「CGの進化による別物のバイオハザード」バイオハザード デスアイランド bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
CGの進化による別物のバイオハザード
自分が観てきた『バイオハザード』は、ミラ・ジョボヴィッチが主演の実写化シリーズ。カプコンのホラーゲームを題材に、次々と襲い掛かるゾンビとの対決にハラハラ、ドキドキ息を呑んだが、こちらは、ファイナルを迎えストーリーとしては終結した。並行して、全編CGによる長編映画シリーズも、何本も製作される中、その最新作の本作を、Amazon primeで鑑賞。
本作の様なCG作品もここまでくると、俳優は、もういらなくなるのではないかと思うほど。背景やモンスターについては、既に実写の殆どの作品でも取り入れられてきており、リアリティーのある迫力ある映像やアクションが製作され、観る者を魅了してきた。但し、人の動きについては、今ひとつ、ぎこちなさを感じたが、本作の登場人物の喜怒哀楽の表情や、激しいアクションの動きは、かなりスムーズで、実写と見間違うほどだ。
これまでのCG版シリーズは、未鑑賞の為、登場人物の立ち位置や関係性はわからなかったが、端的に言えば、大統領直属の『DSO』のエージェントが追う、機密情報を握るアントニオ・テーラーという男が、サンフランシスコにある、有名なアルカトラズ刑務所にいることを突き止める。一方で、対バイオ対策組織『BASS』は、最近多発するゾンビ事件の根源は、やはりアルカトラズにあることを調査し、双方でアルカトラズに乗り込むという展開。
そこには、かつて国家の為に命がけのミッションをしていた男・ディランが、自分の境遇に嫌気を指し、国家に反旗を翻してバイオウイルス・ドローンによって、世界を滅亡させようと企てていたのだ。そして、バイオウイルスで生み出された、ゾンビやモンスターが、エージェント達に次々に襲いかかり、化け物達との、戦闘の火ぶたが切って落とされる。
内容的には『バイオハザード』というよりは『モンスター・ハンター』の様相で、自分が知る『バイオハザード』の映画とは、一線を画しているとも思う。