映画レビュー
なんか違う(笑)、
2022年の映画、とはあったけど、昔の幼稚っぽいような戦闘シーンで、そこにまず驚く。
機関銃とか戦車は出てくれど、アメリカの南北戦争のころのような、なんかそんな画質というか雰囲気というか、その描写というか展開というか。
そんな戦闘シーンも、ノルマンディーのつもりで見始めたのに、冒頭からおそらく東部戦線のソ連との戦闘みたいな始まりで、よくわからんかった。
なもんで、途中で半分くらいとばして見た。
そして、ノルマンディーのシーン。
ようやくアメリカが出てきて上陸しようとするも、「プライベート・ライアン」の映画とは比べものにはならない稚拙なかんじ。
その映画をマネたような?、海岸でのそんなシーンもあれど、なんか違う(笑)
戦闘で身を守るために伏せたのかと思ったら撃たれてて倒れた、とか、なんか芝居もちゃちいような。
ドイツ側からの視点で新鮮でもあったけど、「上陸阻止作戦」というタイトルではあるのに、終盤はもうすでに上陸されて、陸上での戦闘への展開になったり、とか。
やはり偉大な「プライベート・ライアン」と比べてしまうし、改めて30年ほど前のその映画のすごさ、よさがわかったこの映画だった(笑)
演出が安っぽいアメリカ映画
ドイツ軍側からのノルマンディー上陸作戦をメインとして作ったという触れ込みだった。
しかし、始まりが東部戦線からスタートしている。その後にノルマンディーが始まるから、それだけならば(ドイツ人の言語が英語というのも含め)許容範囲に思えたが、戦争映画として見ても煙の演出がしょぼいCGで作り物であるというあからさまな違和感が始終付き纏った。
また、ストーリーも「ドイツ軍は懸命に戦ったが、アメリカ軍は強くて勝てなかった」ことを伝えたいがためにアメリカ側の視点がドイツにも引けをとらない頻度で描かれていた。やはり、アメリカ映画の演出ではアメリカ軍をヒーローとして描かないといけない、そんな邪推をしてしまう。
映画の触れ込みとして冒頭で述べた「敵国側の視点」でやるなら『硫黄島の手紙』のようにそれだけに注力して欲しかった。
アメリカの戦争物は一部を除いて、アメリカ軍が主体の映画以外は駄作ばかりだと、そう思ってしまう出来だ。