街をぶっ飛ばせ
劇場公開日 2023年4月7日
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この頃から生活に潜在する暴力を描いていたのか!いくらか乱暴なショットや編集で紡がれる一人の女の圧死歌が絶妙な異化効果を生んでいて飽きない12分とは思えない内容の濃さも素晴らしい
アケルマンの映画は日常の切り取りから人物の精神状態を表層化しようとする。その表現の豊かさ、奥行きにいつもやられてしまう。
微かに聞こえる囁くような音と何かが始まろうと予感させる不気味なアクションの連続…そして何かに取り憑かれるように引き込まれてしまうその映像力…気づけば完結しているのだが、あれこれ思慮を巡らせられずにはいられないアケルマンの処女作品。
耳障りな後載せスキャットの不気味さと、マヨネーズダンスの狂気。同じ頃、トリュフォーやゴダールによるカンヌ映画祭ボイコット、そして5月革命と続く、フランス中が賑やかしい時代。、アケルマンが感じた時代の空気は、まさに何もかもぶっ飛ばしたい気分だったのだろう。
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「シャンタル・アケルマン映画祭2023」予告編