「演出が安っぽいアメリカ映画」ノルマンディー上陸阻止作戦 シローキイさんの映画レビュー(感想・評価)
演出が安っぽいアメリカ映画
ドイツ軍側からのノルマンディー上陸作戦をメインとして作ったという触れ込みだった。
しかし、始まりが東部戦線からスタートしている。その後にノルマンディーが始まるから、それだけならば(ドイツ人の言語が英語というのも含め)許容範囲に思えたが、戦争映画として見ても煙の演出がしょぼいCGで作り物であるというあからさまな違和感が始終付き纏った。
また、ストーリーも「ドイツ軍は懸命に戦ったが、アメリカ軍は強くて勝てなかった」ことを伝えたいがためにアメリカ側の視点がドイツにも引けをとらない頻度で描かれていた。やはり、アメリカ映画の演出ではアメリカ軍をヒーローとして描かないといけない、そんな邪推をしてしまう。
映画の触れ込みとして冒頭で述べた「敵国側の視点」でやるなら『硫黄島の手紙』のようにそれだけに注力して欲しかった。
アメリカの戦争物は一部を除いて、アメリカ軍が主体の映画以外は駄作ばかりだと、そう思ってしまう出来だ。
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