「ワクチンの謎」バイオハザード デスアイランド SP_Hitoshiさんの映画レビュー(感想・評価)
ワクチンの謎
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ゲームの世界を忠実に再現したという意味では良かった。
CG映画の1つの利点は、リアリティラインを下げられること。たとえば冒頭のカーチェイスは実写でやったら超絶すぎてよほどうまく映像化しないとリアリティがない映像になってしまうが、CGだとあまり違和感がない。
ほかにも、セリフやストーリー展開など、分かりやすすぎて、もし実写でやったらリアリティないだろうな、というシーンがいくつもあったが、CGだからかあまり気にならなかった。
ただ、映画として面白かったかといえば、めちゃ面白かった、という感じではない。
個人的には、バイオハザードという作品は科学考証をちゃんとやった方が良いように思う。もともと「バイオハザード」というのは生物学の用語であり、一番はじめのゲームが出たときはその言葉のインパクトが大きかったはずだ。
ゾンビというのは当時としても使い古されたコンテンツだったが、それをバイオテクノロジーで作った、というところが(斬新とはいえないまでも)1つのアイデアだった。
ゾンビの倒し方やゾンビのふるまいはゲームだからこそ雑で良かったが、映画にするんであれば、原作のテイストは保ちつつ、もうちょっと科学的な意味でのリアルを足しても良かったんではないかと思う。
例えばゾンビに噛まれてから完全にゾンビ化するまでの過程の整合性をとるとか、変身するとき突然身体が巨大化するとかいう科学的にありえない描写を失くすとか…。
ところで、ワクチンて感染する1~2週間前に打たないと効果ないはず。なぜこの作品のワクチンは感染してから打つことになってるんだろうか。それって治療薬か、もしくは血清じゃないか?
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