立ち振る舞いや、表情の使い分けなどが観ていてとても見応えがありました。最小限の喜怒哀楽が各シーンに深みを増しているようでした。
絶賛とまではいきませんが、頭フル回転で観れる作品は久々で、スクリーンに目一杯集中できたのはとても良かったなと思います。
鑑賞日 7/2
鑑賞時間 16:30〜18:25
座席 E-13
よくできた作品です!口コミで観客を増やしましょう!
前にもどこかで書いたと思いますが韓国映画の凄さ(良さ)はわかっているものの、正直自分には(あくまでも主観ですよ)合わないものも結構あるのでちょっと二の足踏んでいました。
でも土曜朝のルーチンワークでわが家の天使をお迎えに行く前に観られる映画がないかな?って最寄りの映画館を探していると「松たか子さんのリメイク?」でも弁護士は関係ないよね?!ってなレベルの予備知識で(予備にもなってませんが)臨みました。でも『かがみの孤城』を観たときと同じく「みっけもん」でした。
観る側の期待(予想)をことごとく裏切ってくれる展開!最後まで観てもあれ?真相はなんだっけ?って思うくらいの感想です。
『怪物』はそれぞれの視点から観た真実ですがこちらはどれもこれも嘘???みたいな不思議な感想でした。「真実はただひとつ!カラダは大人、頭脳は子供」になってしまったみたいで、まさに『みっけもん』でした。
主演男優さんは(劇場入口で彼のカード(ブロマイド?)みたいのもらいましたがどうしましょうか?!マルベル堂で買取してもらえます?)『恋はつづくよどこまでも』で『魔王』(佐藤健さん)の同僚医師でヒロインの『勇者』(上白石萌音さん)に好意を抱くいい人でしたよね!?
ってグレシャムの法則さんのレビューに乗っからせていただきましたが、お三方の形容、お見事すぎます。その配役で是非日本リメイク版みたいですね!
追伸
いつも書きますが、観客が1桁だったのとここのレビューの少なさが気になりますがホントよくできた佳作です!韓国映画、恐るべし!
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