「嘘を見破り真相を予想する楽しさあります」告白、あるいは完璧な弁護 かばこさんの映画レビュー(感想・評価)
嘘を見破り真相を予想する楽しさあります
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やり手のIT企業社長ユ・ミンホの不倫相手のキム・セヒの殺人事件から、それ以前に起きた交通事故の話が掘り起こされる。
ヤン・シネ弁護士が、実は交通事故被害者の母だろうというのは、割とすぐ分かった。
ミンホへの質問が、本来の殺人容疑の弁護に関わることは二の次で、それ以前に起きた交通事故の真相に迫るべくされているものばかりなので。
元テレビのアナウンサーならアタマも切れるし弁護士に化ける度胸もありそう。
話が二転三転、嘘と真実が交錯するが、さりげなく貼られた伏線も多いので、ミスリードや嘘を見破り、真相を予想するゲームみたいな楽しさがあった。
ミステリー・サスペンスだが「情」が濃いのが韓国映画らしい、と思っていたら、スペイン映画のリメイクでした。
監督・脚本のユン・ジョンソクは、スペイン版は情が薄いようなのが不満だったらしいです。
最後の最後でユ・ミンホの悪事が証明されたのはいいが、息子は戻らない。車を沈めるまでは生きていたのに。
やるせないです。
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